“オールM.2 NVMe SSD”がもたらすNAS新時代! QNAPの「NASbook TBS-464」で未来を手に入れよう(2/3 ページ)

» 2022年02月25日 10時00分 公開
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高速なファイルアクセスを実現! 「フルSSD」がもたらす快適性

 ボディーのコンパクトさはTBS-464の魅力の1つだ。しかし「コンパクトだけど、パフォーマンスは大丈夫なの?」と不安を覚える人もいるだろう。コンピューターの世界では、パフォーマンスを犠牲にすることでコンパクト化を実現している事例は少なくないので、その不安も理解はできる。

 だが、TBS-464はコンパクトながらもパフォーマンスにも妥協はない。その源泉は、薄型化を実現した原動力でもあるフルSSD構成にある。

 一般的なNASでは、2.5インチ/3.5インチのSerial ATA接続のHDD/SSDをメインストレージとして用いることが多い。Serial ATA規格(Revision 3.0)の理論上の最大転送速度は6Gbps、8b10b変換を考慮した場合の実効転送速度はGB(ギガバイト)換算で毎秒0.6GBとなる。

 それに対して、TBS-464が対応するPCI Express 3.0バス(2レーン時)の理論上の最大転送速度は毎秒2GBと、Serial ATA規格と比べて約3.3倍高速である。筆者が実測した際も、TBS-464内部の転送速度は毎秒1.6GBを超えており、現在多く使われている有線LANの通信規格「1000BASE-T」(最大1Gbps)と比べてもかなり高速だ。

実測 QTSの「ストレージ&スナップショット」でTBS-464に搭載したNVMe M.2 SSDの読み書きテストを実行したところ。実測値はSSDのモデルによって大きく左右されるが、今回試用したサムスン電子製SSD「970 EVO」(250GBモデル)ではシーケンシャル(連続)読み取りは毎秒1.6GB超となっている

 1000BASE-Tで構築されたネットワーク内にTBS-464を設置し、クライアントPC(Core i7-7700/16GBメモリ/Windows 10 Pro 64bit版)からデータの読み書き速度をテストしてみた所、シーケンシャル(連続)の読み取りと書き込み共に毎秒118MB(約944Mbps)を超えた。HDDで構築したNASが苦手とするランダム読み取りも、毎秒100MBを超えるパフォーマンスを発揮した。

 フルSSDであることの強みは、1000BASE-Tネットワークであっても十分に発揮できる

ベンチマーク 1000BASE-Tで構築したネットワーク越しで「CrystalDiskMark 8.0.0」を使って読み書きのテストを実施した。フルSSDであることの強みは十分に感じられる

 HDDと比べると、SSDは容量当たりの単価が高い。容量が大きくなるほど、その傾向は強まる。それだけに、使い方次第では「容量面が不安だ」という声も聞こえてきそうである。また、外部とのデータ共有のためにクラウドストレージを使っている場合は、TBS-464があまりにも高速であるが故に「クラウドストレージが遅すぎる」という新たな悩みを抱えるかもしれない。

 ローカルNASの容量に対する不安と、クラウドストレージの速度の遅さの両方に対するソリューションとして、QNAPは「HybridMount(ハイブリッドマウント)」というQTS用アプリを用意している。HybridMountを使うと、クラウドストレージやリモートデバイスをQNAP NASに“マウント”できる。クラウドストレージのマウント方法は、以下の2種類を用意しているが、TBS-464のポテンシャルを生かすには「ファイルクラウドゲートウェイモード」の利用をお勧めしたい。

  • ネットワークドライブマウント
    • クラウドストレージをNASのネットワークドライブとしてマウントする
  • ファイルクラウドゲートウェイモード
    • 各種プロトコルを利用して、クラウド上のファイルをローカル保存されているファイルのようにアクセスできる
    • よく使うデータはNASにキャッシュすることで、低遅延のアクセスを実現する
マウント HybridMountのファイルクラウドゲートウェイモードでは、32種類のクラウドストレージをマウントできる。「Dropbox」「Google Drive」「OneDrive」といった個人向けをメインとするサービスはもちろん、「Amazon S3」「Box」「Google Cloud Storage」「OneDrive for Business」「SharePoint」といったビジネスユースをメインとするサービスも網羅している。WebDAVにも対応しているのでBacklogなどにも利用可能だ

 今やさまざまなクラウドストレージサービスが提供されているが、独自プロトコルを採用していることが多く、PCから利用するには専用アプリをインストールしたり、Webブラウザからアクセスしたりしなければならないものが多い。

 その点、ファイルクラウドゲートウェイは独自プロトコルをWindowsのファイル共有プロトコル「SMB」に変換してくれるので、クラウドストレージであることを意識せずにアクセスできる。さらに、先述の通りよくアクセスされるファイルはNASにキャッシュを行うので、クラウドストレージ単体で使う場合とは比較にならない高速アクセスも可能だ。

マウントした図 HybridMountでマウントされたクラウドストレージは、クライアント機器からはマウント元のNAS(TBS-464)のネットワークドライブの1つとして認識される

 もちろん、キャッシュされていないファイルは、インターネットを経由してダウンロードをするため、速度はある程度の制限を受ける。とはいえ、ファイル(データ)へのアクセス頻度は一般に不均等である。直近でよくアクセスされるファイルはキャッシュに格納される確率が高くなるため、アクティブなファイルほどローカルにあるNASに近い体感速度を得られるはずだ。

スピード HybridMountからOneDriveにアクセスした際のスピードテスト。アップロード(上り)は毎秒8.57MB、ダウンロード(下り)は毎秒11.50MBという結果で遅くはない。ただ、ローカルのNASと比べると遅く感じるかもしれない
スピード HybridMountでマウントしたOneDrive対してCrystalDiskMark 8.0.0でスピードテストを実施。アップロード/ダウンロード共に毎秒116MBを超える速度となった

より高速なネットワークにも対応! 2.5GBASE-Tポートを2つ搭載

 TBS-464には、2.5GBASE-Tに対応した有線LANポートが2つ搭載されている。その名の通り、2.5GBASE-Tは最大2.5Gbps(理論値)での通信に対応しており、現時点でメジャーな1000BASE-Tの約2.5倍のスピードで通信可能だ。

 自宅の有線LAN対応機器を2.5GBASE-T対応のものに順次入れ替えていくと、段階的にネットワーク全体の高速化が図れる。しかし、1000BASE-Tがメインの環境でも「ポートトランキング(リンクアグリゲーション)」という機能を使えば実効通信速度を改善できる。

 ポートトランキングは、2つ以上のLANポートを仮想的に束ねて実効通信速度を向上する技術だ。TBS-464には有線LANポートが2つあるため、ポートトランキングを使えば2台以上のクライアント機器を接続している場合の実効通信速度を改善できる。TBS-464では「Balance-alb」によるポートトランキングに対応しているため、一般的なスイッチ(ハブ)でも効果を発揮する。とりわけ、NASを介して動画をたくさんやりとりするケースでは有用だ。

2ポート TBS-464には2.5GBASE-Tポートが2つ備わる。リンクアグリゲーションにも対応しているため、両ポートを使うことで2台以上のクライアント機器がある場合の実効通信速度を改善できる

 このポートトランキングは、2.5GBASE-T対応スイッチを導入するとさらに高い効果を発揮する。クライアント機器よりも先に、スイッチだけでも2.5GBASE-T対応のものに入れ替えれば、合計帯域を5Gbps分確保できるので、クライアント側の合計帯域が2Gbps以上である場合に、実効速度の向上を期待できる。

ポートトランキング ポートトランキングは、「Balance-tlb」と「Balance-alb」の2方式に対応している。実効速度の向上はないが、メインのポートに障害が発生した際にもう片方のポートがバックアップを行う「Active-Backup」設定も用意されている

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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年3月3日

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