プロユースの環境を持ち運べるモバイルワークステーション「MousePro NB9」シリーズ実力検証(1/2 ページ)

Mouse Pro NB9は、パワフルなCPUとプロユースのGPUをスリムなボディーに搭載したモバイルワークステーションだ。CADツールなどプロ向けのツールを駆使した開発・制作の現場での利用に耐えうるパフォーマンス、クオリティーを備えている。

» 2019年02月26日 10時00分 公開
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 MousePro NB9は、マウスコンピューターが展開する法人向けブランド「MousePro」が販売する15.6型液晶ディスプレイを搭載したモバイルワークステーションだ。

 CADやCG制作などプロユースのソフトウェアを利用することを前提としたモデルで、Intelの高性能CPUとNVIDIA Quadro GPUを搭載することに加えて、プロユースの利用に耐える高機能、高品質を備えるのが特徴だ。

MousePro NB9は、NVIDIA Quadro GPUをはじめとするプロユースのスペックを可搬性の高いボディーに搭載したモバイルワークステーションだ

 同社の直販サイトでは、メモリやストレージの異なる4種類のベースモデルが用意されており、それぞれBTOでカスタマイズしてオーダーできる。今回はベースモデルの中から、GPUにNVIDIA Quadro P3200、ストレージにPCI-E/NVMe SSDとHDDのデュアルドライブを搭載する「NB992Z-M2」を評価機として、性能や使い勝手を検証しよう。

プロフェッショナル向けの高性能GPU「Quadro P3200」を搭載

 エンジニアリングやクリエイティブの現場での利用を前提にしているだけあって、基本スペックは強力だ。CPUには6コア・12スレッドのCore i7-8750Hを搭載。ノートPC向けCPUとしてはトップクラスの性能を持ち、レンダリングやエンコードなどのヘビーな処理もパワフルにこなすことができる。

 GPUにはNVIDIAのプロフェッショナル向けGPU「Quadro P3200」を採用。Quadroシリーズの大きな特徴は、プロの現場で使われる開発ツールをターゲットにドライバの最適化を行っていることに加えて、動作互換性、描画の再現性を保証する「ISV認証」をGPUレベルで取得していることにある。

 機械設計や工業、建築デザインなどCAD・CAMツールを利用する開発系業務では、高性能であること以上にこの描画の再現性が重要であり、Quadroの搭載を必須とされていることも少なくないが、そうしたプロの現場でも安心して利用できる。

 Quadro P3200は、モバイル向けのQuadroの中でもかなりの高性能モデル。1792のCUDAコア、6GBのグラフィックスメモリを搭載しており、描画パフォーマンスも相当に高い。

CPUにはCore i7-8750Hを搭載する。開発コード名「Coffee Lake」として知られる第8世代Coreの6コア・12スレッドモデルで、レンダリングやエンコードのパフォーマンスが優秀
グラフィックス機能は、NVIDIA Quadro P3200を搭載する。Quadroシリーズは、プロユースのデザイン、エンジニアリングツールに最適化され、数多くのISV(Independent Software Vendor=ソフトウェアベンダー)から動作および描画の再現性に関する認証を受けている

メモリ、ストレージはBTOで柔軟な構成が可能

 メモリは標準16GB、BTOで32GBも選べる。ストレージは、M.2 SSDと2.5インチSSD/HDDを組み合わせて構成できる。

 評価機(MousePro NB992Z-M2)の場合は、256GBのM.2 SSDと、1TBのHDDの組み合わせとなっている。M.2 SSDはSamsungの高性能SSD「PM981」が標準で指定されている。

 メモリやストレージは、使うツールや社内のデータ管理の事情などで必要な容量やパフォーマンスが変わってくる。このように柔軟に選択できるのはありがたい。

ストレージは、M.2 SSDと2.5インチSSD、HDDを組み合わせて構成できる
M.2 SSDは、PCI Express/NVMeに対応したSamsungの高性能SSD「PM981」が標準で指定されている。定番ベンチマークテスト「CrystalDiskMark」のスコアも非常に優秀だ

剛性感の高いハイクラスのスリムボディー

 ボディーのサイズは、約380(幅)×255(奥行き)×21.6(高さ)mm(突起部含まず)。重量は約2.3kgとハイスペックの割には軽量だ。スリムなのでバッグなどへの収まりもよく、会議や打ち合わせのための室内での移動や気分転換に社外で使いたいといったとき、あるいは出張などに持ち出すレベルなら苦にならない。

 硬質な素材を精度高くタイトに組み上げており、剛性感、安定感が非常に高い。デザイン自体は飾り気のないシンプルなものだが、一般的なPCとは一線を画す安心感、ハイクラスな品質の良さが感じられる。

ボディーのサイズは、約380(幅)×255(奥行き)×21.6(高さ)mm(突起部含まず)。重量は約2.3kgだ。ハイスペックの割にはスリムで軽量だ
シルバーとブラックのツートーンで構成したシンプルなデザイン。組み立て精度が高く、一般的なPCとは一線を画す剛性感、安心感がある

美しく見やすい液晶ディスプレイを搭載

 15.6型ワイドサイズの液晶ディスプレイは、1920×1080ピクセル(フルHD)表示に対応する。IPSパネルを採用しており、広視野角で発色が良好。表面は非光沢のノングレア仕上げのため照明などは映りこみにくい。明るさも十分あり、エンジニアリング業務での利用に耐えうる品質のディスプレイといえるだろう。

1920×1080ピクセル表示に対応した15.6型液晶ディスプレイを搭載している。IPSのノングレア仕上げで映りこみも少ない。発色が良く、目視の印象はとても良い

豊富なインタフェース、指紋センサーも装備

 キーボードはテンキー付きで、キーピッチは1.8mmだ。キーボード手前には、確実に操作できる2ボタン式タッチパッドを搭載している。

 タッチパッドの左上部分にはWindows Hello対応の指紋センサーを装備。セキュリティを確保しつつ、指でサッとふれるだけでスピーディーにログインできる。ディスプレイ出力としてHDMI 2.0とMini DisplayPortを2基装備し、本体液晶とあわせて最大4画面同時出力が可能だ。

 USBポートは、Type-CのUSB 3.1(10Gbps対応)が2基、Type-AのUSB 3.0(5Gbps)が3基、合計5基を装備。UHS-II対応の高速SDメモリーカードリーダーも搭載している。通信機能としては、1000BASE-T対応有線LAN、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0を搭載。高速インタフェースを含めた充実した内容だ。

 開発や制作業務では、プロジェクトや素材の受け渡しといった大容量のデータを高速な外付けストレージあるいはや高速メモリカードで行うことも多い。そうした周辺機器の性能を生かせる高速インタフェースを備えている点は心強い。

ディスプレイ出力としてHDMI 2.0と2基のMiniDisplayPortを装備。USB 3.1 Type-C とUSB 3.0を2基ずつ搭載する
手前側から、マイク、ヘッドフォン、USB 3.0、SDメモリカードリーダー(SDXC、UHS-II対応)、有線LAN
テンキー付きのキーボードのキーピッチは約18mm、キーストロークは約1.8mmだ。タッチ感も良好、キーボードバックライトも搭載する。タッチパッドの左上部にWindows Hello対応の指紋センサーもある
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年3月12日