AMDプラットフォームを重視する日本HPから「HP ProBook 455 G2 Notebook PC」「HP EliteDesk 705 G1 SF/CT」が登場。その実力からAMD PROのメリットを知る。
日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は、15.6型ディスプレイ搭載でビジネス向けオールインワンタイプノートPC「HP ProBook 455 G2 Notebook PC」と、同じくビジネス向けのスリムタワーデスクトップPC「HP EliteDesk 705 G1 SF/CT」を発表した。このデスクトップPCとノートPCは、どちらもAMDの最新プラットフォームを採用したラインアップだ。
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日本HPでは、AMDのプラットフォームを採用したラインアップは従来から充実している。両社の結びつきは強く、AMDの新しいプラットフォームが登場すると、日本HPはそれを採用したモデルをほかのPCメーカーに先駆けて投入することを常としてきた。
今回登場したデスクトップPCとノートPCも、AMDのAPUで最も新しい“Kaveri”世代を採用した。AMDが「史上最高のAPU」と訴求するKaveri世代のAPUは、CPUと統合するグラフィックスコアの連携を実現したHSA(Heterogenious System Architecture)に対応した初めてのAPUだ。
AMDの説明では、CPUとグラフィックスコアが同じアドレス空間を共有することでデータ移動におけるボトルネックを解消し、汎用演算処理に用いることでAPU全体の性能を向上させたとしている。AMDの性能評価では、スプレッドシートアプリケーション(CollaboraのOpenCLに対応したLibreOffice)においてCPUだけを使った処理速度と比べるとHSA対応にすることで7倍の性能を発揮するという。
Kaveri世代のAPUが採用するCPUコアは、デュアルコアの“Steamroller”を2基搭載することで全体の構成としてはクアッドコアとAMDではみなしている。また、グラフィックスコアには、デスクトップ向けGPUで最新最上位となるRadeon R9 290Xと同じGCN(Graphics Core Next)を採用したCU(Compute Unit)を最大で8基搭載する。なお、CU1基はRadeonコア(Stream Processor)64基で構成するので、CU8基を構成するRadeonコアは512基になる。
AMDでは、ビジネスシーンにおいて、“Kaveri”世代をはじめとするAPUのパフォーマンス的なメリットを発揮できるアプリケーションの機能をまとめて紹介できる「デモンストレーションスーツケース」を用意している。
これは、大判のスーツケースに一方はAPU、もう一方は、“競合他社”のCPUを搭載したほかは構成を同じにした2台のノートPCをセットし、ケースに設置した赤い大きなボタン(押すと“ピンポーン!”となりそうなスタイル)を押して、AMDが用意したアプリケーションベンチマークテストを同時に起動してその処理速度やフレームレート、ベンチマークとストのスコアを分かりやすく比較する。
この専用スーツケースには、先ほどの赤く大きなスタートボタンのほかにもケース内部に照明用のライトを内蔵したりケースの外からAC電源を取り込めるようにコネクタを設けたり内部に配線したりと、意外と手の込んだつくりになっている。聞くとこの専用スーツケースは世界で3つしかない。その貴重な1つを日本に取り寄せて、Kaveri世代のAPUを搭載したノートPCと“競合他社のミドルレンジCPU”を搭載したノートPCとで性能の比較を行ってみた。
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