ボディーは、NEXTGEAR i690シリーズでおなじみのミドルタワーケースを採用する。ブラックで統一したシンプルなデザインが特徴で、前面のG-Tuneロゴは電源オン時に赤色LEDが光る。
背面には10Gbpsの高速転送に対応したType-CとType-AのUSB 3.1ポートが1基ずつ、USB 3.0ポートが4基、有線LAN、オーディオ端子(8ch出力対応)、光デジタル音声出力も装備する。
グラフィックスカードのディスプレイ出力として、3基のDisplayPort 1.4とHDMI 2.0を用意。さらにVR接続用のVirtualLinkも備えている。
VirtualLinkはUSB Type-Cを拡張し、VR用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を、Type-Cケーブル1本で接続できるようにした次世代VR用インタフェース規格だ。DisplayPort 1.4相当の映像出力、USB 3.1のデータ転送、最大27Wの電源供給などをType-Cケーブル1本で同時にまかなえる。まだ対応機器はないが、近い将来の標準規格として期待されている。もちろん、通常のUSB 3.1 Type-Cポートとしても利用可能だ。
また、フロントHDMIに対応するのも特徴だろう。グラフィックスカードのHDMI端子へ接続するケーブルが用意されており、これを利用すれば、ボディー上面にあるHDMI端子が扱えるようになる。HDMI接続が必要なVRやMR用HMDを使う時に便利な仕様だ。
ゲームではCPUとグラフィックスカードに長時間高負荷をかけるため、放熱が重要になる。CPUとグラフィックスカードを直接冷却するクーラーの性能だけでなく、PCケースの熱をいかに外に逃がすか、エアフロー設計がカギを握る。
NEXTGEAR i690シリーズのボディーは、底面吸気で背面排気スタイルの合理的なエアフローを採用している。温められた空気は上昇していく性質があることから、底面に大きく空けた吸気口から新鮮な空気を取り込み、背面上部のファンで排気する設計は理にかなっている。グラフィックスカードも背面排気タイプを採用しており、一貫性のあるエアフローで効率よく放熱が行える。
それでは、ベンチマークテストで本機の性能をチェックしよう。評価機の構成は、CPUがCore i7-9700K、メモリが16GB(PC4-19200 8GB×2)、グラフィックスカードがNVIDIA GeForce RTX 2080(グラフィックスメモリは8GB)、システム側のデータストレージがNVMe SSD(Western Digital PC SN520)、OSが64bit版Windows 10 Homeという内容だ。
CINEBENCH R15のCPUスコアは1571cbと、8コアCPUならではのハイスコアだ。Core i7-9700K搭載機としても標準以上の値で、CPUの性能をきっちりと引き出していることが確認できる。
PCMark 10 Extendedは、実際のアプリを使ってPCで行う用途をシミュレートするテストだ。「Essentials」が日常操作、「Productivity」がビジネス、「Digital Content Creation」がクリエイティブ、「Gaming」がゲーミング用途での快適さの目安になる。
一世代前のミドルクラスのゲーミングノートPC(Core i7-7700HQ、メモリ16GB、512GB SSD、2GBのGeForce GTX1050)のスコアも比較用に掲載したが、どの項目でも圧勝だ。普段使いから、オフィス、クリエイティブ、ゲーム、いずれにおいても快適なPCであることが分かる。
VRコンテンツの快適度の目安として「VR Mark」のCyan Roomも試してみた。「VR Ready PC」をはるかに上回る高スコアで、「全PCの92%よりも良いスコア」をマークした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年4月29日