このほか、USBポートに資料や動画を保存したUSBメモリを挿し、そのままスクリーンに投写することも可能だ。PDF1.4形式までのPDFファイル(フォントの埋め込みが必要)や、画像、音楽、動画ファイルの再生にも対応している。事前に用意したファイルを表示するだけであれば、これでも十分だ。
またConnect to PC機能を使い、USB接続したWindows PCからQ6本体の内蔵メモリ(ユーザー利用可能領域は約2GB)にファイルを転送しておけば、Q6だけでデータを投写できる。毎回使用する会社紹介や事業案内のファイルはこの内蔵メモリに入れておき、それ以外のファイルはUSBメモリから読み出すといった使い方にすると、小さなカバン1つで客先に出かけられる。
余談だが、ACアダプターが使えない屋外で利用するのであれば、最大4時間の駆動を実現する18000mAhの専用モバイルバッテリーと組み合わせる方法もある。ファイルをあらかじめ本体の内蔵メモリにコピーしておけば、持ち歩くのはQUMI本体とバッテリー、接続ケーブルのわずか3点だけでいい。
往訪先で、同行した同僚が事前に設定をしていないタブレットから別の資料を投写する必要ができた場合などには、一般的なHDMI接続でも利用可能だ。2基のHDMIポートのうち1基はMHL対応なので、ソニーのXperiaシリーズなど、MHL対応のスマホやタブレットの画面もダイレクトに投写できる。HDMI-Micro USBケーブルもQ6に付属している。これならスマホの画面がそのまま映し出せ、アプリを紹介したいときなどに重宝する。
2ワットのスピーカーも内蔵しているので、HDMIでつなげば音声もQ6から一緒に再生できる。製品にはHDMIケーブルが同梱されているので、わざわざ用意する必要がないのもうれしい。ちょっと音量が足りないな、というときは、別売の純正オプションとして用意されている「ワイヤレススピーカー」などをヘッドフォン端子に有線接続することで、しっかり音声を出すことができる。
プレゼンが終わったら、電源ボタンを2回押すだけですぐに片付け始められる。LED光源を採用していることからクールダウンの時間が必要ない。訪問先で、早く部屋から退出しなくてはいけないのに、クールダウンが終わらないために足止めを食う、なんていうアクシデントとも無縁である。
いかがだっただろうか。Q6があれば、印象に残るプレゼンが簡単にできるようになる。重さはわずか475グラムで、持ち運ぶのも楽々。ビジネスシーンに必要な機動力を損なうことがない。実際に持ち歩く際には、これにACアダプターが加わるものの、本体だけならバッグどころか、スーツのポケットにだって収りそうなほどだ。
Q6は800ルーメンという、500グラムを切るクラスのプロジェクターとしては破格とも言える明るさのLED光源を搭載している。コントラスト比は30000:1と、据置タイプの製品の一部をも圧倒するほどだ。
ここまでのスペックがあるため、前述のとおり部屋の照明をわざわざ落とさなくとも十分に資料を読み取れる。外出先の会議室や商談ルームなど、個別に照明が調節しにくい部屋で使うのにも好都合だ。投写できるスクリーンのサイズは、1メートル離れた距離からは30型相当、3メートル離れれば90型相当になる。コンパクトなボディらしからぬ倍率での表示が可能だ。狭い会議室でプレゼンすることを余儀なくされても、これならば余裕で対応できる。
Q6はコンパクトでありながら実用性も高く、満足度は非常に高い。今回はビジネスユースでの魅力を中心に紹介したが、写真や音楽、動画の再生機能も豊富で、持ち運んで友人宅や旅行先などで遊べるカジュアルなホームシアター利用でも即戦力だ。
現在は、ブラック、ホワイト、ゴールドの3色での展開となっている。使った人をとりこにするこのQ6、1台あればさまざまなシーンで活躍してくれることは間違いない。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年7月19日