リビングルームの大画面テレビとは別に、大型ディスプレイを自室に置きたい、できれば部屋のインテリアになじむセンスの良いディスプレイが欲しい、そう考えている人にぴったりな製品がフィリップスの「356M6QJAB/11」だ。
34.6型の画面サイズながら、ヨーロピアンテイストの狭額縁デザインで重量はわずか7.5kg。そして実売4万円を切る驚きの低価格を実現している。部屋の雰囲気に溶け込み、大きな画面が浮かび上がって見える356M6QJAB/11は、「ゲームや映像の世界に没入したい」というニーズにまさにうってつけ。以下にその性能と機能を紹介していこう。
まずは液晶パネルだが、サイズと解像度は前述の通り。さすがに35型クラスの大画面は映像に迫力がある。また、この画面サイズだと周辺でのコントラスト低下が気になるものだが、IPS方式により上下・左右で178度の視野角を備えた356M6QJAB/11では、ユーザーがそっくり返ろうと寝そべろうと、周辺まで色味の変化が小さい安定した表示を見せてくれる。
35型ともなれば、大勢でディスプレイを囲み、ゲームをプレイしたり、映画を視聴したりすることもあるだろう。そのような場合でも、みんなが見やすい表示でコンテンツを存分に楽しめるはずだ。
応答速度はネイティブでは14msだが、フィリップスのオーバードライブ技術「SmartResponse」を搭載しており、5ms(グレーからグレー)以下にまで抑えることが可能だ。実際にSmartResponseの効果を試したところ、画面書き換えの高速なFPSゲーム(1人称視点シューティングゲーム)やスポーツなどの映像でも違和感なく楽しめる。ゲームに特化したディスプレイではないものの、非常にシビアなエイム(照準合わせ)を必要とするヘビーゲーマーでもなければ、不満を感じることはまずないはずだ。
356M6QJAB/11は「SmartImage」と呼ばれるカラーモードを用意しており、この中のプリセットモードに3種のゲーム用モードを搭載している。モードの切り替えは、ディスプレイ背面のコントローラーとOSD(On Screen Display)メニューによって簡単に行える。
モードは「FPS」「Racing」「RTS」を用意。FPSモードは黒レベルの改善を行うモードだ。ゲーム画面内の暗部に溶け込んで見えにくくなっている敵やオブジェクトを視認しやすくしてくれるので、索敵が重要なFPSゲームを有利に進められる。
Racingモードは、オーバードライブ技術SmartResponseの応答時間を最も高速に設定するとともに、彩度を強調するモード。レースゲームで高速で流れる背景やオブジェクトをしっかりと描写し、迫力のある臨場感を楽しめる。
RTSモードは、ユーザーが選択した特定エリアを強調表示し、リアルタイムストラテジーゲームで敵を即座に発見できるようにする。RTSモードでは「SmartFrame」と呼ばれる独自技術を使用しており、特定エリアのRGBゲインを上げることで、シャドー部の描写も視認しやすくする。選択エリアはユーザーが見やすいように、サイズや輝度、コントラスト比、位置などを調整できる。
この他にもSmartImageには、ブルーライトと呼ばれることが多い短波青色光を低減する「ローブルー」モードと「ユーザー」モードを用意している。ユーザモードは2種類あり、それぞれに自分の好みの設定(輝度、コントラスト、色、シャープネス)を登録し、即座に呼び出すことが可能だ。
映像の自動補正機能も豊富に搭載している。まずは「SmartContrast」だが、この機能は映像入力信号を分析し、リアルタイムでバックライトを制御することにより、現在表示している内容に適したコントラスト比に自動で調整してくれる。ゲームやムービーではくっきりとした表示になり、オフィス作業時にはテキストが読みやすいように表示を整えてくれる。
持ち帰り仕事を自室でちょっと片付けたいときに、このSmartContrastや前述したSmartImageのローブルーモードなど、通常アプリケーションの運用も配慮した機能はありがたい限りだ。
輝度やコントラスト、彩度などはゲームに適したパラメータとオフィススイートに適したパラメータが大きく異なる。ゲームと通常アプリケーションを切り替えるたびにディスプレイの調整を行うのはかなり面倒なものだ。
その労力を大幅に削減してくれるこれらの機能により、356M6QJAB/11は、エンターテインメント用のプライベートディスプレイとしてだけでなく、幅広い用途で活用できる使い勝手の良いディスプレイに仕上がっている。
また、AMDのディスプレイ同期技術「FreeSync」をサポートしている点もAMDユーザーには魅力的に映るだろう。これにより、「Radeon R9 290」や「Radeon R7 260」シリーズなど、FreeSyncに対応したGPUとの組み合わせでは、より滑らかでテアリングのないゲームプレイが可能になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:MMD Singapore 日本事務所
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年2月13日