軽量で持ち運びやすく、環境への配慮もしっかりとしているLatitude 7330 Ultralightだが、ビジネスシーンで利用するノートPCとしての性能はいかほどのものか、ベンチマークテストを通して検証してみよう。今回検証するマシンの主な仕様は以下の通りだ。
まず、3Dレンダリングを通してCPUコアの性能をテストする「CINEBENCH R23」のスコアをチェックしてみよう。ACアダプターをつないだ状態で電源モードを「高パフォーマンス」(標準)にした場合のスコアは以下の通りだ。
マルチコアの結果は、8基搭載されたEコアによって効果的に引き上げられており、ひと昔前のモバイルノートPCでは考えられないような好成績を記録している。一方、シングルコアの結果は、Pコアの“底力”を感じさせるもので、これも従来のモバイルノートPCと比べると良好な値である。
今回はWindows 10 Pro 64bit版でテストしているが、第12世代Coreプロセッサへの最適化がより進んでいる「Windows 11」をインストールした構成なら、特にマルチコアのパフォーマンスにおいてさらに良い結果をもたらすことになるだろう。
続いて、PCの実利用シーンを想定したベンチマークテストアプリ「PCMark 10」の結果を見てみよう。こちらも、ACアダプターをつないだ状態で電源モードを高パフォーマンスにした場合のスコアをチェックする(以下、他のテストも同様)。
こちらも、以前のモバイルノートPCと比べると良好なスコアといえる。特に、CPUに統合されたGPU(Intel Iris Xe Graphics)の性能向上も手伝ってデジタルコンテンツ作成のパフォーマンスは改善度合いが大きい。
最近は、ビジネスシーンでも写真/動画の編集をする機会も増えつつある。そのようなシーンでも、そこそこのパフォーマンスで作業できることは、仕事の効率改善に寄与するはずだ。
一般的なオフィスワークを想定したProductivityのスコアも良好である。これなら、オフィスアプリもサクサク動いて快適だろう。
SSDがデータを読み書きするパフォーマンスをチェックすべく、「CrystalDiskMark 8.0.4」によるテストも実施した。
今回テストしたマシンには、KIOXIA(キオクシア)の「KBG40ZNS256G」というSSDが搭載されていた。公称のシーケンシャル(連続)読み出しは最大毎秒2200MB、シーケンシャル書き出しは最大毎秒1400MBというスペックである。結果は以下の通りとなった。
シーケンシャルの読み書きは、公称スペックを少し上回る結果となった。きちんとSSDの性能を引き出せているようである。ランダムの読み書きについても、細かい(小さな)ファイルを断続的に読み書きするようなことをしない限りは十分なパフォーマンスを備えている。
3Dグラフィックス性能をチェックする「3DMark」の結果もチェックしよう。今回はDirectX 12ベースの「Time Spy」と、DirectX 11ベースの「Fire Strike」の2種類を計測した。結果は以下の通りだ。
過去のモバイル向け省電力CPUに統合されたGPUと比べるとパフォーマンスが良いことは間違いなく、3D関連のグラフィックス性能も良好だ。これなら、余暇のカジュアルなシーンで負荷の軽いゲームタイトルを十分にプレイできる。
「軽いゲームならできるって本当?」と疑問を抱く人もいると思うので、実際のゲームをベースとしたテストアプリ「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」も実行してみた。今回はノートPC向けの「標準品質」と「高品質」設定でフルHD/フルスクリーン描画でテストを行った。結果は以下の通りだ。
さすがに高品質では厳しいものの、標準品質ならそこそこの快適さでプレイできる。ノートPCのCPU内蔵GPUをターゲットにした設計の3Dゲームなら、今までよりもスムーズに動くことは間違いなさそうである。
このように、Latitude 7330 Ultralightはあらゆる面でスキのない、堅実な製品に仕上がっている。抜群の軽さと頑丈さを兼ね備えつつ価格と性能のバランス感も妥当で、ハイブリッドワーク環境下のビジネスシーンで複数台を導入する際には、非常に魅力的な選択肢だといえる。
ノートPCの導入について検討する際には、ぜひ第1候補として心に留めておきたい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年8月22日