ベンチマークテストの結果を見よう。比較対象として、約1年前に購入した前世代ゲーミングノートPC(Core i7-7700HQ、メモリ16GB、GeForce GTX 1050 2GB、512GB PCIe SSD、Windows 10 Home 64bit)のスコアも掲載している。
CGレンダリングを行ってCPU性能を見るCINEBENCH R15のCPUスコアは1082。クアッドコアCPUを搭載するゲーミングノートPCの1.67倍のスコアだ。Open GLの描画テストではさらによく、ゲーミングノートPCに比べて1.85倍とこちらも圧倒的に速い。
PCMark 10は、実際のアプリを使ったベンチマークテスト。Webブラウズやアプリの起動、ビデオチャットなど基本的な操作を中心に行う「Essentials」、オフィス系アプリを複数利用しての作業をトレースする「Productivity」、写真編集や動画編集などコンテンツ制作業務を想定した「Digital Content Creation」、いずれも前世代ゲーミングノートPCを大きく上回るスコアをマークしており、PCとしての基本性能が高いことが分かる。
専門ツールの性能の目安として、SPECviewPerf 13の結果を見てみよう。これは実際の3DCGやCADアプリケーションのビューボードを描画してパフォーマンスを計測する内容だ。全ての項目でMousePro NB9が断然良いスコアだが、Maya 2017(maya-05)やCATIA V6 R2012(catia-05)のようにゲーミングノートPCの4.5倍以上ものスコアを出しているものもある。
実際の設計ツールの事例も試した。オートデスクのRevit 2019は、BIM(ビルディングインフォメーションモデリング)用ツール。建物の建築設計、MEP(機械、電気、配管)と構造エンジニアリングのために使われる。設計データからビジュアルをレンダリングする処理の時間を計測した。結果は前世代ゲーミングノートPCの約61%の時間で終了した。
オートデスクのInfraWorksはインフラ設計のためのCIM(コンストラクションインフォメーションモデリング)ツール。都市開発、土木建設などにおいて、3次元モデルを中心に関係者間で情報共有することで一連の建設、生産を効率化、高度化するために使われる。モデルの主要部分を視覚的に洗練されたツアーとして表示する「ストーリーボード」の書き出し時間を計測した。こちらもやはり、MousePro NB9が大幅に速く書き出しが終わった。
近年、業務効率改善のために、高性能なノートPC、モバイルワークステーションを導入する企業が増えている。例えば、会議や取引先との打ち合わせなどに持ち出して、進ちょく報告やプレゼンテーションをする。その場で意見を交換した結果を反映してイメージの擦り合わせをする……ビジネスの世界では当たり前のようなことだが、性能や描画の再現性の制約がある開発・制作業務では難しかったことだ。それだけに、可搬性の高いモバイルワークステーションを導入すれば、業務効率の向上が期待できる。
問題は、製品がモバイルワークステーションとしての利用に耐えるクオリティーに達しているかどうかだ。その点、MousePro NB9の仕上がりは自信を持って合格といえる。可搬性の高いスリムなボディーでありながら、高性能なCPUとプロ用GPU、高速インタフェースを搭載。ワークステーションに求められるスペック要件を満たし、実際に業務の現場で使われる開発や設計ツールでのパフォーマンスもしっかりと実証できている。
さらに、テスト中に動作音が極端に大きくなったり、ボディーが不快なほど熱くなったりすることはなく、放熱設計にも余裕が感じられる。プロユースを想定しているだけあって剛性の高いボディーや液晶ディスプレイの視認性など、スペックに現れない部分の作りの良さも実感できる。開発や制作の現場に安心して導入できる品質を備えている。
これまで性能や描画の再現性の条件からオフィスのデスクでしか業務ができなかったエンジニア、クリエイターをデスクから解放することができる。いわば、エンジニア、クリエイターの働き方改革をもたらす製品として、強くお勧めできる製品だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年3月12日