待ったなしのWindows 10への移行 今こそIT担当者は「Symantec Ghost Solution Suite」を活用しよう(1/2 ページ)

登場から10年が経過したWindows 7の延長サポートが2020年1月に終了する。Windows 10への移行はもはや待ったなしの状況だが、専任のIT担当者がいない中小企業では、なかなか移行作業の時間が取れないのが現状だ。今こそ、クローニングツールの老舗「Symantec Ghost Solution Suite」の出番である。

» 2019年09月09日 10時00分 公開
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 ビジネスの現場は、とかく忙しい。

 特に専任IT担当者がいない中小企業では、日々の運用・点検作業だけで1日が終わってしまうことも珍しくない。昨今はマルウェアなどの攻撃が激化しており、OSやアプリケーションの脆弱(ぜいじゃく)性を突いて侵入したり、PCに保存されている情報を盗んだり、他のサーバを攻撃する踏み台にされたりする。

 セキュリティリスクの対策をしなかったために取引先や顧客の情報を漏えいさせたり、踏み台に利用されたりといった事態になれば、自社を含めて多くの人に迷惑をかけてしまうし、何より企業イメージへのダメージが大きい。古いOSを使い続けることにより、脆弱性などを突かれ感染するリスクが高まるので、自社の被害のみならず他社への加害の一端を担うことになりかねない。

Symantec Ghost Solution Suite 登場から10年が経過し、ついに引退の時を迎えるWindows 7

Windows 7の延長サポートがついに終了迎える

 2009年にリリースされたWindows 7も登場から10年が経過し、メインストリームサポートは3年以上前の2015年1月13日に終了済みで、その延長サポートも2020年1月14日でついに終わりを迎える。開発元から修正プログラムが提供されなくなり、リスクは飛躍的に高まる。セキュリティリスクへの対応だけなら「Windows 7 拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」という延命手段が残されてはいるものの、有償となり2年目3年目と金額が跳ね上がっていく。

 さらに、セキュリティ面だけでなく、これまで使えていた周辺機器やアプリケーションについても、Windows 7の延長サポート終了を機に徐々に動作保証外となる可能性が高まる。

Symantec Ghost Solution Suite 日本マイクロソフトが展開する、Windows 7とOffice 2010の2020年延長サポート終了を訴える「2020世代交代」のキャンペーンページ

 オフィスでの生産性や安全性を考えると、こういった問題が顕在化する前に手を打ちたいし、打たなければならない。Windows 10にすれば、さまざまな面でPCが高機能化し、セキュリティ対策も強化される。

 とはいえ、アプリや周辺機器が問題なく動いている限りはそのまま使いたいし、余計なお金も時間もかけたくないのが人情だ。アップグレードしたら周辺機器やアプリケーションが動くかどうか分からないし、新しいインタフェースの使い方を覚えたくないという現場の声を聞くこともしょっちゅうだ。

 特にWindows 7は、その前後に出た、Windows VistaやWindows 8/8.1に比べて評判が良く、今でも稼働しているPCを抱えたオフィスも数多い。IT管理者が豊富な大企業は、既に予算を取得してWindows 10への移行を着実に進めているが、専任のIT担当者がいない中小企業では、速やかなWindows 10への移行を迫られて頭を痛めている人も多いはずだ。

 業務時間の大半をPC作業が占める現代のオフィスでは、平日の業務時間にOSの入れ替えを行うわけにはいかない。OSの更新作業は時間がかかるので、いきおいIT担当者が就業時間外に作業することになりがちだ。金曜日の夜に引き上げた複数のPCを月曜の業務開始時刻までにセットアップをしなければならない、ということもあるだろう。

 そのようなときに役立つのが、ここで紹介するクローニングツール「Symantec Ghost Solution Suite」(以下、GSS)だ。個人向け製品で定評があった「Norton Ghost」をベースに、複数台の同時クローニングやデータの一括抹消まで大規模展開に必要な機能を強化した企業向け製品がこのGSSである。今回はGSSの機能の一部と導入するメリットを紹介しよう。

Symantec Ghost Solution Suite シマンテックの「Symantec Ghost Solution Suite」(GSS)はPCのライフサイクルをトータルにサポート

Symantec Ghost Solution Suiteで簡単クローニング

 GSSは、導入(キッティングなど)から廃棄(データの消去など)まで、PCのライフサイクルを管理するソリューションだ。基本機能は、SSDやHDDといったローカルストレージからのディスクイメージ作成、そのディスクイメージからのストレージ書き出しとなる。ここで、ディスクイメージの作成とストレージの書き出しを同じPCで行えばバックアップやリカバリーに、異なるPCで行えばクローニングになる。

 GSSを使ったクローニングでは以下の手順に沿って作業を行う。なお、本記事では複製元をマスターPC、クローン先をクローンPCと記し、それとは別にGSSをインストールするクローニング作業用PCも用意した(マスターPCにGSSをインストールすると、クローン先にもGSSが入ってしまうため)。

 作業の流れとしては、クローニング作業用PCで準備を行い、マスターPCのイメージを抽出してクローン先のPCにイメージを書き込むという形になる。もちろん、複製するPCの台数が多い場合は、ネットワーク経由での複数台配信も可能だ。

【準備】GSSのインストールから起動メディアの作成まで

 まずは、クローニング作業用PCにGSSをインストールしよう。

 複数のツールが含まれているGSSの中で、ここではクローニング作業用PCで使う起動メディアを作成する「Boot Disk Creator」を使う。GSSはローカルストレージを丸ごと読み取ったり、書き込んだりするため、ローカルストレージ上のOSではなく、USBメモリや光学メディアから起動する。

 GSSの起動メディアには、ブート用OSとしてWindows Preinstallation Environment(Windows PE)を利用可能だ。USBメモリや光学メディアなどから、SSDやHDDにインストールすることなく起動できる小型版のWindowsとなる。

 ベースとなるWindowsによってバージョンが異なり、Windows 7(SP1)ベースのWindows PE 5.1からWindows 10ベースのWindows PE 10.0までが利用可能だ。GSSにWindows PEは付属していないが、MicrosoftのWebサイトから無償でダウンロードできるWindows ADK(Assessment and Deployment Kit)に含まれているので、これを利用しよう。

Symantec Ghost Solution Suite MicrosoftのWebサイトから、Windows ADKセットアッププログラムをダウンロードする
Symantec Ghost Solution Suite ここでインストールする機能を選ぶ。GSSで必要なのは「Windows Preinstallation Environment(Windows PE)」と「Deployment Tools」だけで済む

 次のページでは、クローニング作業用PCで起動メディアを作成していく。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年9月15日