少しボディーに触れた流れで、インタフェースもチェックしておこう。左側面のインタフェースは、手前から順にSDメモリーカードリーダー、USB 3.1 Type-A、USB 3.1 Type-C、HDMI、Mini DisplayPort×2、ギガビットLAN、そしてDCジャックが並ぶ。右側面はオーディオ入出力とUSB 3.0 Type-A、USB 2.0 Type-Aがレイアウトされている。ポイントは、最新のUSB Type-C端子や、デスクトップ代替ノートとして使うときに便利な有線LANだろう。
そして、Mini DisplayPortとHDMIと、複数系統のディスプレイ出力端子を備えているのも便利だ。もちろんm-Book W880はノートPCであるため、持ち運びができる。リビングや友人宅に持っていき、テレビに出力したいときもあるだろう。あるいは、外部ディスプレイを接続し、さらに作業の効率をアップしたいといった要望にも応えられる。13.3型や15.6型のノートPCの場合、外部ディスプレイと組み合わせるとノートPC本体側のディスプレイは“お飾り”になりがちだが、m-Book W880の17.3型ディスプレイなら十分なサイズ感と情報量なので、マルチディスプレイとして積極的に活用できる。
その他に特徴を挙げるとすれば、ゲーム系ベンチマークテストのときに感じたのが、m-Book W880でゲームを起動する際の時間がなかなか速いこと。これはSSDを採用しているためだ。
SSDといっても、m-Book W880はコストパフォーマンス志向の製品なので、標準構成ではSerial ATA接続のSSDが採用されている。このため、CrystalDiskMarkで性能を計測してみるとシーケンシャルリードが550MB/s、同ライトが500MB/sといった具合で、PCI Express接続のSSDには敵わない。とはいえ、HDDよりは圧倒的に高速だ。また、m-Book W880が快適に感じられるのは4Kの転送速度が速いところにあるだろう。4K Q8T8でのリードは300MB/sを超え、4K Q1T1でのリードも30MB/s出ている。これはSerial ATA SSDの中でもかなり速い部類だ。
ここまでm-Book W880のディスプレイと解像度による快適さ、そしてパフォーマンス面での快適さを紹介してきた。m-Book W880は、できるだけ快適に、リラックスして使いたい自宅用のノートPCというニーズにぴったりの製品であることが分かったと思う。
そうなると気になるのが価格だ。快適でパフォーマンスの高いPCほど高価になりがちだが、m-Book W880のベースモデルは税別12万4800円からと非常に安い。これだけ快適なノートPCがこの価格で入手できるというのは驚きだ。
CPU内蔵のグラフィックス機能を利用する15.6型ノートPCならこれよりも安価な製品はあるが、先に示した内蔵GPUと専用GPUのパフォーマンスの違いは明らかであるし、画面サイズによる快適さもプラスすればまさに破格といえる。快適さとコスパを両立した17.3型ノートPC、m-Book W880はいかにもマウスらしい製品だ。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年8月14日