Intel Z690チップセットを搭載したマザーボードは、CPUソケット回りに並ぶ多数のチョークコイルが印象的だ。大型のヒートシンクも装着されており、性能に全振りしたフラッグシップCPUの高負荷運用も、安心して利用できる高耐久設計になっている。
背面には、USB 3.2 Gen 2 x2(20Gbps)に対応したUSB Type-Cポートを装備する。これを含め、USBは背面と前面合わせて11基を用意しており、不足を覚えることはないだろう。
一般的な1000BASE-Tの2.5倍の速度で通信できる、2.5GBASE-T対応の有線LAN機能もオンボードで搭載している。このあたりもフラッグシップならではの装備だ。
標準でスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを内蔵する。今ではほとんど使わないという人もいるだろうが、ボディーに一体化して搭載されており、邪魔になることはないし、必要な人とっては、別途外付けで接続しなくても使えるのは便利だ。
CPUとGPU以外の基本スペックは、BTOで柔軟なカスタマイズが可能だ。標準構成では、メモリが32GB、ストレージはシステム用として1TBのNVMe SSD(Samsung PM9A1/PCI Express 4.0 x4接続)と、データ用に4TBのHDDを搭載するデュアルドライブ構成となっている。
標準で、SSDがPCI Express 4.0 x4対応の中でも高速なSamsung PM9A1が指定されているあたりに、フラッグシップモデルならではのこだわりが伺える。ストレージ性能の高速化は、日常操作でも爆速感を味わえるだけでなく、ゲームの起動やロード時間が短縮につながるメリットがある。
こういった標準状態のままでも、ゲーム用とでは当面安泰といえる装備だが、BTOではさまざまなカスタマイズが行える。例えばメモリを64GBにしたり、SSD容量を2TBにしたり、2TBのNVMe SSD(PCI Express 3.0接続)を2基搭載した合計4TBの構成を選べたりと、柔軟なカスタマイズが可能だ。HDD容量も最大8TBが選べるのも頼もしい。
SSDには、OSとアプリのファイルやプレイ頻度の高いゲームを保存しつつ、HDDはほとんどプレイしなくなったゲームや、写真や動画ファイルなどの保存管理にと使い分けるのが良いだろう。OSドライブに余裕があると、データを移動するかしないか迷う手間が省けるので、予算の許す範囲で多めの容量を搭載しておくのがよい。データドライブが手狭になったら外付けSSDなどを増設する手もあるので、システムドライブ優先で考えるのがお勧めだ。
ここからは、ベンチマークテストのスコアを見よう。評価機の構成は、CPUがCore i9-12900K(16コア24スレッド)、GPUがNVIDIA GeForce RTX 3090(グラフィックスメモリは24GB)、メモリが32GB、メインストレージが1TB SSD(Samsung PM91A)、OSはWindows 11 Homeという内容だ。
CINEBENCH R23のCPUスコアは23769ptsと、8コアの通常のハイエンドCPUとは明らかに別次元だ。超メニーコアモデルならではのハイスコアで、Core i9-12900Kのポテンシャルはしっかりと発揮できているといえるだろう。
PCMark 10は、システムの総合性能を見るテストだ。日常操作のEssentials、オフィス作業のProductivity、コンテンツ制作のDigital Content Creationのいずれも1万を超える。総合スコアは、ベンチマークの開発元であるUL Benchmarksの統計でトップ1%に入る優秀なものだ。オールジャンルでスキのない性能を持っていることが分かる。
最後にゲームやグラフィックス回りの性能を確認しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年12月25日