クリエイティブツールやエンジニアリングツールでは、グラフィックス性能も生産性に大きく影響するが、Endeavor Pro8100はその点も抜かりはなく、ハイエンドからミドルレンジまで、幅広い予算や用途に対応できるグラフィックスカードが選択できる。
特にCAD/CAE/CAMシステムなどを扱うエンジニアリングの現場では、プロ用設計ツールの動作認証(ISV認証)を取得した「NVIDIA Quadro GPU」を搭載したグラフィックスカードが必要になることも多い。こちらもQuadro K4200/K2200/K620と、予算や求める性能に応じて選択できるようになっている。
そのほか、通信機能は有線LAN(1000BASE-T)を標準装備する。サウンド機能はHDオーディオに対応しており、ケース前面にヘッドフォン、マイク端子、背面にはアナログ8ch出力端子、および光デジタル音声出力(光角形/同軸両方)を備えている。
そして、BTOではコンパクトフラッシュなど5種類のメディアに対応した3.5インチベイ型のマルチカードリーダー(内部USB接続)を追加できるほか、Bluetooth 4.0+EDR/LEアダプタ(USB接続)の追加、シリアルポート(9ピン)、USB 3.0ポートの追加などが行なえるオプションが用意されている。
Endeavor Pro8100で実現するウルトラハイエンドシステムの実力はどの程度のものなのか、ベンチマークテストで見てみよう。
テストに利用した評価機の主なスペックは、Core i7-5960X、メモリ128Gバイト(16Gバイト×8)、PCI Express SSD 512バイト、GeForce GTX 970(4Gバイト)、64ビット版Windows 8.1 Proという内容だ。比較対象には、第4世代CoreプロセッサーのCore i5-4690を搭載したEndeavor MR7300を用意した。
まずは注目のPCI Express SSDのパフォーマンスをチェックしてみよう。CrystalDiskMark 5.0.2のスコアはご覧のとおり。MR7300もSerial ATA 6Gbps接続としては十分速いSSDを搭載しているのだが、シーケンシャルリードでは4倍以上、NVMeの効果もあって、4Kランダムリードも2.4倍もの差をつけて圧倒している。
次は、総合性能のテストであるPCMark 8のスコアも見てみよう。Endeavor MR7300との差は、家庭向けの使い方をシミュレートしたHomeでは5%と小幅だが、写真編集や動画編集などを含むクリエイティブユース想定したCreativeでは34%と大差。やはりヘビーな作業が多いクリエイティブ系での強さが光る結果だ。
CINEBENCH R15は、MAXONの3DCG制作ツール「CINEMA 4D」をベースにしたベンチマークテストだ。レンダリングテスト(CPU)のスコアは、クアッドコアを搭載しているEndeavor MR7300の2.4倍、まさに圧倒している。
Adobe Photoshop CC2015では、300枚のRAWデータを現像する時間(Nikon RAW→16bitTIFF、ホワイトバランス昼光、自動補正)、Adobe Premiere Pro CC2015では、4Kビデオクリップを編集したプロジェクトをmp4ファイルへ書き出す時間を計測した。どちらもやはりEndeavor Pro8100のほうが圧倒的に速く、Endeavor MR7300の半分近い時間で終了している。
エンジニアリングツールでのパフォーマンスの目安としては、SPECviewperf 12を実行した。CATIA、Creo、Maya、SolidWorksなど、プロが使うメジャーなツールの描画パフォーマンスを計測する内容になっている。こちらもやはり、どのツールでもEndeavor MR7300を圧倒する描画性能をもっていることが分かる。
Endeavor MR7300も一世代前の製品としては、まだまだ一般的には高性能PCとして通用するパフォーマンスを持っているが、Endeavor Pro8100のパフォーマンスはそれを軽く圧倒する。クリエイティブワークやエンジニアリングの現場で生産性を重視するならEndeavor Pro8100は真っ先に検討すべき選択肢だろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2015年10月26日