「インテル入ってる」が意味するユーザー体験の進化と未来(1/2 ページ)

インテル製CPUの進化が止まらない。しかし、インテルが追い求めているのは実際に利用するユーザー体験の向上にある。直近の取り組みと近未来の話から、同社の目指す本質を見ていこう。

» 2020年07月06日 10時00分 公開
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 新型コロナウイルスの影響で、PCの需要が高まっている。緊急事態宣言下の自粛期間、また今後のウィズコロナを前提とした新しい生活様式において、ビジネスではテレワークやローテーション勤務、オンライン会議が前提になっている。プライベートでもPCを使う機会はますます増えるだけに、目的にあったPC、ストレスなく使えるPCがこれまで以上に求められている。ここではこれからPCを購入する人のために、最新のCPU事情をまとめてみよう。

ユーザーの実体験を進化させるインテル

 今回のテレワークにおいて、自宅のPCを仕事に使おうとしてあまりに遅く、がくぜんとした人も多いのではないだろうか。一方で、以前から使っていた会社支給のノートPCについて、性能に不満を抱えている人もいるだろう。

 近年、モバイルノートPCの進化は著しく、とにかくパフォーマンスと電力効率の進化が目を引く。数年ぶりにノートPCをリプレースした人は、その進化した内容にきっと驚いたはずだ。

 インテル最新のモバイル向け第10世代Coreプロセッサーは、最大6コア12スレッドで動作する。これを搭載することにより、1kgそこそこのボディーのノートPCに、数年前までは大柄なタワー型PCでしか持ち得なかったパフォーマンスを備え、実用的なバッテリー駆動時間と両立させることが可能となっている。

 これに加えて、画面サイズのトレンドは13型から14型に大型化しつつある。sRGB100%以上の広色域を表示できる製品も増え、クリエイティブ用途に向けたノートPCも豊富になってきた。

 さらにOSの高速起動やスリープからの復帰、顔認証でパスワードなしにすぐ使うことができたり、Thunderbolt 3またはUSB Type-Cで外部ディスプレイ出力とPCの充電、さらにヘッドセットといった周辺機器の接続まで、USB Type-Cケーブル1本のみで行えるという、これまでにない体験も可能となっている。

Intel 次世代のPC体験を提供してくれるノートブックPCを提供すべく、インテルは「Project Athena」をスタートさせた

 こうした製品は、インテルがイニシアチブをとって世界のパートナー企業と協力しながら推進してきた「Project Athena」(プロジェクト・アテナ)を具現化したものだ。単に高性能なCPUを提供するだけでなく、インタフェースやディスプレイ、ストレージなど周辺デバイスの開発メーカーとも協力し、テクノロジーでユーザー体験を進化させてきた成果の1つだ。

 いつでもどこにでも持ち出せる、薄型/軽量のボディーとメインPCとなりうるパフォーマンスを兼ね備えたモバイルPCは、厚労省が「新しい生活様式」として推奨するテレワーク、ローテーション勤務などにも最適だ。

Intel モバイル向けの第10世代Coreプロセッサー(開発コード名:Comet Lake)は、最大6コア12スレッドというパワフルな仕様だ。2017年(Kaby Lake)までは2コア4スレッド仕様だっただけに強烈な進化といえる
Intel 第10世代Coreプロセッサーのチップを持つグレゴリー・ブライアント上席副社長。Ice Lake(開発コード名)として知られるもう1つのモバイル向け第10世代Coreプロセッサー。先進の10nmプロセスルールで製造されており、より電力効率が高く、GPU性能にも優れる

モバイル体験はさらに飛躍──Core+AtomのハイブリッドCPUが登場

 モバイルには、さらに明るい未来が待っている。インテルのCPUには、Coreシリーズの他に、Atomシリーズという別系統のCPUがある。AtomのCPUコアは省電力優先の設計で、低消費電力でバッテリー駆動時間に優れるが、性能的にはCoreシリーズに及ばない。

 しかし、6月12日に「インテル Core プロセッサー with インテル ハイブリッド・テクノロジー」として正式に発表された「Lakefield」(開発コード名)は、そのAtomとCoreのハイブリッド構造を初めて採用した。4つのAtom系コア(Tremont)に最新の第10世代Coreプロセッサー(Ice Lake)と同じ「Sunny Cove」マイクロアーキテクチャのコア1つを組み合わせた、いわゆる「big.LITTLE」的な発想の5コア5スレッドのCPUとなっている。

Intel Core 正式に発表された「インテル Core プロセッサー with インテル ハイブリッド・テクノロジー」の概要。4つのAtom系コア(Tremont)に最新の第10世代Coreプロセッサー(Ice Lake)と同じ「Sunny Cove」マイクロアーキテクチャのコア1つを組み合わせ5コア5スレッドのCPUとなっている

 優先タスクをSunny Coveベースのコアで処理することで、Atom系の弱点である瞬発力を改善し、Webパフォーマンスは(Atom系4コア比で)33%も向上するという。

 さらに、画期的な3D積層技術「Foveros3Dスタッキング・テクノロジー」を採用し、前述の5コアCPU、GPUコア、各種インタフェース、メモリまでを12×12×1mmというコインよりも小さなパッケージに統合。極めて薄型で軽量のデバイスを設計できる。

 このLakefieldを搭載したPCとしては、既にMicrosoftが「Surface Neo」を発表している他、Lenovoが「ThinkPad X1 Fold」を、Samsungも「Galaxy Book S」という超薄型ノートPCを発表している。これらのビジュアルはまさにPCの未来を感じさせるものだ。これまでにないユーザー体験が期待できる。

Intel Core 画期的な3D積層技術「Foveros3Dスタッキング・テクノロジー」を採用し、CPU、メモリを含めたシステムを12×12×1mmというコインよりも小さなパッケージに統合している
Intel Core Microsoftの2画面2in1PC「Surface Neo」。9型ディスプレイを2枚備え、2つの画面をフルスクリーンとして13型ディスプレイのように扱うこともできる
Intel Core こちらは、13.3型フレキシブル有機ELを備えたLenovoの「ThinkPad X1 Fold」。付属のアクティブペンによる操作やタッチ操作にも対応している

 これらのモデルには、インテル Core プロセッサー with インテル ハイブリッド・テクノロジーが搭載される予定で、PCの未来を再定義してくれる画期的なPCとして、今から登場が待ち遠しい。

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提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年7月15日