自宅をWi-Fiで塗りつぶせ! TP-Linkのメッシュルーター最上位モデル「Deco M9 Plus」(1/2 ページ)

Deco M9 Plusはコンパクトで洗練されたデザイン、スマートホームハブ機能、家族の安全と生活を守るHomeCare™など、家庭での利用を強く意識した最上位モデルだ。

» 2019年04月01日 10時00分 公開
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 このところ、すっかり普及が加速した感のあるメッシュWi-Fi対応ルーター。2018年はメッシュであること自体が最も大きな差別化要因という印象だったが、2019年はメッシュルーターの中でどれを選ぶかというステージに入ったようだ。そんな中、TP-Linkから「Deco M9 Plus」「Deco M4」とメッシュルーターの新モデルが相次いで日本市場に投入された。最上位モデルとなるDeco M9 Plusは、他社製品やDecoシリーズの他のモデルとは何が違うのだろうか。

TP-Linkの最上位モデルルーター「Deco M9 Plus」

メッシュWi-Fi対応ルーターの最上位モデル「Deco M9 Plus」

 TP-Linkのメッシュルーター「Deco」シリーズは現在、「Deco M4」「Deco M5」「Deco M9 Plus」の3モデルが日本市場で販売されている。最も安価なDeco M4は執筆時点で約1万3000円(2ユニット)。90.7(直径)×190(高さ)mmの円筒型で、2ユニットで最大260平方メートルの範囲をサポートする。通信速度は2.4GHz帯が最大300Mbps、5GHz帯が最大867Mbpsだ。

 ミドルレンジモデルのDeco M5は120(直径)×38(高さ)mmの円盤型。2ユニットで最大350平方メートルをサポートし、2.4GHz帯が最大400Mbps、5GHz帯が最大867Mbpsと、M4よりもコンパクトでありながら2.4GHz帯の最大速度とサポート範囲が向上している。

 そしてDeco M9 Plusは2.4GHz帯が最大400Mbps、5GHz帯が867Mbps×2のトライバンド対応、2ユニットで最大420平方メートルをサポートする最上位モデルだ。モデル名にPlusがついていることからも分かる通り、他のモデルにはない付加機能としてスマートホームハブ機能が搭載されている。

 外見上はDeco M5とそっくりだが、並べてみるとDeco M9 Plusの方がわずかに大きい。Deco M5が実測218g(本体のみ)であるのに対し、Deco M9 Plusは418gと、重さに至ってはほぼ2倍だ。

 また、電源がUSB Type-Cの12V/1.2Aから一般的なACアダプターによる12V/2Aになっている。これらはDeco M9 Plusがトライバンドに対応し、スマートホームハブとしてWi-Fiだけでなく、Bluetooth 4.2/ZigBee HA1.2に対応するために都合8本ものアンテナを内蔵していることによるものだろう。

本体上面(写真=左)と背面(写真=右)

 とはいうものの、無線ルーターは持ち運ぶものでもないので、多少重たくなったところで問題があるわけではない。むしろ、見通しのよいポイントに複数設置することが望ましいメッシュルーターの場合は、部屋の調和を崩さないデザインの方が重要だ。Deco M5/Deco M9 Plusともにオブジェ風のコンパクトなデザインは家中どこに置いても違和感がない。

やわらかい曲線デザインとホワイトのカラーリングは部屋のインテリアになじみやすい

メッシュルーターの性能を大きく変えるポイント

 メッシュルーターを導入する目的は「どこからでもつながる」「どこに移動してもつながり続ける」の2点が大きい。これまでの無線ルーターが出力を高めることでサポートできる範囲を広げるというものだったのに対し、メッシュルーターは台数を増やしてサポートできる範囲を広げる。

 特に、日本に多い狭小住宅では面積は狭くても壁やドアなどの障害物が多く、複雑な形状をしている。その結果、無線ルーターを置く場所によって吹きだまりのように通信できないエリアができてしまう。1台1台のサポート範囲が狭くても、狙ったところに電波が届くように要所に配置できるメッシュルーターの方が、強力な1台を導入するよりも効果的な場合が多い。

 そして、タブレットやスマートフォン、ノートPCといったモバイルデバイスでは利用しながら宅内を移動することが頻繁にある。そのため、最初に接続したアクセスポイントが最も電波状況の良いアクセスポイントであるとは限らない。ビデオ通話やライブ映像など、途切れることがストレスになるアプリも多いので、シームレスかつ(前段に「途切れる」があるため)自動的に電波状況のよいアクセスポイントに素早く切り替わることが望ましい。

 Deco M9 Plusはそのような要求に対し、今までよりも高い水準で応えてくれる、ある意味第2世代ともいえるメッシュルーターだ。その際のキーワードとなるのがトライバンドとIEEE 803.11r/k/vである。

トライバンドで合計2134Mbpsの高速通信

 メッシュルーターの基本的な構成では、有線接続したアクセスポイント(メイン)1台に、それ以外のアクセスポイント(サブ)を無線接続する。アクセスポイント同士も無線で通信するため、中継のためにも無線帯域を使用することになる。アクセスポイント中継用の通信(バックホール)が不安定だったり、速度が出なかった場合には、サブアクセスポイントに接続した場合のクライアントとの通信も不安定だったり、速度が出なかったりといった影響を受けることになる。

 Deco M9 Plusでは今までのモデルでもサポートされている2.4GHzおよび5GHzデュアルバンドに加え、5GHzをもう1系統利用できる。通常はバックホールに867Mbpsの5GHz帯を使用するが、トラフィックが増加した場合は自動的に他のバンドも利用するトラフィック制御を行う。

 なお、アクセスポイント同士を有線でつなぐイーサネットバックホールにも対応している。無線帯域を圧迫しないので、有線接続が可能な場合は非常に有効な接続方法だ。ただし、ワイヤレスルーターモードでDeco M9 Plusを構築した場合は、親機となるDeco M9 Plusにぶら下げる形で接続する必要がある。

 参考までに家庭内でのパフォーマンス結果を掲載する。本来であればなるべく宅内中央に近いところに有線接続したプライマリーアクセスポイントを置き、それでまかなえない場所にDeco M9 Plusを配置することが望ましいが、インターネット回線の配線場所の都合で端の部屋に親機を設置している。

 測定にはiperf3(3.1.3)を使用し、スレッド数4で20回計測した平均値を出している。また、宅内での実際の利用状況を想定し、ドアの開放、閉鎖それぞれでも計測した。図中黄色のドアは中央部分が半透明のアクリル樹脂製になっているが、茶色のドアは厚い木製であり、閉鎖時の電波遮断性は違いがあると思われる。

 結果としては、ほぼ全ての地点でコンスタントに150Mbps前後が出ており、トライバンドメッシュWi-Fiの実力が遺憾なく発揮された形だ。

ドアを全て開放したときの速度。場所による速度差がほとんどない
ドアを全て閉鎖したときの速度。多少の速度低下はあるものの、どのポイントでも極端な速度低下は見られなかった
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