多くのビジネスユーザーに支持されてきた「SZ」シリーズの後継として、最新の第8世代Coreを採用しクアッドコアCPUの性能を手に入れた「レッツノート CF-SV7」が登場。その「モバイル戦闘力」はいかほどか。
「ビジネスモバイル」をリードしてきたレッツノートの12型クラムシェルノートPCがフルモデルチェンジし、「レッツノート SV7」として新登場した。
前身のレッツノート SZシリーズで追求してきた軽量タフネスボディーと長時間駆動バッテリーによる高いモビリティにさらに磨きをかけるとともに、クアッドコアCPUとなった最新の第8世代Coreによって性能を大幅に向上させている。その「モバイル戦闘力」の高さはいかほどか。詳しく見ていこう。
レッツノート SV7(CF-SV7)は、CPUに第8世代Core(開発コード名:Kaby Lake R)を採用している。この第8世代Coreは、従来のデュアルコア(2コア、4スレッド)からクアッドコアCPU(4コア、8スレッド)になったことで、性能を大幅に底上げしていることが特徴だ。
CPUの「コア」は、プログラムの命令の取り込みや演算処理を行うメインの部分。スレッドはプログラムの単位で、通常は1コアにつき1つだが、IntelのCPUは特別な技術(Hyper-Threading=HT)で1コアあたり2つに増やしている。
このコアとスレッドの増加は、クリエイティブ、マルチメディア系処理では性能に直結する。写真編集や動画編集、エンコードなど高負荷な処理ほど効果がてきめんに現れるわけだ。また、複数のサービスやアプリケーションが同時に走るマルチタスク環境で、レスポンスの遅延が起こりにくいというメリットもある。
前世代までクアッドコアCPUを搭載したPCは、デスクトップPCか、ノートPCであってもクリエイティブ向けやゲーミング向けの大柄なものに限られていた。レッツノート SV7のようなモバイルPCでクアッドコアCPUを搭載するというのは、1年前では考えられなかったことだ。
それが実現したのは製造技術の進歩(改良された14nm+プロセスルール)やIntel Turbo Boost Technology 2.0(TB 2.0)によるインテリジェントな周波数制御の裏付けが大きい。
TB 2.0では放熱の状態や負荷状態によって周波数を制御する(高温になりすぎると周波数を下げる)ため、放熱設計が甘いと、高性能を長い時間維持できないこともありうるが、その対策は万全だ。パナソニック独自の放熱設計により、高いパフォーマンスを長い時間維持できるようにしている。
実際にどのくらいの性能が発揮できるかについては、後ほどベンチマークテストで確認しよう。
パフォーマンスは大幅にアップしても、従来SZシリーズで好評だった軽量で頑丈なボディーは受け継いでいる。最近のモバイルPCとしては少し厚みがあり、頑丈さが一目で分かるデザインだが、実際に手に持ってみると驚くほど軽い。
重量は、光学式ドライブを内蔵した状態で約999グラム(Sバッテリー搭載時)。クアッドコアCPUの搭載、さらに光学式ドライブも内蔵していることを考えると脅威的だ。この条件だと、少し前なら軽くても2kg前後、2.3〜2.5kgくらいの製品がほとんどであっただけに画期的と言える。
軽いだけでなく、頑丈性も兼ね備えているのが、レッツノートが支持されてきた理由だが、その部分もしっかりと継承されている。段差をつけて圧力への強度を確保した「ボンネット構造」や液晶カバーとボディーがしっかりかみ合う「抱え込み構造」、基板・ドライブ・液晶などの主要部分を衝撃や振動から守る「フローティング構造」といった技術でタフな頑丈性を実現している。
76cmからの動作時落下、100kgf加圧振動、局部加圧、キーボード打鍵など、過酷な実証試験をクリアしていることが明らかにされている。モバイルPCを持ち運んで使うと、満員電車の中、新幹線や飛行機の中など、利用時、非利用時にかかわらず、接触したり衝撃や振動を受ける場面は多々想定される。こうしたテストの情報まで公開されているのは実に心強い。
長時間のバッテリー駆動時間も健在だ。バッテリーは長時間駆動可能なLバッテリーと軽量なSバッテリーの2種類が用意されており、Lバッテリーでは最大約21時間(公称値)の駆動が可能で、1日フルにモバイルで使えることだろう。具体的には後ほどのベンチマークテストで検証する。
バッテリーは、簡単に着脱できるのも見逃せない。電源のない場所でもスペアのバッテリーを持ち運ぶことでさらなる駆動時間の延長が可能だ。バッテリーが劣化したり、故障したりした際にもバッテリーだけを交換すればよいので、修理に出すロスがないのもありがたい。
最近のモバイルノートPCはビジネス向けでもバッテリーの着脱ができない製品が多くなっているだけに、これだけの軽量なボディーとバッテリーが着脱可能な構造を両立しているレッツノートは貴重な存在だ。
さらにいえば、本体にはUSB PDに対応したThunderbolt 3(USB Type-C)ポートを装備しており、市販のUSB PD対応ACアダプターを使っての充電にも対応する。他にもUSB PD対応のデバイスがある場合、ACアダプターを共通化でき、トータルでの荷物の量を減らすことができる。この仕様は後々大きく生きてくるだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年2月25日
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