プロジェクターとホワイトボードを融合した新世代のオフィス機器、インタラクティブプロジェクターでビジネス現場はどう変わる?
ビジネスシーンでは日々見慣れた社内会議。プロジェクターやホワイトボードを駆使して行われるこれら社内会議やプレゼンは、多い人であれば毎日朝から晩まで出席しっぱなしのケースも少なくない。
そんな社内会議やプレゼンだが、意外なところにストレス要因が潜んでおり、それが効率の低下を招いていることがしばしばだ。その要因とは、会議そのものの議題とは無関係な、プロジェクターやホワイトボードなど、機器側の制約によるもの。
思い起こしてほしい。例えばこんな経験はないだろうか。アイデア出しのための部署内会議で、ホワイトボードに書かれたマインドマップのツリーが横に広がりすぎてしまうケース。続きを書こうとホワイトボードの表裏をひっくり返したら、すでに裏面は別の内容でびっしりと埋め尽くされていて、泣く泣く表面に戻ってマインドマップの一部を消し、そこに書き足していった……このように、機器の制限に泣かされたことがある人は、意外に多いのではないだろうか。
また、ホワイトボードでの議論をまとめたメモを関係者で共有しても、その場に出席していなければ、何がなんだか分からなかったりするものだ。特に議論が二転三転した会議で、その結論だけを共有すると、その結論に至ったプロセスについて、出席していなかった人から蒸し返されることもよくある。
かといって議論の途中経過もメモに書き起こして配布するのは非効率だし、なにより手間がかかる。書き起こすのが面倒だからとホワイトボードを写真に撮ってそのまま配布すると、文字が読めないこともしばしばだ。
会議室を予約していた時間内に議論が終わらず、次の予約の人に部屋を明け渡す必要が生じたため、ひとまずホワイトボードをスマホで撮影しておく……というのも、最近ではよくある行為の1つだが、例えホワイトボードの写真を撮ったからといって、次回あらためて会議を再開する際、その内容をホワイトボードに復元できるわけではない。
仕方なしにオリジナルの資料だけで会議を再開した結果、かなり大詰めまで来ていたはずの議論が先祖返りしてしまったりと、大いなる手戻りが発生することもある。
プロジェクターについても、ストレス要因が山積みだ。プロジェクターで資料を投影する時だけ会議室の照明を消さなくてはいけなかったり、プレゼンでスクリーンの前に立つことで自分の影で投影内容が遮られてしまったり、設置にあたって会議室の最前列をプロジェクターが占拠して参加者が窮屈な思いをしなくてはいけなかったりと、細かいストレス要因を列挙していくとキリがない。
何より据置型のプロジェクターの場合、古い機種だと設置に準備がかかったり、投影範囲の調整がうまくいかず、予定していた開始時間に間に合わないこともよくある。仕方なくプロジェクターなしで会議を始めることになってしまっては、何のためにプロジェクターを用意したのか分からなくなってしまう。こうして見ていくと、なにかとストレスのたまりやすい存在であることが分かる。
こうした問題点は、回を重ねるごとにすっかり慣れてしまうため、言われて初めて「そういえばそうだっけ」と気づかされることが多いが、振り返ってチェックしてみると、どれも少なからず業務効率の低下に直結した問題だったりするのであなどれない。「仕方ないか」と考えてしまうのは、ある意味で危険な徴候ともいえる。
こうした、社内会議やプレゼンで発生しがちな数々の問題点をまとめて解決してくれるカギとなるのが「インタラクティブプロジェクター」である。今回はこの「インタラクティブプロジェクター」がいったいどんな製品なのか、その全貌に迫ってみることにしよう。
そもそも「インタラクティブプロジェクター」とは何だろうか。これはアナログとデジタルを融合した、新世代のプロジェクターだ。今回はエプソンのインタラクティブプロジェクター「EB-1430WT」という機種を例に、その特徴と、前述のような問題点をどのように解決できるのかを、詳しく見ていこう。
一般的に社内会議やプレゼンにおいては、資料を投影するための機器としてプロジェクター、議事や問題点を書き出すための用品としてホワイトボード、この両者が必要になる。
プロジェクターは、資料やWebサイトを大きく投影し、参加者全員で見るために必要だが、機能としては大きく表示してくれるというだけで、ホワイトボードのように画面上に書き込みをすることはできない。また、プレゼンを行っている発言者の影がスクリーンに覆いかぶさると、投影された資料が見えなくなってしまうという制約もある。
一方のホワイトボードは、文字や図を自由に書き込めることからアイデア出しなどに活躍するが、書き留めた内容を手元に控えるためには、原則として手で書き写さなくてはならない。
また、ホワイトボードの端までびっしりと文字や図で埋め尽くされてしまった場合、続きを書くことができなくなり、そこで議論が止まってしまうこともしばしばだ。こうした問題点に加えて、プロジェクターとホワイトボードの両方を1つの会議室に設置しようとすると、場所を取るのも大きなネックである。
インタラクティブプロジェクターは、そんなプロジェクターとホワイトボードの特徴をうまく組み合わせることで、双方の弱点を打ち消すことに成功した製品だ。最大の特徴は、プロジェクターが映像を投影するスクリーンが、ホワイトボードの役割も果たすこと。プロジェクターが投影した資料には、ホワイトボードと同様に専用ペンを使って自由に書き込みが行えることに加えて、それらの内容を再編集可能な形式で資料とともに保存できる。スマホやタブレットとも連携できるので、資料のほかにWebサイトを投影したり、また複合機のスキャン機能を使って紙の資料を取り込んで投影することも可能だ。
ちなみにこの専用ペンは、インクで実際に書かれるわけではなく、スクリーン上に電子的に描画される。感覚的にはタブレットなどの液晶画面にタッチペンで線を引くのに近く、追従性も非常に高い。描画した文字や線は、範囲選択を行って縮小や移動を行うことも可能なので、書くスペースが足りなくなれば全体を縮小したり、段落を並び替えたりして、場所を空けることもできてしまう。クリックやドラッグもできるなど、まさにタブレット感覚だ。
これら書き込まれた内容は、前述のように資料と併せて再編集可能な方式で保存できるのはもちろん、複合機と組み合わせることで紙に直接印刷したり、あるいはメールに添付して送信することも可能だ。ちなみにスイッチを切れば描画内容はすべて消えるので、会議終了後にわざわざ手動で消す手間もかからないのも、隠れた利点だろう。
また、今回紹介するエプソンのインタラクティブプロジェクター「EB-1430WT」は、壁面もしくは専用ホワイトボードの上部に取り付ける超短焦点タイプの製品なので、据置型のプロジェクターのように長い投影距離を必要としないほか、正面から投影するのと違って、プレゼンターがスクリーンの正面に立っても映像を遮る影ができない。3300lmと非常に明るく、さらにコントラスト比も10000:1と高いことから、日中の明るい部屋でも照明を落とす必要がなく、常にくっきり表示できるのも強みだ。
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提供:エプソン販売株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年10月31日