低価格Windowsタブレットの決定版か!? 「Endeavor TB20S」の実力を検証(1/3 ページ)

エプソンダイレクトが投入した「Endeavor TB20S」は、10.1型IPS液晶を採用したボディに十分な性能を備え、さらに3万7800円からという低価格を実現した注目のタブレットだ。

» 2014年08月29日 10時00分 公開
[ITmedia]

3万円台で買える10.1型Windowsタブレットが登場

 エプソンダイレクトが投入した「Endeavor TB20S」は、10.1型ワイドサイズのIPS液晶ディスプレイを搭載した低価格Windowsタブレットだ。基本構成価格で3万7800円という手頃な価格ながら、高価なタブレットに劣らない実用十分な機能を備えている点が目を引く。OSにWindows 8.1 with Bingを採用しているのがポイントだ。今回、3万7800円で買えるエントリーモデルを入手したので、その仕様や使い勝手をじっくり検証していこう。

エプソンダイレクトから登場した「Endeavor TB20S」。ストレージ容量32Gバイトのエントリーモデルで3万7800円〜、同64Gバイトのスタンダードモデルが4万6440円〜(いずれも税込)という手頃な価格が最大の特徴だ(画面=左)。Endeavor TB20Sのコンパクトでシンプルなパッケージ。表面をコーティングした厚みのあるしっかりした紙素材でセンスよくできており、安っぽさはまったく感じない(画面=右)

フラットで扱いやすいスリムボディ

 ボディのサイズは、258(幅)×173(奥行き)×11(高さ)ミリだ。液晶の額縁が広すぎることもなく、10.1型タブレットとして標準的なサイズ感といえる。重量も690グラムと最軽量クラスではないものの、軽量だ。初代のiPad(WiFiモデルで680グラム/3Gモデルで730グラム)と同じくらいの重さで、タブレットならではの携帯性はしっかりと備えている。

 裏面はほぼフラットなフォルムで、四辺は端へ向かってなだらかに絞られている。底部への絞り込みはやや角度をつけて、他辺と区別して方向性をもたせているが、全体にノイズの少ない今風のすっきりした仕上がりだ。メタリックグレーの塗装も適度に上質感がありながら個性を主張しすぎない落ち着いた色味で、オフィスをはじめ、書斎、リビングなどにも違和感なくなじみそうだ。ベトつかず指紋が付きにくい表面仕上げも好ましい。

 本体に内蔵するリチウムイオンポリマーバッテリーの容量は24.7ワットアワー(3.7ボルト/6680ミリアンペアアワー)で、バッテリーの駆動時間は約4.6時間(JEITAバッテリー動作時間測定法Ver.2.0)となっている。

 ACアダプタはACプラグ一体型タイプだ。サイズは43(幅)×43(奥行き)×27.5(高さ)ミリ(プラグ含まず)で、USBケーブルを含めても実測82グラムと、非常にコンパクトで軽い。本体と一緒にACアダプタを携帯してもじゃまにならないのがうれしい。

ACプラグ一体型のコンパクトなACアダプターが付属する。電力仕様は5ボルト/2アンペアだ。USBタイプのDCケーブルが付属し、本体とはmicroUSBコネクタで接続する(画面=左)。やや青みがかった渋いメタリックグレーで塗装された裏面。上部に500万画素のWebカメラ、左下にはモノラルスピーカ(1.5ワット)がある。ほぼフラットなフォルムで、四辺を軽く絞っているが、底部のみ絞る角度を変えて上下を区別したデザインとなっている。カメラの位置を考えるとこのほうが使いやすいだろう(画面=右)

見る人に好印象を与える広視野角のIPS液晶ディスプレイ

 10.1型液晶ディスプレイの表示解像度は、1280×800ピクセル(アスペクト比16:10)。コンシューマー向けのWindowsタブレットに多い1366×768ドット(アスペクト比16:9)よりも少しだが縦の解像度が高く、Officeアプリなども使いやすい。アイコンやメニューなどの標準の表示サイズも、タッチで使うのにちょうどいいサイズだろう。

 IPSパネルを採用しているだけに視野角は広く、輝度も十分なレベルがあり、見た目の印象は良好だ。広視野角液晶は、自分自身で快適にコンテンツを楽しめるのはもちろん、他人に見せる用途では特に印象を左右する。視野角が狭くてナナメからでは見にくい液晶と、ナナメからでも見やすいIPS液晶では、プレゼンテーションなどの効果も大きく変わってくるに違いない。

 10点マルチタッチに対応した静電容量式のタッチパネルを搭載している。画面表面の滑りも良く、快適に操作できる。オプションでは細かい操作に便利なタッチペンも用意されている。

10.1型ワイドサイズの液晶ディスプレイは表示解像度1280×800ピクセルだ。IPSパネルを採用しているため視野角が広く、斜めからでも色味の変化が少なくはっきり見えるため、他人に見せる用途にも適している

ビジネスを効率化するデュアルカメラを装備

 本体装備の電源ボタンは上面やや右寄りにあり、そのすぐとなりにデジタルマイクがある。その他端子類は左側面にまとめられており、ボリューム調整ボタン、ヘッドフォン/マイク兼用端子、microUSB(ACアダプタ兼用)、microHDMI出力、microSDメモリーカードスロット(SDXC対応)という内容だ。欲を言えばキリがないが、Windows 8.1タブレットとして必要十分な装備を持っているといえるだろう。

 Webカメラは、画面側に100万画素のインカメラ、裏面に500万画素のアウトカメラとデュアルで搭載している。画面を見ながら使えるインカメラはビデオ会議やビデオチャットに必須だし、高画質なアウトカメラは、カジュアルなスナップや観光の記念撮影に、営業資料の素材取り込みに、あるいはデジタルメモ的な使い方など、幅広く活用できる。

 特にビジネスでの活用を考えた場合にはインとアウト両方のカメラを備えていることは重要であり、低価格でありながらこのポイントをしっかり抑えているのは高く評価できる。

上面には電源ボタンとマイクがある

左側面には多くの端子類がまとめられている。上から、ボリューム調整ボタン、ヘッドフォン/マイク兼用端子、microUSB、microHDMI出力、microSDメモリーカードスロット(SDXC対応)という内容だ(画面=左)。右側面にインタフェース類はない(画面=右)

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年9月11日

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