静音を極めたRyzen搭載スペシャルマシン「Silent-Master Pro B350A」(3/3 ページ)

» 2017年05月16日 10時00分 公開
[ITmedia]
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すぐに実感できる感動的な静音性

 Silent-Master Pro B350Aの静音性は、使えばすぐに実感できる。顔の位置が前面ドアから30cmも離れれば、アイドル時低負荷時は実質無音という感覚だ。10cm以内に近づけた時に、ようやく中で動作音が分かる程度。サイドカバー側だともう少し離れた50〜60cmの距離でも分かるが、それも意識すれば程度の音でしかない。

 さらに優秀なのは、低負荷時はもちろん、高負荷時でも体感的にはほとんど変わらない。特にフロントドアの遮音性は優れており、机の奥のほうに設置したり、机の下に設置する場合では常時ほぼ無音の感覚で利用できる。机の上で設置する場合は、サイドパネルがすぐ近くになるような設置の仕方を余儀なくされる場合もあるかと思うが、そういう場合でもほとんど気にならない。動画鑑賞やゲームなど、音が出るような使い方ならなおさらで、コンテンツへの集中の妨げにはまったくならない。

 CPUID HWMonitorでCPU温度も計測してみた。Ryzenは登場したばかりで、こうしたソフトの性質上、CPU温度の絶対値が正しいとは限らないのだが、高負荷時でもアイドル時から12度上昇している程度という点は、放熱能力の高さを示す指標として参考になるだろう(低負荷時はHulu動画(高画質)30分視聴中の最高温度、高負荷時はFINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(1920×1080ドット/DirectX11/最高品質)実行中の最高温度)。

動作音:前面から15cmの距離で計測
暗騒音: 30.8dB
アイドル時: 31.6dB
低負荷時: 31.6dB
高負荷時: 33.1dB

CPU温度、室温21度、CPUID HWMonitorで計測
アイドル時: CPU:28度、GPU37度
低負荷時: CPU28度、GPU37度
高負荷時: CPU40度、GPU58度

幅広い用途に対応できるハイパフォーマンス

 ベンチマークテストの結果を見てみよう。システム構成内容は、Ryzen 5 1600、メモリ32GB(PC4-19200)、STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMING(GeForce GTX1050TI)、525GB SSD(Crucial CT525MX300SSSD1)、Windows 10 Home 64bit(1607)といった内容だ。

 まず注目したいのが、MAXONの3DCGソフト「CINEMA 4D」をベースにしたCINEBENCH R15の「CPU」のスコアだ。CPUのマルチスレッド性能を示す有名な指標の1つだが、この「1136」というスコアは、IntelのCore i7-7700K搭載機(970前後)やCore i7-6700K搭載機(880前後)の結果を軽々と上回る。

CINEBENCH R15の結果

 これぞ6コア12スレッドの真骨頂。リーズナブルな価格のミドルレンジにもかかわらず、こうしたレンダリングなど負荷の高い作業をハイエンド並のパワーでバリバリとこなせることがRyzen 5の大きな魅力だ。

 もちろん、PCMark 8のスコアに見るように、基本性能も優秀。GeForce GTX 1050 TiのOCモデルを搭載しているので、3D描画性能も本格的なゲームタイトルをフルHD解像度を十分楽しめるパフォーマンスがある。FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの最高品質(1920×1080ピクセル)でも「非常に快適」評価を得ている。

 あらゆる面でソツがなく、あまりCPUパワーを必要としないオフィスアプリケーションはもちろん、ゲーム、クリエイティブ、マルチメディアなど、幅広い用途に対応できるパフォーマンスを実証している。

左からPCMark 8 Home Accelerated 3.0、PCMark 8 Creative Accelerated 3.0、PCMark 8 Work Accelerated 2.0の結果

3DMarkの結果

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(1920×1080ドット/DirectX11ブランド/最高品質)

サイコムのこだわりが実現した類い希な製品

 これまで見てきたように、「Silent-Master Pro B350A」は、パフォーマンス、静音性、放熱性能、いずれも優秀だ。Noctua製ファンをはじめ、ケース、マザーボード、グラフィックスカード、電源に至るまでこだわり抜き、さらに最新のRyzenをいち早く採用して高いバランスでまとめあげている。

 Ryzenのマルチスレッド性能と高コストパフォーマンスは、大いに魅力。クリエイティブやマルチメディア向けには高価なハイエンドマシンが必要とされてきたわけだが、Ryzenであれば、そうしたハイエンドマシンを購入する予算まではなくとも、高負荷な作業を快適にこなせるマシンに仕立てられる。

 例えば、今回試用した評価機の構成は、送料を含む税込み価格で18万4230円だ。これはRyzen5 1600のライバルであるCore i5-7600を搭載したSilent-Master Pro Z270の価格(18万8720円)を下回るうえ、4コア/4スレッド動作のCore i5-7600と6コア/12スレッド動作のRyzen5 1600ではマルチスレッドパフォーマンスで圧倒的な差がある。自作ユーザーが熱狂するのも頷ける抜群のコストパフォーマンスだ(※価格はいずれも5月11日時点のもの)。

 ただ、前述したようにRyzenシステムは脅威的なコストパフォーマンスの一方で、ハードウェア構成を考える際にIntelシステムとは事情が異なる部分があり、ノウハウの差がモノをいう面がある。つまり、Ryzen搭載PCを選ぶ際には、Intelシステム以上に、そうしたノウハウの部分、メーカーの信頼性といったブランド視点も重要にしたいところ。そうした点で、オリジナルPCで長年の実績があり、最新事情も知り尽くしているサイコムに優るブランドは他にない。

 このSilent-Master Pro B350Aのように、いきなり性能と安定性に加えて静音性も欲張った製品が出せるのも、確かなパーツ選定眼をもつ同社だからこそといえる。Ryzenに興味がある方はもちろん、高性能で静音なPCを探している方、そして、限られた予算でできるだけパワフルなPCがほしい方まで、幅広いユーザーに自信をもってお勧めできる製品だ。


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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年5月29日