デスクトップPCのHDD(WD Blue)をこのSSDに換装し、ビフォーアフターで簡単な比較を行ってみた。PCのスペックはIntel Core i7-7700K、ASUSTeK ROG-STRIX Z270G GAMING、16GBメモリ(PC4-192000 8GB×2)、グラフィックスがIntel HD Graphics 630(CPU内蔵)、OSはWindows 10 64bit(1703)のスタンダードなPCである。
まず、Windows 10の再起動にかかった時間を計測した。Windows 10ではデスクトップ画面が表示された後もバックグラウンドでは起動作業が行われているため、デスクトップ画面表示までの時間とともに自動起動登録したWebブラウザが起動するまでの時間を3回計測し、平均をとっている。
SSDとHDDの差は歴然だ。HDDではWebブラウザ起動まで1分半以上かかっているのに対し、WD Blue 3D NAND SATA SSDではわずか31秒。HDDではデスクトップ画面も表示されていない時間だ。
同じデスクトップPC環境で、USB 3.0接続の外付けSSDからデジタルカメラの撮影データ1000枚(41.2GB)をコピーするのにかかった時間も計測してみた。HDDでは6分近くかかった作業だが、WD Blue 3D NAND SATA SSDに換装後は2分かからなかった。
WD Blue 3D NAND SATA SSDは、2.5インチに加えて、カード型のM.2フォームファクターのモデルもラインアップしており、幅広い環境で利用することができる。カードサイズでスペースに制限があるM.2フォームファクターでも大容量を実現できるのは3D NANDフラッシュ搭載製品ならではだ。
M.2は、最近急速に普及が進んでいるフォームファクターで、薄型軽量ノートPCでは標準的に使われているほか、普通のノートPCやデスクトップPCでも2.5インチベイとM.2ソケットを両方搭載するという製品も増えており、最小限のスペースでデュアルストレージを実現できる。カード型のためケーブルレスでストレージを搭載できる点は自作PCでもメリットであり、好んで購入するユーザーも増えており、こちらも人気が出そうだ。
なお、今回の換装作業にともなうデータ移行作業は、WDが同社HDD/SSDの購入特典として配布している「Acronis True Image WD Edition」を利用した。簡単な手順でデータ移行ができるのがありがたい。
このほか、独自ユーティリティ「WD SSD Dashboard」も便利だ。SSDの状態監視のほか、ファームウェア更新、TRIMの設定、Windowsの管理画面へのショートカットなどがまとめられている。
内蔵HDDの定番ともいえるWD Blueブランドは、SSDでも最新技術を採用したラインアップを展開している。
HDDのリーディングカンパニーとして知られるWDだが、東芝とのNANDフラッシュメモリ開発における技術提携に加えて、SanDiskを買収したことによってフラッシュメモリ製品の開発における技術供与も受けており、バックボーンは万全。SSDにおいてもHDD同様に、信頼性の高さでは定評がある。普及価格帯の製品ながら保証期間も3年ついており、安心感は抜群だ。
WD Blue 3D NAND SATA SSDは、性能、使い勝手、いずれも文句なく、HDDで実績のあるWDブランドの信頼感も心強く、これから普及価格帯の定番SSDとなりそうだ。はじめて導入するSSDとしても安心してお勧めできる。デスクトップPCやノートPCのHDDをSSDに換装しようと考えている方は是非注目してほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年9月12日