モバイルディスプレイの便利さは、ある程度分かってもらえたと思う。しかし「モバイルディスプレイなら何でも便利に使えるのか?」と聞かれたら、決してそんなことはない。
モバイルディスプレイは、ディスプレイ全体の中でも特にホットな分野の1つで、さまざまな特徴を持った商品が登場している。価格の手頃さを最優先したもの、クリエイターの利用を想定して色域を広げたもの、ゲーム機での利用を意識して表示の遅延(レイテンシー)を極限まで抑えたもの、動画をより楽しめるようにスピーカーに力を入れたものなど、特徴を見ていくとキリがないほどである。
そんな中、特にビジネスシーンにおいてお勧めできるモバイルディスプレイが現れた。デル・テクノロジーズが2021年秋に発売した「Dell コラボレーションシリーズ C1422H 14インチ ポータブルモニター」である(以下「C1422H」)。製品名にもある通り、14型液晶を搭載するモバイルディスプレイで、直販価格は税込みで3万2980円だ。
C1422Hの一番の注目ポイントは、ユーザーの使い勝手を考えてデザインされていることにある。
液晶パネルは14型で、IPS方式を採用しているので視野角は広い。画面解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、表示色数は約1670万色で、最大輝度は300ニト、コントラスト比は700:1というスペックを備える。ビジネス用途で便利に使えることはもちろん、動画の視聴も十分に楽しめる。
重量は約590gと、昨今のモバイルノートPCの0.4〜0.5台分相当と軽い。サイズも約32.237(幅)×20.269(高さ)×1.43(奥行き、スタンド収納時)cmとコンパクトなので、ノートPCと一緒に持ち運びやすい。
接続は、USB Type-Cケーブルを使って行う。映像出力(Display Port Alternate Mode)に対応するUSB Type-C端子を備えるノートPCであれば、ケーブル1本でスマートにデュアルモニター環境を構築できる。
ディスプレイのUSB Type-C端子は、スタンドの左右に1基ずつ用意されている。どちらの端子も映像入力と電源の入出力に対応している。そのため、ノートPCの左側、右側のどちらにも置きやすい。
さらに、このUSB Type-C端子は「パススルー給電」にも対応している。USB Type-C対応ノートPCのACアダプターをC1422Hにつなぎ、反対側のUSB Type-C端子をノートPCにつなげば、ノートPCに給電しながらC1422Hの利用が可能だ(最大65Wまで)。パススルー給電を使えばケーブル回りの取り回しもしやすくなる。
先ほど何気なく触れたが、C1422Hは自立用のスタンドを備えている。
実は、モバイルディスプレイには単体では自立できない製品も少なくない。そのような製品でも多くは自立用のスタンドやアームを付属しているが、細かい調整ができない簡易的なものであることが多い。持ち運ぶ際に荷物が増えてしまうこともデメリットである。
一方、C1422Hは自立スタンドを備えているので、スタンドを引き出すだけですぐに設置できる。ディスプレイ本体とUSB Type-Cケーブルがあればすぐにデュアルモニター環境の準備が整えられる。
自立スタンドは、10度から90度の範囲内で無段階に調整できる。画面を見やすい角度で固定できる。このスタンドの奥行きは約9.33cmと、コンパクトに収まっているため、小さめのダイニングテーブルやカフェの机など、限られたスペースで活用したい場合にも対応できる。
スタンドの左側には、USB Type-C端子、輝度調整ボタンと「ComfortView(コンフォートビュー)」ボタンを、右側にはUSB Type-C端子と電源ボタンを備える。
ComfortViewは、いわゆる「ブルーライトカット機能」で、オンにすると目に刺激を与えるブルーライトの放射量を減らしてくれる。これにより、ディスプレイを見ることによる眼精疲労を軽減できる。
「ディスプレイを裸で持ち運ぶのは……」と思っている人もいるだろうが、安心してほしい。C1422Hには携行時にディスプレイを保護する「スリーブケース」も付属している。ディスプレイ本体とスリーブを合わせても重量は約680gなので、持ち運びも苦にならない。ノートPCと接続するためのUSB Type-Cケーブルも付属する。
本体キットを購入すれば、買い足すものなく持ち運べるデュアルモニター環境を構築できるのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:デル・テクノロジーズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年11月18日