ここまで、ThinkPad T495sの特徴を見てきたが、処理面での“実力”はどうなのか。各種ベンチマークテストを通して見ていこう。
まず、4コア8スレッドで動作するAMD Ryzen 7 PRO 3700UのCPUとしての実力を見るべく、Maxthonの「CINEBENCH R20」を使ってテストを行った。結果は、CPUスコア(マルチスレッド)が1356ポイント、CPU(シングルコア)スコアが304ポイントとなった。
現行のノートPC向けCPUとしては、比較的高いスコアを記録している。
次に、ULのベンチマークアプリ「PCMark 10」を使って、このマシンの総合的なパフォーマンスを計測した。結果は、総合スコアが3791ポイント、Essentials(基本性能)が7586ポイント、Productivity(Officeアプリの性能)が5744ポイント、Digital Content Creation(静止画や動画などの編集性能)が3394ポイントとなった。
こちらも現行のモバイルノートPCとしては良好で、一般的なビジネス用途で十分パフォーマンスを備えている。
内蔵GPUの「Radeon Vega 10 Graphics」の性能を見るべく、ULの3Dベンチマークアプリ「3DMark」でいくつかのテストを実行した。スコアは以下の通り。
3DMarkでは、1500ポイント以上が「カジュアル(一般用途向け)」、3000ポイント以上が「スペシャリスト(専門家向け)」、5000ポイント以上が「ハードコア(超高性能)」、6500ポイント以上が「エリート(超・超高性能)」という区分となっている。さすがに最新技術をバリバリ使うゲームの実行は厳しいものの、処理の軽い3Dゲーム程度なら快適にプレイできそうだ。
今回レビューしたモデルには、ストレージとしてサムスン電子製のSSD「MZVLB512HBJQ-000L7」を搭載している。ひよひよ氏が作成した「CrystalDiskMark 6.0.2(64bit版)」を使って、そのアクセス速度も計測した。
結果は、シーケンシャルリード(連続読み出し)が毎秒3544.9MB、シーケンシャルライト(連続書き込み)が毎秒2997.2MBと、非常に高速なスコアだ。より負荷のかかるランダムリードやランダムライトも、結果を見る限り一般的なSSDよりも速い。
これだけの速度が出れば、データの読み書きで不満を覚えることはないはずだ。
ThinkPad T495sを実際に使ってみると、何をしても待たされないことの喜びを感じられる。AMD Ryzen PROプロセッサの処理能力の高さにSSDの高速さが加わることによって、Windowsの起動はもちろん、アプリケーションの起動で待たされることはほとんどない。動画編集も、フルHD(1920×1080ピクセル)程度の解像度ならこなすことができる。
高い処理能力とコストパフォーマンスのバランスをうまく取りたい人にこそ、ThinkPad T495sはお勧めだ。ノートPCの買い換えを検討している人は、ぜひ検討候補の1つに入れてみてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:レノボ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年9月23日