その他では、直接コンテンツの視聴に影響するものではないが、「Ambiglow」というユニークな機能も搭載している。
その名称から環境光を検知して表示を最適化する機能かと思いきやさにあらず。入力された映像信号を解析し、映像の内容に合わせてディスプレイの下部に用意されたLEDを照射する機能である。オーディオプレイヤーなどで見られるビジュアライザーのようなものと思ってもらえば良いだろう。
ディスプレイに流れる映像に合わせ、本体下部から背面にかけて、さまざまな明度、色の後光が射し、部屋全体のムードを作ってくれる。映像の雰囲気がディスプレイを飛び出し、そのまま部屋全体に広がっていくようで、視聴者が映像に没入するというよりも、映像が空間に拡張されている感覚に近い。眺めの良い景色や星空などの環境映像を流しておけば、上質な空間を演出してくれるはずだ。
フィリップスの製品はデザインでも定評があるが、356M6QJAB/11も例外ではない。パネルを支えるスタンドは、よくある寸胴(ずんどう)タイプではなく、金属製のバーを曲げて加工したものを脚として使用している。
スリムなベゼルと緩やかにカーブする薄型ボディー、そして細部の上質なデザインが一体となって、大画面サイズでありながら全体がスタイリッシュにまとまっている。ブラック基調のボディーや鈍色のスタンドはどんな部屋にもマッチしそうだ。
背面のインタフェースは豊富で、DisplayPort×1、HDMI×2、アナログRGB×1、オーディオ入力、ヘッドフォン出力の端子がズラリと並んでいる。家庭用ゲーム機やPC、HDDレコーダーを接続してマルチに利用できるのは大きなメリットだ。1人暮らしの若い学生や新社会人にもぴったりだろう。
以上、356M6QJAB/11のハイライト機能を紹介してきた。35型クラスで4万円というだけでも非常に魅力的だが、さらにゲームや映像コンテンツを楽しむのに有用な機能を多数搭載している。
おまけにデザインも秀逸だ。大画面のハイセンスなディスプレイが部屋に鎮座しているだけで部屋全体の雰囲気はぐっと締まる。さらにAmbiglowでムード作りも可能だ。ありきたりではないプライベート用ディスプレイが欲しい、でもそれほど予算はかけられない……そんな人には是非オススメしたい製品だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年2月13日