2015年中の発売が予定されている「Visual Studio 2015」。一方、役目を終えようとしているTechNetやVisual Studio Express――新年度はどう備えるべきか。
ITを取り巻く環境の進化に伴い、新しいサービスやソフトウェアが次々と生み出されており、2015年はさらなる多岐にわたる環境へのアプリリリースが求められると予測されます。一方、Windows XPやWindows Server 2003といった長年ビジネスを支えてきたIT基盤が過去のものとなり、それとともに役目を終えていくものもあります。
こうした急激な変化に対応し、よりスピーディで生産性の高い開発環境を整えるのに欠かせない「Visual Studio」。新年度を迎えるにあたり、製品を使うための準備ポイントを解説します。
長年、最も手ごろなサービスの1つであったTechNetは、2013年に販売が終了しました。評価・検証用途で利用していた場合が多い製品ですが、改めて一覧表を参考に最適な製品を選びましょう。
2014年秋に発表された「Visual Studio Community」という新たなエディションは、従来の「Visual Studio Express」を置き換える新しい開発環境です。Visual Studio Communityは利用可能なユーザーが規定されているので、まずはライセンス条項を確認し、対象外の場合にはMSDN製品の導入を検討しましょう。
購入方法によって契約年数が異なるMSDN。期限が切れるとサブスクライバダウンロードが使用できなくなるので、来期も計画的に更新手続きができるよう、改めてライセンス証書で契約内容をチェックしましょう。「ライセンス認証番号」の末尾4桁は年+月になっています。
MSDNはユーザーライセンスが必要で、1人の開発者に1つのライセンスが必要です。会社名義で購入していても社内での使い回しはできず、1つのコンピュータにインストールしたソフトウェアを複数人で使用する場合には、各開発者ぶんのライセンスが必要です。
組織変更があったときには、別の担当者へ割り当てを変更できるので、Volume Licensing Service Center(VLSC)とMSDN会員登録情報の変更手続きをしましょう。
※MSDN Subscriptionの再割り当ては、90日より短い期間で行うことはできません。
来期のスケジュールを見て、現在のエディションでの更新でよいか確認しましょう。更新手続きのタイミングであれば、上位製品での更新手続きも可能です。
例)OpenBusiness/Visual Studio Professional with MSDNを保有している場合、更新タイミングでVisual Studio Premium with MSDNでの更新が可能です。手続きは簡単で、更新注文をするときにPremium更新型番で発注しましょう。
法人のみならず個人購入も可能な「Open Value3年分割払い」をオススメします。
ステップアップライセンスは、MicrosoftボリュームライセンスプログラムのOpen Value等の一部プログラムを通じて取得することができます。ステップアップライセンスを取得すると、既存のMSDNサブスクリプションの残りの期間中、アップグレードすることができます。予定が変更になったときに備えるのも1つの手段。よりよい開発環境を整える準備を進めましょう。
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