本製品名の「ドッキングモニター」を体現した特筆できる機能が「デイジーチェーン」対応だ。
デイジーチェーンとは、いわゆる「数珠つなぎ」的な接続方式だ。本製品はDisplayPort出力端子も備えており、これを使ってもう1台のディスプレイを接続し、デイジーチェーンでのマルチディスプレイを利用できる。
デイジーチェーンのメリットは、PC側のディスプレイ出力が1つでもマルチディスプレイが利用できることだ。そしてPC側のディスプレイ出力ケーブルを増やす必要がなく、デスク周りをすっきりさせたまま液晶ディスプレイを増やせるのだ。
Webページや資料を参照しながらの文書作成、複数のアプリケーションの使い分け、クリエイティブ用途における素材画面と作業画面の使い分けなど、画面を2つ使えるメリットは大きい。
今後は23.8型の本製品だけでなく、“ドッキングモニター”のラインアップを拡充予定で、27型と21.5型のバリエーションモデルも準備中だという。
デュアルディスプレイを構築するには、液晶ディスプレイが2台必要になる。E243dを2台並べてもよいが、2台目ならばE243dほどの多機能は不要だ。そこで、2台目としてお勧めしたいのが「HP EliteDisplay 23.8型ワイドIPSモニター E243」である。
一番のポイントは、E243dとデザイン的な調和がとれていることだ。カラー、スタンドのデザインなども同じで、3面マイクロベゼルも共通と、2台並べた時に全く同じ製品が2台あるかのように見え、2つの画面をシームレスに利用できる。
E243dにはないピボット機能を備えており、縦位置表示も可能となっている。狭額縁なので、横位置でも縦位置でも画面の境が気にならず、まるで超大画面が目の前にあるかのように使えるのも見逃せない。E243dのメリットを最大限引き出すよき相棒として、E243は最適な製品と言えるだろう。
機能面の紹介が先になったが、本製品のボディーは実にシンプルでミニマムなフォルムが印象的だ。
液晶ディスプレイのベゼル幅も左右だけでなく、上下もギリギリまで切り詰めた「3面マイクロエッジベゼル」を採用しており、正面から見るとほぼ画面しか見えないかのようだ。これは単体での見た目の良さだけでなく、マルチディスプレイにして並べた時に画面の境目がほとんど見えない効果もある。非光沢タイプなので長時間利用しても目が疲れにくいのも好印象だ。なお、パネルサイズは23.8型で画面解像度は1920×1080ピクセル表示をサポートする。
ディスプレイ上部にポップアップカメラを内蔵しており、カメラデバイスを追加せずにビデオ会議などができる。カメラを使わない時は収納することで物理的に隠しておける。収納状態では万が一にも遠隔操作で盗撮されるようなことはなく、心理的な不安を取り除けるわけだ。
スタンドもシンプルなデザインだが、機能性はしっかりと確保。画面の高さは上下150mm、スイベルは左右とも45度、画面の角度も上は23度、下は-5度とかなり柔軟に調整可能だ。
VESAマウント(VESA100)にも対応しており、別途モニターアームを利用したり、HP Desktop MiniやHP Workstation Miniなどを背面にマウントしたりできる。ちょっとした液晶一体型PCとしても運用可能だ。
E243dと組み合わせて先進のワークスタイルを構築するには、USB Type-Cを搭載したノートPCが欠かせない。
USB Type-Cがあればよいだけでなく、USB PD、DisplayPort Alt Modeといった拡張機能への対応も必要だ。こうした拡張機能は便利な反面、接続したけど利用はできないといった混乱を招いているといわれるが、そもそもは製品の販売元が仕様を正確に把握しておらず、しっかりとスペックに明記できていないことなどが原因だ。
日本HPのラインアップならば、その点は明確で、下記のリストに掲載した製品ならば、E243dの多彩な機能をType-Cケーブル1本のみで利用可能だ。
【E243dとのUSB Type-C接続をサポートするPC】
上記リストの中で、コストパフォーマンスに優れた製品として注目したいのが、「HP EliteBook 830 G5」だ。13.3型液晶ディスプレイを搭載した重量約1.33kgのモバイルPCで、CPUは第8世代CoreのCore i7-8650Uから第7世代のCore i5-7200Uまで豊富な選択肢があり、予算に合わせて選ぶことができる。どこでもインターネットに接続できるLTEモデルも選べるなど、単体で使う場合でも、働き方改革と相性の良い仕様となっている。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年7月23日