一方のサウンドも、市民権を得つつある“ハイレゾ”と呼ばれる高解像度化が広まっている最中だ。このハイレゾリューションサウンドは、一般的なCD(16bit/44.1kHz)を大きく上回る量子化ビット数とサンプリング周波数を備えた音楽データのことで、具体的には、一般社団法人日本オーディオ協会(JAS)が定める24bit/96kHz以上、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の「CDスペック」(16bit/44.1kHz)を上回るオーディオデータが該当する。
CDでは聞こえなかった空気感や透明感、楽器のニュアンス、音の厚みなどが味わえるとあって、高い注目を集めている。ただ、ハイレゾサウンドが持つ潜在能力をフルに発揮するためには、再生装置の対応が必須でハードとソフトの両面で設定も面倒だったりする。
その点、FH-X/C3ならばパイオニアと共同開発したというハイレゾ対応の2.1chスピーカーを前面に配置。4Wのフルレンジスピーカーによるキレのあるサウンド再生が行え、10Wのパッシブラジエーター方式のウーファーを内蔵することで迫力ある低域を体感できる。また、ノイズやひずみが少ないTexas Instrumentsのヘッドホンアンプを搭載しているので、手持ちのヘッドフォンやイヤフォンでも高音質なサウンドを引き出せる。
ハイレゾ音源の再生やCD音源などをハイレゾ化するソフト「CurioSound for FUJITSU」も導入済みだ。ハイレゾ音源をいくつか試したところ、ロックやポップスは生きのいいボーカルと生々しい迫力、ジャズやクラシックでは伸びのある高音や豊かな空気感など、リッチなサウンドを堪能できた。
いくら映像やサウンドが高品質になっても、ハードウェアがチープだったり、使い勝手がいまひとつだったりすると全てが台無しだ。
FH-X/C3が採用する「スーパーファインLH IPS液晶」は、広視野角と高輝度・高色純度を兼ね備えており、4K放送やUltra HD Blu-rayの映像を余すところなく再現してくれる。4辺とも約7mmという狭額縁のベゼルになっていることで、画面に引き込まれるような没入感のある視聴環境を実現しているだけでなく、27型という大きな画面を搭載しながら奥行きが170mmと少ない設置面積で済むのも見逃せない。
普段からよく使うUSBポートやSDメモリーカードスロット、さらにはBlu-rayドライブといったインタフェース関連を、アクセスしやすい前面にまとめた使い勝手のよさも特筆できるポイントだ。画面の消灯やHDMI入力の切り替え、音量調節も前面からワンタッチで切り替え可能だ。
ソフトウェアも、写真編集用の「Corel PaintShop Pro 2018 for FUJITSU」や動画編集用の「CyberLink PowerDirector 16 for FUJITSU」などがプリインストール済みで、本格的な写真や動画の編集という期待にも応えてくれる。
FMVならではのAIアシスタント「ふくまろ」も着実に機能強化が施されており、PCに話しかけるだけでWordやExcelなどを起動したり、タイマー設置や時報といった便利機能を活用したりできる。
以上のように、高性能なPCと細部までこだわった作り込みで最上級のエンターテインメントを手軽に味わえるのがFH-X/C3の魅力だ。普段は何気なく見ているTV番組や映画タイトル、流しっぱなしにしているサウンドも、本機を使えばまるでモノクロがカラーになったかのような新鮮な驚きが感じられる。冒頭で述べた“最高の自分時間”を得るための相棒として、これほど頼もしい存在はなかなかないといえるだろう。
見た目の高級感も高いので、書斎やリビングはもちろんのこと、家庭内でも場所を問わずに扱えるはずだ。これなら、後藤編集長のお眼鏡にかなう1台として、自信を持って本機をプッシュできる。
ただ、4K映像やハイレゾサウンドといった高解像度のコンテンツは、実際に体験してみないとその良さがなかなか実感しにくいのも事実だ。百聞は一見にしかずではないが、ぜひ店頭に足を運んでESPRIMO FHシリーズの高いポテンシャルを体験してほしい。
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