――DEEP∞についての印象がありましたら教えてください。また、ailia AI showcaseやailia SDKを使うにあたってDEEP∞は推奨できますか?
品部氏:実は、当社でもDEEP∞を購入していまして、開発の現場で利用させてもらっています。具体的には、AIモデルのカスタマイズやオリジナルモデルを開発したり、パートナーのAIモデルを評価したりする作業に使っています。
――開発ではかなり負荷がかかるものでしょうか?
品部氏:そうですね。一例を挙げると、過去に車のメーカーと車種を判別するモデルを開発するというような工程がありましたが、これにはだいたい学習用画像120万枚ほど使いました。学習に90万枚、検証で30万枚といったところですね。学習の工程は、一言でいいますとひたすら画像を読み込んで、AIが自動で特徴を見つけるというイメージなのですが、こうした処理を行うとPCは1日24時間、1週間以上稼働しっぱなしとなります。それで結果を確認して、チューニングを行ってまた同じことを繰り返します。こういう環境でも今までトラブルフリーで使えていますね。もっと導入したいくらいです(笑)。
――最後に今後の展開について教えてください。
品部氏:ailia SDKは、今後も「世界一速く、世界一使いやすいエンジン」を目標に開発を続けていきます。ぜひDEEP∞をご購入いただき、ailia AI showcaseをダウンロードしてお試しいただければと思います。
菅原氏:ユニットコムの製品には、シンプルでコストパフォーマンスの高いPCというイメージがあると思います。弊社としては、そのイメージを大事にしつつ、現場のニーズにより適したハードウェアを出していきたいと考えています。
DEEP∞に関しては、用途に特化したエッジデバイスのご相談をよくいただきます。例えば、工場ラインでの物体検出に特化して専用のツールをあらかじめ搭載した通常のPCよりも小型のフォームファクターで、高性能なデバイスなどが考えられます。これからもお客さまの課題を解決できる製品、ソリューションを提供していきたいと考えています。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年9月10日