TS-x73Aシリーズには2.5GBASE-Tポートが2基用意されている。このポートは1000BASE-T(1Gbps)にも対応してはいるが、そのパフォーマンスを発揮するにはオフィスのネットワークも2.5GBASE-Tベースであることが好ましい。
とはいえ、オフィス全体を2.5GBASE-Tベースのネットワークにするのはコスト面で難しい場合もあるだろう。そこでお勧めしたいのが、ネットワークスイッチ(ハブ)を段階的にアップグレードしていく手法だ。
幸い、2.5GBASE-Tは1000BASE-Tと同じCAT.5eケーブルを流用できる。まず、TS-x73Aシリーズと直結するスイッチを2.5GBASE-T対応のものに置き換えて、2.5GBASE-T対応のクライアント機器が導入されたら、クライアント機器に近いスイッチも2.5GBASE-T対応のものとリプレースするというやり方を取りやすい。
この際、さらに将来のことを見据えるなら、10GBASE-Tポートも備えるスイッチをお勧めしたい。スイッチを複数台導入する場合、スイッチ間だけでも10GBASE-TポートとCAT.6eケーブルでつなげば、スイッチ間の通信パフォーマンスが向上する。TS-x73Aシリーズに10GBASE-T拡張ボードを装着して10GBASE-Tでスイッチとつなげば、局所的なスペックアップでオフィス全体のパフォーマンス向上も期待できる。
このようなニーズに最適な製品が、QNAPのアンマネージドスイッチ「QSW-2104-2T」「QSW-2104-2S」だ。両者共に10Gbps対応ポート×2、2.5GBASE-Tポート×4の計6ポート構成で、10GbpsポートがQSW-2104-2TはRJ45規格(10GBASE-T)、QSW-2104-2SはSFP+規格(光トランシーバ、10GBASE-SFP+)となっている。
ファンレスかつコンパクトで電源さえあればどこにでも設置できることや、設置して電源を入れればすぐに使えることが魅力である。
現在は、長年主流だった1000BASE-Tから1Gbps超の有線LANネットワークへの「過渡期」である。オフィスに必要なネットワークのスペックは、業務内容によって大きく変わるだろう。
その点、QNAPはエントリークラスからハイエンドクラスまで、さまざまな種類のスイッチを取りそろえている。より高度なルーティング機能やセキュリティを求めるなら、マネージドスイッチも選択できる。
ニーズに合わせて、ピッタリなスイッチを選んでもらいたい。
テレワークが普及していく中で、業務環境に求められるサーバやネットワークの水準は確実に上がっている。「出社するくらいなら、テレワークの環境でも我慢する」から「テレワークでも出社時と同じパフォーマンスを維持したい」に変わっている、と言えばよいだろうか。それだけに、従業員が使用する端末(PC)だけではなく、社内サーバや社内ネットワークの選定基準も、その変化に応じたものでなければならない。
今回紹介したQNAPのTS-x73Aシリーズは、主要なハードウェアスペックを底上げし、ハイエンド向けNAS用OSであるQuTS heroもサポートしている。一般的なファイルサーバとしての機能が必要なら、間もなくメジャーバージョンアップを果たすQTSを、高度な機能が必要な場合はQuTS heroを使うという柔軟性も魅力だ。
ハードウェアとソフトウェアの両面において大きな進化を遂げたTS-x73Aシリーズは、現状で選択できる中小企業向けNASキットとしては“ベスト”な選択肢の1つであることは間違いない。NASやスイッチのリプレースを検討しているなら、QNAPの製品をぜひ検討してみてほしい。
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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年9月6日