むあー! あついいいいい! 2014年夏で一番の暑さになったんじゃないの、とだれもが思った8月6日。“極冷”を堪能するイベントが開催された。
8月6日の夜に開かれた“極冷”のイベントとは、PC USERが主催した「納涼、夏の極冷オーバークロック体感イベント」だ。
世界トップクラスの技術を持ち、世界規模のオーバークロックイベントで世界記録などの実績もある、日本が誇る(いや、こういう表現はめったに使わないのだが、その人格から世界中のオーバークロッカーに慕われていることを考えると、誇っちゃってもいいんじゃないのかなと)“duck”氏が、自らの体験で得たテクニックと液体窒素を駆使したオーバークロックをduck氏とともに体験できるということで、PC USERの読者だけでなく、“自作PC業界関係者”からも注目を集めていた(実際に身分を隠して応募してきた関係者もいたとか……)。
こちらの記事で募集をしたところ、平日夜のイベントにもかかわらず、けっこう“濃い”メンバーから多数応募があった。募集フォームでは自作PCの経験やオーバークロックの経験を記入していただいたが、その多くが、オーバークロックを常用している。
しかし、そういうベテランユーザーにしても、液体窒素を使った“極冷”オーバークロックの経験者はいなかった。それだけに、自分で液体窒素を使って“極冷”オーバークロックの世界を体験できると参加者の全員が期待して、会場のITmedia会議室に集まった。
参加者には、2人一組でチームを構成してオーバークロックに挑んでもらった。これは、オーバークロックイベントや大会で標準的な形だ。このイベントで初めて会ったユーザーとチームを組んでうまくいくの? と思うかもしれないが、そこは、全員オーバークロックに興味を持った“仲間”だけあって、共通の話題から会話が始まり、すぐに息の合った“バディ”となって一緒にオーバークロックを楽しんでいた。
参加者がオーバークロックで使ったシステムは、インテルとテックウインドが提供してくれた機材を用いている。CPUは、いま“オーバークロックで遊べる気軽に石”として人気の「Pentium G3258」だ。インテルの自作PCユーザー向けCPUの販売開始20周年を記念して登場したPentium Processor Annivversary Editionとして、CPU倍率設定のロックを解除して、オーバークロックで楽しめる。
また、“気軽に”オーバークロックを楽しむために用意したマザーボードがASUSTeKの「Z97-PRO」だ。R.O.G.シリーズのようなハイエンドラインアップではないけれど、価格を抑えた汎用シリーズながら、Intel Z97 Expressチップセットを搭載してPentium G3258のような“アンロック”CPUでオーバークロック設定を自在にでき、かつ、大型のヒートシンクにDIGI+ Power Controlを導入してCPU12フェーズ、メモリ2フェーズで構成した電源回路による安定動作でオーバークロック耐性に優れている。
当初、予定していた進行では、「参加者の皆さんには、リテール空冷でオーバークロックの“基礎”を体験してもらって、液体窒素を使った極冷は安全を考慮してduckさんのパフォーマンスを楽しんでもらいましょう。はっはっは」なんてことを考えていた。
しかし! 空冷で「まずは、BIOS設定で倍率とCPUコア電圧を変えて、まずは4GHz超を狙ってみましょうかー」と始めたものの、参加者の視線が何やら痛い。その視線は、明らかに「ちょっとちょっとすみません、倍率変更とコア電圧の設定でオーバークロックというのはもうやりつくしているんですがー」と訴えている。
うはー! す み ま せ ん。確かに、BIOS画面を開いてもらうのに、「では、マシンをリブートしてDELキーでBIOSを開いてくださいねー」という説明だけですんでしまうユーザー参加型イベントというのはこれまでなかった(多くの場合、ユーザー参加型イベントは初心者が対象だったりするので)。このイベントに参加しているのは、確実に“濃い”メンバーだ。
ど、ど、ど、どうします? duckさん。みんな、空冷で「コア電圧1.47ボルトで4.5GHzいけますねー」なんてことでは満足してもらえませんよ。
しかし、duck氏は、「こんなこともあろうかと」(というよりは、「たぶんこうなるだろうと」)と予感していたのか、参加者に“サプライズ”を用意していた。
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提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年8月24日