家族みんなで使えるWi-Fiルーター！ TP-Linkの「Archer A10 Pro」「Archer A2600 Pro」が安心して使える理由（3/3 ページ）

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充実したポート群　知識があれば「簡易NAS」としても運用可能

　Archer A10 Pro／A2600 ProのWi-Fiアンテナは、本体内に1本、外付けが3本の計4本を備えている。最大通信速度（理論値）は5GHz帯（IEEE 802.11ac）で1733Mbps、2.4GHz帯（IEEE 802.11n）で800Mbpsとなっている。一般的な家庭で使う場合は十分な速度だ。

　ただ、Wi-Fiが速くても、固定ネットとつなげるWANポートのスピードが遅いとそのポテンシャルは発揮できない。Wi-Fiに対応しないPCやTV、据え置きゲーム機などをつなぐ有線LANポートも、できれば高速な方が良い。

　この点、Archer A10 Pro／A2600 Proは全ての有線WAN／LANポートが1Gbps対応となっている。固定ネットサービスの多くは、1Gbps以下の速度となっているので過不足ないスペックといえる。

　マンションやアパート、広くない一軒家なら、必要十分な選択肢の1つだ。最新スペックに拘らず、Wi-Fiルーターの価格を抑えたいという場合には、魅力的な製品だ。

本体には3つの外付けアンテナが付いており、感度への配慮も図られている。本体内にも1つアンテナが入っている

背面の有線WAN（Internet）ポートと4つのLANポートは、全て1Gbps（1000BASE-T）に対応している。多くの固定ネット回線では必要十分なスペックである

　家族で運用する場合には、側面のUSB 3.0端子を使って「簡易NAS」を構築できることはメリットといえる。この端子にUSBストレージ（USBメモリやUSB HDD）をつなげば、同じネットワーク内にあるデバイス間でデータを共有できる。

　ただし、TP-Linkでは簡易NASにアクセスするための専用アプリを提供していない。FTP、Samba、DLNAのいずれかのプロトコルに対応するクライアントアプリ（またはOS）が必要となる。Sambaを利用してWindows 10またはmacOSからアクセスする方法はサポートサイトに紹介されているが、動作保証はない。

　少し知識が必要ではあるが、興味がある人はチェックしたい機能だ。

左側面にはUSB 3.0端子がある。ここにUSBストレージを接続すれば簡易NASとしても運用できる

万が一のトラブルでも安心なサポート体制

　Wi-Fiルーターは、アフターサービスも重要だ。購入後に万が一のトラブルがあった場合に、相談できる窓口があると頼もしい。

　TP-Linkは外資系のメーカーではあるが、Webはもちろん、電話でも日本語でサポートを受けられる。電話サポートは、固定電話からの問い合わせであれば通話料無料で利用できる。年末年始を除いて年中無休なのも心強い。

　さらに、同社では日本PCサービスと連携した24時間体制の訪問サポートサービスも提供している。有償ではあるが、自分で設定するのが難しいという人でも安心だ。

電話サポートは、2020年10月から年末年始を除き年中無休となった

日本PCサポートと連携した訪問サポートサービス（有償）も提供している

「安くて良いWi-Fiルーター」選びの第1歩に

　TP-LinkのWi-Fiルーターは幅広いラインアップを展開している。例えば最新の「Wi-Fi 6」を使いたい場合は、「Archer AX50」のような選択肢もある。

　しかし、多くの家庭においてオーバースペックにならず、必要十分な性能を発揮できるWi-Fiルーターを望むなら、税別1万円弱で入手できるArcher A10 Pro／A2600 Proは魅力的な選択肢だ。

　ECサイトや家電量販店で手頃なWi-Fiルーターを探しだすと、膨大な選択肢に遭遇して頭を抱えることも少なくない。せっかくの買い替えでうっかり「安かろう、悪かろう」な商品を買ってしまってはもったいない。

　「これを選んでおけば間違いないモデル」として、TP-LinkのArcher A10 Pro／A2600 Proを真っ先にチェックしてみてほしい。