写真が趣味でディスプレイにこだわりたい、でもプロ向けモデルは高価すぎる……そんな人に注目してほしいのがフィリップスの「276E8FJAB/11」だ。プロカメラマンもうなずく本製品の魅力を紹介しよう。
写真が趣味、と言えば、現在ではデジタルカメラでの撮影を指す場合がほとんどだろう。フィルム現像のように暗室や薬品を準備する必要がなく、撮影したデータをそのままプリンタで印刷したり、インターネットを介して共有したりできる手軽さが魅力だ。
ただ、イメージ通りの作品に仕上げるためには、PC上でRAW現像やレタッチ作業を行う必要がある。そして当然、正しく色を表示できる高品質なディスプレイは欠かせない。とはいえ、プロフェッショナル向けのカラーマネジメント対応ディスプレイはやはり値が張る。
写真が趣味でワンランク上のディスプレイがほしい、といっても高価なディスプレイには手を出しづらい……そう悩んでいる写真愛好家にぴったりなディスプレイがフィリップスの27型モデル「276E8FJAB/11」だ。2560×1440ピクセルの高解像度、sRGBカバー率132%をうたう広色域、IPSパネルの広視野角と3拍子がそろった高品質ディスプレイながら、実売価格で税込み4万円台という驚異的なコストパフォーマンスを実現している。
今回、この276E8FJAB/11をプロカメラマンの高原マサキ氏に試用してもらい、写真好きのハイアマチュア向けディスプレイとしての適性を診断してもらった。
「デジタルカメラで写真を撮る人に必要不可欠なのがディスプレイ。特に後編集で絵作りに時間をかける人はカメラ以上にディスプレイにこだわったほうがいい」と語る高原氏。
当然、高原氏の撮影スタジオには高価なプロフェッショナル向けディスプレイが並ぶ。その理由として「単にそれ以外のものを使ったことがないからだね。もちろん安い方がいいし、興味はあったけど……やっぱりちょっと不安だから」と話していたが、実際に276E8FJAB/11を導入してその考えを改めたという。
「使ってみてすぐに、うん、いいねコレと思ったよ。そのままでも十分写真のレタッチに使える品質だし、階調表現力も高い。写真を編集するためのディスプレイは“よく見える”必要は全然なくて、撮ったものをそのまま表示できることが重要なんだけど、そのポテンシャルは十分にあると思う。高価な業務用途向けのディスプレイは別としても、色域の狭い従来のディスプレイでは表示できなかった色が表現できるようになる。特に空や泉などブルーからグリーンにかけての表現力が高いね。これが4万円台って今はすごい時代だ(笑)。色の再現にこだわる人はキャリブレーションでもっと追い込めるとは思うけど、価格が手ごろだしそのまま使えばいいんじゃないかな」と画質に不満はない様子だ。
続けて高原氏は「それと、画面に外光が映り込まないノングレア、視点の位置で色が変わらない視野角の広さ、こういった写真編集に必要なポイントもきちんと押さえている。ストックフォト用(商用利用が可能なシチュエーション別素材集)の写真は本当に大量の写真を撮ってレタッチするから作業時間も長くなりがちだけど、目が疲れにくい感じもしたね」と印象を語り、「この価格でこの画質なら十分」と太鼓判を押す。
276E8FJAB/11の特徴として、2560×1440ピクセル(WQHD)の高解像度も挙げられる。安価なディスプレイではまだフルHD解像度(1920×1080ピクセル)が主流となっているが、276E8FJAB/11はその約1.77倍の作業領域を持つ。
高原氏によれば「27型でWQHDは絶妙なバランス」という。「もともと使っているディスプレイが同じ解像度ということもあるけど、写真を編集するときは基本的に各ツールが写真の回りに配置されることになるから、写真にきちんと集中するための、つまりUI(ユーザーインタフェース)が邪魔にならない作業領域の広さを考えるとWQHDは必要。これは画質もそうだけど、安いだけのフルHDディスプレイと比較したときの大きなアドバンテージだね」。
加えて「それに27型はA3ノビのプリントを原寸で表示できるサイズ。写真をレタッチするだけではなくきちんとプリントして作品にしたい、という人には、仕上がりをディスプレイでイメージできるから、すごく向いていると思う」と好印象だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年1月22日