ベンチマークテストの結果を見よう。Creator CenterのユーザーシナリオはHigh PerformanceとBalancedの両方で計測したが、差がなかったテストについてはBalancedのみのスコアを掲載している。
CINEBENCH R20のCPUスコアはBalancedで2184、High Performanceでは2510まで上がった。このスコアは、6コア12スレッドのCore i7-10710U搭載機を上回り、Core i7-9750H(6コア12スレッド)などを搭載したより大型のクリエイター向けPCに迫るレベルだ。
PCMark 10では、モードの差はわずかだったが、日常操作(Essentials)、オフィス用途(Productivity)、クリエイティブ(Digital Content Creation)、いずれのスコアも優秀だ。比較対象として掲載した約5年前に購入したビジネスモバイルPC(2コア4スレッドのCore i5-5300U、メモリ8GB、SATA SSD 250GB)を圧倒している。
3D描画系のテストではモードによる違いははっきり見られなかったため、Balanced時のみを掲載した。3DMark/FireStrikeのスコアは2058で、IntelのCore i7-10710U搭載機のスコアである1200前後に比べると、はっきりと上回っているのが分かる。
前述したように、High Performanceモードでも動作音はマイルドで、PCMark 10であれば、CGレンダリングを行う最終盤のみで大きな音になる程度だ。ボディーの表面温度も排気口部分以外は高くならず、キーボードまではほとんど伝わってこない。放熱設計はとても優秀といえる。
高性能な外部GPUを搭載するゲーミングPCやクリエイター向けPCの放熱設計で定評のあるMSIだけに、TDP 15WのRyzen 5 4500U程度なら楽勝ということだろう。
ベンチマークテストの結果からも分かるように、Modern-14-B4MW-012JPは非常に優秀だ。ビジネスはもちろん、ちょっとした動画編集もストレスなくこなせるパワーがありながら、静音性にも放熱性能にも優れる。バッテリー駆動時間も実測で9時間以上と文句がない。
Ryzen 5 4500Uの優れた電力効率によるところも大きいが、ゲーミングPCやクリエイター向けPCで定評のあるMSIの放熱設計が、そのポテンシャルをしっかりと生かしてパフォーマンスにつなげていることも見逃せないだろう。
また、MSIの製品は、2年間の国内保証が付帯する。保証期間が1年間というPCが多いだけに安心感が心強い。サポート体制についても、MSIは国内のサポートセンターでの修理体制を整えており、修理で長期間待たされるようなことはない。
そして、何といってもこの内容で、税込みの実売価格が10万円を切っているというのは最大の魅力で、驚異的なコストパフォーマンスといえるだろう。高い性能のモバイルPCを検討している人、テレワークやローテーション勤務用のPCとして、ビジネスPCをパワーアップさせたいと考えている人にとっては実に魅力的な存在だろう。
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