A3インクジェットの伝道師も納得の進化――ビジネス力を強化したブラザーの「MFC-J6995CDW」(3/3 ページ)

» 2017年02月20日 10時00分 公開
[小川夏樹PR/ITmedia]
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最初の1枚が速い!

 J6973CDWから、ブラザーが追及してきている性能向上のポイントにファーストプリント速度の追及がある。これは一般的なビジネスシーンにおいて、印刷を行う頻度が多いのは、ペラ1枚程度の印刷が圧倒的に多いことからきている。

 仕事のほとんどが1枚の出力であるなら、この速度を追求していくことが、ビジネスの速度を上げることに直結する。そう考えてブラザーは、ファーストプリントを速くすることに尽力してきたのだ。

大事なことだからもう一度「最初の1枚が速い!」

こんなに速いの!? と驚く伝道師。「MFC-J6973CDWも速かったけどこれは別次元!!」

 ウォームアップが不要なインクジェットは、こうした点でレーザーと比べて有利なのだが、今回のモデルも“最初の1枚”にかなりこだわっている。

 具体的には前モデルと比較して最大で3〜4秒短縮されているのだ。PCから印刷を開始し、椅子から立ち上がってプリンタに歩いて行くと1枚目が印刷されているといった感じになる。

 ウォームアップに6〜8秒近くかかるレーザープリンタの場合、PCから印刷を開始し、ウォームアップしている間にプリンタまで行けるため、プリンタから用紙が出てくるのを待っているといった状況になる。

 この違いは実は大きかったりする。特に慌てていたり、焦っているような精神状態のときに、出てこない印刷をイライラと待たされることがなくなるため、精神的な余裕が生まれる。結果、より良い対応が行えるようになる。

 プリンタが仕事の足を引っ張るというと大げさになるかもしれないが、最初の1枚が速いということが、ビジネスにおいては効率面でも心理面でも大きなメリットとなっているのである。

A4印刷の速度を実際に計測

 ということで実際にファーストプリントの速度を計測してみた。テストは、テスト用文書のJEITA J1(モノクロ)、J9(カラー)の印刷画面で「OK」をクリックした後、用紙が排出されるまでの時間をストップウォッチを用いて手動で計測している。

 プリンタドライバは、Windows用のドライバを使用した(もう1つ、ポストスクリプト用のドライバも用意されているが、その場合、フォントの置き換え等の処理やPSデータの展開が必要になるため印刷が開始されるまで待たされる)。ソートや拡大/縮小の機能はオフで標準のままである。

 モノクロ印刷ではファーストプリントは4.11秒だった。確かに速くなっている。カタログ値では約5.5秒となっているので、それを上回る。また、カラーの出力はカタログ値で約6.0秒となっているが、計測では4.98秒とこちらもカタログ値より高速な結果となった。最初の1枚が速すぎる!

「MFC-J6995CDW」と「MFC-J6973CDW」のファーストプリントを比較(実測値)。驚異的な高速化を果たした

スキャンの快適さをチェック

 さて次にスキャンの快適さをチェックした。スキャンに使ったデータだが、A4は出力したJEITA J9を使っている。最初は片面読み取りで次いで両面読み取りだ。スキャン解像度はOCRをかけることができる300dpiとしている。

 スキャン速度の計測は、実際にビジネス現場で多用する処理を想定した。具体的には、LAN上に置いてあるNAS(3TB)の特定のフォルダをスキャンデータのアップロード用フォルダに割り当てて、J6995CDWのADFにデータを10P分(片面読み取り)と20P(両面読み取り)をセットし、J6995CDW本体の操作でスキャンを開始する「スタート」を押した時点で計測を開始し最後の用紙が排出されるまでを計測。NAS側にはPDFとして保存される設定だ。いわゆるドキュメントスキャナーとしての利用である。

 結果は、A4用紙の10P読み取りは32.14秒であった。そして当然のことだが20Pの両面読み取りが32.22秒とほぼ同じ速度だった。1パスで両面が読み取れるというのは、やはり大きなアドバンテージだろう。読み取り速度とすると毎分約18ページとなり、ドキュメントスキャナーとしても十分に活用可能であることを示している。

ドキュメントの連続読み取り
A4 10P片面印刷読み取り(300dpi) 32.14秒
A4 20P(10部)両面読み取り(300dpi) 32.22秒

抜群の耐久性と手厚いサポート

 そのほかに細かな部分を見てみる。これまで通りモバイル&クラウド対応も従来通りで、各種クラウドとの連携も簡単にできるようになっている。当然、スマホからの印刷やスキャンも可能だ。

 SMBをターゲットとしているだけあって、耐久性が向上している点も見逃せない。J6973CDWが約10万ページであるのに対し、J6995CDWは約15万ページとなっている。そのためサポート用の5年保守のサービスパックが新設されており、安心感も高い。

 なお、インクのコストであるが、A4サイズでカラー印刷が約4.0円、モノクロが約0.9円と安価なのもポイントだ。大容量インクでカラーは約1500ページ、モノクロは約3000ページと、レーザーに負けない印刷枚数というのもうれしい。


「うーん、これはもう手放せない!」

 ブラザーの新モデル「MFC-J6995CDW」は、ビジネス現場のニーズに正面から向き合い、従来機種が得意としていたSOHOから、さらに、SMB環境、店舗や病院といった業務利用まで、幅広く対応できる性能・機能を手に入れたモデルだ。

 もちろん、比較対象として取り上げた旧モデル「MFC-J6973CDW」もラインアップには残る。前述したように個人/SOHOまでであれば「MFC-J6973CDW」を導入しても不満はない。しかし、それ以上の環境で使うのであれば、さらにビジネス対応力を強化した「MFC-J6995CDW」こそが、A3ビジネスインクジェットの決定版になるはずだ。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年3月24日