静音を極めたRyzen搭載スペシャルマシン「Silent-Master Pro B350A」(1/3 ページ)

サイコムの静音PCシリーズ「Silent-Master Pro」にCPU市場で話題を独占しているRyzenを搭載したモデルが早くも登場した。

» 2017年05月16日 10時00分 公開
[ITmedia]
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Ryzen搭載のスペシャル静音モデル

 サイコムのSilent-Master Proシリーズは、同社が厳選したパーツでシステムを構成することで静音性を究極レベルまで追求した高性能デスクトップPCだ。

 ただ静音というだけにとどまらず、ゲームやクリエイティブにも活用できる性能を備えること、そして十分な冷却性能を持つことを前提に静音化に取り組み、第三者機関による動作音と温度の検証結果も同社のWebページで詳細に公表するなど、徹底的にこだわったスペシャルモデルだ。その実力は、性能以外のユーザー体験をも重視するユーザー層から絶大な支持を誇る。

 このSilent-Master Proシリーズから、CPU市場で旋風を巻き起こしているAMDのRyzenを搭載したモデル「Silent-Master Pro B350A」が新たに登場。Ryzenといえば6コア、8コアといったメニーコアによるマルチスレッド性能とコストパフォーマンスの高さで大いに注目を集めている。

 Ryzenの高性能と静音性をいかにして両立しているのか、実際の静音性、使用感はどうか。内容を詳しく見ていこう。

高性能と静音性を両立した「Silent-Master Pro」シリーズからAMD Ryzenモデルが登場した

話題沸騰のAMD Ryzenを早くも搭載

 今回登場したSilent-Master Pro B350Aの注目点は、何といってもCPUにAMDのRyzenを採用していることだ。

 これまでのAMD CPUとはまったく異なる完全新設計のZenマイクロアーキテクチャ、最新の14nm FinFETプロセスルールの採用で、性能、電力効率ともにジャンプアップ。2017年3月の登場以来、DIY、単体CPU市場の話題を独占している。

 Ryzenの魅力は、強烈なマルチスレッド性能、そしてコストパフォーマンスだ。Silent-Master Pro B350AではRyzenの現行全モデルが選べるが、評価機が搭載するミドルレンジのRyzen 5 1600でも6コア12スレッド。IntelのLGA1151最上位モデルであるCore i7-7700K(4コア8スレッド)をも上回る、ぜいたくに半導体を奢った仕様を誇る。

 CINEBENCH R15のレンダリングテストなどパフォーマンスでも、Core i7-7700Kをぶっちぎるスコアを出す。それでいてIntelのミドルレンジであるCore i5-7600Kと同じような価格帯で販売されているのだから、コストパフォーマンスは強烈。業界に激震をもたらしている。

 Ryzenはまったくの新設計であり、プラットフォームも新しいSocket AM4を採用する。対応メモリに条件が付くなど、Intelシステムとは事情が異なる部分も多い。Ryzenの性能をしっかり発揮できる安定したシステムを構築するには、そうした事情をすべて把握しなければならないが、そこはオリジナルPCで長年の実績があり、最新事情も知り尽くしているサイコムだけに安心感は格別だ。

評価機はRyzen 5 1600を搭載。ミドルレンジながら6コア12スレッドのパワフルなモデルだ。IntelのLGA1151最上位モデルのCore i7-7700K(4コア8スレッド)を上回る6コア12スレッドのパワーは、DirectX 12対応のゲームや、ビデオ編集などを行うクリエイティブ、マルチメディア分野で威力を発揮する

BTOでは8コア16スレッドの最上位モデルRyzen 7 1800Xから4コア8スレッドのRyzen 5 1400まで現行全モデルを選択できる

ソツない機能を備えた信頼性の高いマザーボードを採用

 マザーボードはBTOでいくつかの選択肢から選ぶことができる。標準ではASRockのFatal1ty AB350 Gaming K4で、今回の評価機もこれを搭載している。

 Ryzen用の主なチップセットには上位のX370とB350の2種類があるが、両者の大きな違いはデュアルGPU向けのレーン分割機能(PCI Express 3.0のx16を、2系統のPCI Express 3.0 x8として使える機能)や拡張カードやストレージの拡張性程度。たくさん拡張カードを差したり、SSD/HDDをたくさん搭載したいというような用途以外であればB350でも十分だ。

 Fatal1ty AB350 Gaming K4は電源部も9フェーズあり、長期耐久性の面でも安心できる仕様だ。低コストと安心感を両立できるチョイスといえる。機能面でも、PCI Express 3.0x4対応含め2基のM.2ソケットを備え、リアパネルにはUSB 3.0 Type-Cポートを装備するなど、ソツがない。このほか、1000BASE-T対応有線LAN、8チャンネル出力対応サウンド機能をオンボード搭載している。

評価機ではASRockのFatal1ty AB350 Gaming K4を搭載していた。BTOでは他に4製品の選択肢が用意されている。高い拡張性を求める方にはX370チップセット搭載製品がおすすめだ

メモリやストレージは、BTOで柔軟な構成が可能

 メモリは、PC4-19200(DDR4-2400)を採用し、最大64GBまでの構成に対応する。ノーブランド品(とはいえメジャーチップ・6層基板と品質に配慮した選択だ)のほか、サイコムおすすめの高品質メモリとして、Crucial製メモリの選択肢も用意されている。

 ちなみに、Ryzenの公式対応メモリは最速でPC4-21300(DDR4-2666)だが、シングルランク(データ転送の単位)のみ利用可能で、最大2枚までという制限がある。PC4-21300とPC4-19200の差がシステム性能に与える影響はごくわずか。メモリ自体のチューニングを楽しむマニアユーザー向けの製品ならば別だが、長期常用を前提と考えれば、選択肢をPC4-19200(DDR4-2400)のみとしたことは正解だろう。

 データストレージは、M.2 SSD、2.5インチSSD、3.5インチHDDを合計で3基(M.2 SSDは1基)まで搭載できる。いずれもただ容量が選べるだけでなく、ブランド/型番まで詳細に指定することが可能だ。評価機では525GBの2.5インチSSD(Crucial CT525MX300SSSD1)を搭載していた。

 M.2 SSDの選択肢は、性能に定評があるSamsungの960 PROや、ヒートシンクを装備したPlextorのM8PeGなどの選択肢が用意されている。ヒートシンクを装備しないM.2 SSDの放熱を効率化するためのサイコムオリジナルヒートシンクも用意している。こうしたかゆいところに手が届く配慮は実にサイコムらしい。

 光学ドライブは標準でLG製のDVDスーパーマルチドライブを搭載している。BTOではBlu-ray Discドライブも選択でき、LG、ASUSTeK、Pioneerとメジャーブランドの選択肢が用意されている。なお、OSは標準では付属せず、オプションだ。Windows 10 Home、Windows 10 ProのDSP版(いずれも64bit版)が選択肢として用意されている。

ストレージは最大で3基搭載可能で、ブランド/型番まで詳細に指定できる。容量や速度など、ユーザーによってニーズが異なる部分だけにありがたい

高性能なNVMe対応M.2 SSDは高温になりやすい傾向があり、製品固有の基準値を超えて高温になるとサーマルスロットリングなど保護機能により性能が低下してしまうことがある。サイコムはこうした課題にいちはやく対処し、BTOではオリジナルのM.2 SSD用ヒートシンクを追加できるようになっている

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提供:株式会社サイコム
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年5月29日