エプソンダイレクトの「Endeavor MR4800E イラスト・マンガ制作Select」は、イラスト制作の定番ソフト「CLIP STUDIO PAINT」や、イラストレーターから広く支持されているワコム製液晶ペンタブレットの動作検証を独自に行っているカスタムモデルだ。人気イラストレーターのrefeia氏に使ってもらってみた結果は……
こんにちは! イラストレーターのrefeiaです。今回はエプソンダイレクトのクリエイターPC、「Endeavor MR4800E イラスト・マンガ制作Select」を紹介させていただきます。
本機は、通常のEndeavor MR4800Eをベースに、イラスト用途のツボを押さえた仕様の選定と、ソフトウェアや液晶タブレットの動作検証を行ったカスタムモデルです。これを実際にお絵かきに使いながら、実用上の感触や、本機ならではのメリットについてお話していこうと思います。
それでは早速、本機がどれくらいイラスト用途にぴったりなモデルなのか、見ていきましょう。
外観を見てみます。サイズ的には一般的なスリムデスクトップPCです。フロントパネルは、スーパーマルチドライブとCF・SDカードリーダーをきれいにカバーしています。
また、本機はCintiq Pro 16(ワコムリンクプラス使用時)およびCintiq Pro 24で動作確認が実施され、いずれの場合も4Kで問題なく接続できることが確認されていています。普段仕事で使用している手元のCintiq Pro 16に接続してみましたが、問題なく4K表示できました。
Cintiq Pro 16は特に接続がトリッキーなので、動作確認済みは助かります。
また、イラスト制作ソフトとしてはCLIP STUDIO PAINTの動作確認が実施されています。余計なものが入っていないクリーンなWindows 10と合わせて、変なことが起こりにくい安心感は良いですね。
それでは、実際にお絵かきをしながら、使用感や本機のスペックのツボなどを紹介していこうと思います。今回お借りしたのは、選択できる中では一番ベーシックな、Core i5-8400、GeForce GTX 1050 Ti、メインメモリ16GBという構成を自分から指定させていただいています。
今回はPhotoshop CCを使って、普段のレビューよりも負荷の高い制作スタイルでガンガン使っていきます。ラフの工程は試行錯誤などのために手の動きが速くなるので、意外とちょっとした遅延感などが快適さや集中力に関わってきます。本機は当然ながらブラシの遅延感もなく、快適に描けます。
色ラフも同様に素早くできないと気持ちよくないですが、巨大なブラシを使うことも増えるので、より要求が高くなります。
ここで、イラスト用途に求められる性能について、少しお話しておこうと思います。まず皆さんが一番よく使うと思われる CLIP STUDIO PAINTについて。これはメモリが足りている間の動作レスポンスはほぼCPUに依存すると考えて良いと思います。
Photoshop CCもCPUに大きく依存します。Photoshop CCはオンボードGPUよりも優れたGPUがあると有利になる処理が幾つかありますが、下位のGPUと上位のGPUでのパフォーマンスの差がほとんどない場合が多いです。
これらを考慮して、普段の制作ではCore i7-7700Kと、GeFroce GTX 1050 Tiを制作に使用しています。
メモリについては、16GBあれば相当高解像度のものをリッチなレイヤー構成で描いても、足りなくなることはほとんどないです。それに加えて、複数の制作アプリ、複数ファイル、多数のWebブラウザタブを開いたままで作業したいならば、32GB以上あると余裕があって良いと思います。
そう言っている間に線画が完成しました。線画は4Kで作業していると気持ちよさが違います。
特にCintiq Pro 16はピクセルが非常に高密度です。表示品質が良い半面、4Kのピクセル量は2K時代と比べて3~4倍。それに応じて表示に必要な計算量も増えるので、以前よりもCPUが大事になります。
それでは塗っていきましょう。まずは塗り分け。
塗りでは滑らかな表現のためにできるだけ大きいブラシを使います。服などでは数百ピクセルの場合もたびたびありますので、ここからがより第8世代Coreのパワーが生きる所ですね。まずは服と肌と目を塗ります。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年1月20日