duck氏直伝のLN2冷却テクニック満載!「納涼、夏の極冷オーバークロック体感イベント」ボクたちはここでLN2冷却の真実を知った(1/3 ページ)

むあー! あついいいいい! 2014年夏で一番の暑さになったんじゃないの、とだれもが思った8月6日。“極冷”を堪能するイベントが開催された。

» 2014年08月08日 10時00分 公開
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“濃い”ユーザーと業界“中の人”が大集合

 8月6日の夜に開かれた“極冷”のイベントとは、PC USERが主催した「納涼、夏の極冷オーバークロック体感イベント」だ。

会場にドドンと鎮座するイベントの主役「duck」氏(写真=左)と「液体窒素」(写真=右)

 世界トップクラスの技術を持ち、世界規模のオーバークロックイベントで世界記録などの実績もある、日本が誇る(いや、こういう表現はめったに使わないのだが、その人格から世界中のオーバークロッカーに慕われていることを考えると、誇っちゃってもいいんじゃないのかなと)“duck”氏が、自らの体験で得たテクニックと液体窒素を駆使したオーバークロックをduck氏とともに体験できるということで、PC USERの読者だけでなく、“自作PC業界関係者”からも注目を集めていた(実際に身分を隠して応募してきた関係者もいたとか……)。

 こちらの記事で募集をしたところ、平日夜のイベントにもかかわらず、けっこう“濃い”メンバーから多数応募があった。募集フォームでは自作PCの経験やオーバークロックの経験を記入していただいたが、その多くが、オーバークロックを常用している。

 しかし、そういうベテランユーザーにしても、液体窒素を使った“極冷”オーバークロックの経験者はいなかった。それだけに、自分で液体窒素を使って“極冷”オーバークロックの世界を体験できると参加者の全員が期待して、会場のITmedia会議室に集まった。

 参加者には、2人一組でチームを構成してオーバークロックに挑んでもらった。これは、オーバークロックイベントや大会で標準的な形だ。このイベントで初めて会ったユーザーとチームを組んでうまくいくの? と思うかもしれないが、そこは、全員オーバークロックに興味を持った“仲間”だけあって、共通の話題から会話が始まり、すぐに息の合った“バディ”となって一緒にオーバークロックを楽しんでいた。

 参加者がオーバークロックで使ったシステムは、インテルとテックウインドが提供してくれた機材を用いている。CPUは、いま“オーバークロックで遊べる気軽に石”として人気の「Pentium G3258」だ。インテルの自作PCユーザー向けCPUの販売開始20周年を記念して登場したPentium Processor Annivversary Editionとして、CPU倍率設定のロックを解除して、オーバークロックで楽しめる。

オーバークロックに使用する機材を提供していただいたインテル リセラー・チャネル事業部長の早船淳司氏は、Devil's CanyonにPentium Processor Anniversary Editionとオーバークロック向けのCPUにこれからも力を入れていくと明言。「私もファンのduck氏のテクニックを楽しんでいってください」と参加者にメッセージを送った(写真=左)。今回参加者がオーバークロックで使用した機材。SSDもインテルのIntel SSD 730を使ってる(写真=右)

 また、“気軽に”オーバークロックを楽しむために用意したマザーボードがASUSTeKの「Z97-PRO」だ。R.O.G.シリーズのようなハイエンドラインアップではないけれど、価格を抑えた汎用シリーズながら、Intel Z97 Expressチップセットを搭載してPentium G3258のような“アンロック”CPUでオーバークロック設定を自在にでき、かつ、大型のヒートシンクにDIGI+ Power Controlを導入してCPU12フェーズ、メモリ2フェーズで構成した電源回路による安定動作でオーバークロック耐性に優れている。

マザーボード「Z97-PRO」を提供していただいたASUSTeKはR.O.G.シリーズのマザーボードを展示した(写真=左)。中には、イベント限定展示の未発表モデルとして注目のMini-ITXフォームファクタ準拠ハイエンドモデル「MAXIMUS VII IMPACT」もあって、参加者がASUSTeKスタッフに熱心に質問していた(写真=右)

液晶ディスプレイは、EIZOの新モデル「FORIS FS2434」を使用した。左右と上部のフレームがわずか6ミリの超狭額デザインは、画面の広さと作業スペース確保の両立に貢献する。高画質化処理をディスプレイ側で行うため、オーバークロック中のCPUやGPUに負荷をかけることなく、視認性を高めることが可能だ

インテルは、会場に“Devil's Canyon”ことCore i7-4790Kを組み込んだシステムと、2世代前になる“Sandy Bridge”ことCore i7-2700Kを組み込んだシステムで性能比較を行った。チップセット(Intel Z97 Express)にシステムメモリ容量(8Gバイト)、データストレージ(Intel SSD 730)をそろえることで、ベンチマークテストのスコアが30%以上向上する。また、統合するメモリコントローラも安定してオーバークロックで大きな差になるとduck氏も語っている

duck氏のサプライズで一気に盛り上がる会場

 当初、予定していた進行では、「参加者の皆さんには、リテール空冷でオーバークロックの“基礎”を体験してもらって、液体窒素を使った極冷は安全を考慮してduckさんのパフォーマンスを楽しんでもらいましょう。はっはっは」なんてことを考えていた。

 しかし! 空冷で「まずは、BIOS設定で倍率とCPUコア電圧を変えて、まずは4GHz超を狙ってみましょうかー」と始めたものの、参加者の視線が何やら痛い。その視線は、明らかに「ちょっとちょっとすみません、倍率変更とコア電圧の設定でオーバークロックというのはもうやりつくしているんですがー」と訴えている。

「まずは、リテールの空冷ユニットで、4GHzを目指してみましょうかー」と始まったオーバークロックイベント。しかし、そんな世界はすでに体験済みの参加者たちであった……

 うはー!  す み ま せ ん。確かに、BIOS画面を開いてもらうのに、「では、マシンをリブートしてDELキーでBIOSを開いてくださいねー」という説明だけですんでしまうユーザー参加型イベントというのはこれまでなかった(多くの場合、ユーザー参加型イベントは初心者が対象だったりするので)。このイベントに参加しているのは、確実に“濃い”メンバーだ。

 ど、ど、ど、どうします? duckさん。みんな、空冷で「コア電圧1.47ボルトで4.5GHzいけますねー」なんてことでは満足してもらえませんよ。

 しかし、duck氏は、「こんなこともあろうかと」(というよりは、「たぶんこうなるだろうと」)と予感していたのか、参加者に“サプライズ”を用意していた。

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提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年8月24日