ベンチマークテストで本機の実力を見てみよう。特に言及がない場合は、Windowsの電源設定は「最適なパフォーマンス」、Mouse Control Centerで設定できる動作モードはデフォルトの「バランス」に設定して計測した。参考として、Core i5-8250Uを搭載した旧世代のビジネスノートPCのスコアも掲載している。
CINEBENCH R23では、全スレッドを使ってレンダリングするCPUスコア、1スレッドのみでレンダリングするCPU(シングルコア)スコア、いずれも比較対象のCore i5-8250Uを大きく上回る。 PCMark 10は、実際のアプリを利用し、日常操作(Essentials)、オフィス(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)それぞれの用途をシミュレートする内容だ。静音モードでも全項目で比較対象を圧倒している。
3DMarkやFINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマークでも比較対象との差は大きい。数年前のビジネスPCでプレイできるゲームは限定されていたが、今ではかなり広がっている。当時のPCでもプレイできるようなタイトルならば、より快適に、余裕を持ってプレイできるようになっている。
UL Procyon Benchmark Suitesによるクリエイティブアプリのテストの結果もご覧の通りで、旧世代との差は歴然だ。写真や映像の編集なども、実用的にこなせるパフォーマンスがあることが分かる。
動作音は、ボディーの正面5cmの距離に騒音計を設置して計測した。「バランスモード」「静音モード」ともにアイドル時は無音に近いレベルで、バランスモードでは高負荷時にはファンの動作音が大きくなるが、それでもうるさいというほどではないレベルにとどまる。「静音モード」では高負荷時も含めて終始静かに運用できる。
放熱設計も優秀だ。キーボードの中央部中心に発熱があるものの、手がよく触れるパームレストは30度以下に抑えられている。パフォーマンスを引き出しつつ、快適さを損なわないよう、うまく処理できている。
今回の評価機である「mouse B4-i7 (シャンパンゴールド) [Windows 11]」の直販価格は、15万9800円(税込み/送料別、以下同様)だ。Microsoft Office Personal 2021が付属するモデルも18万1800円で用意されている。
円安の進行などの影響でさまざまな物価が上昇しているが、第12世代Coreプロセッサのパフォーマンス、Thunderbolt 4を含む先進的な装備、洗練されたボディーの魅力などを考慮すると、妥協なしにコストパフォーマンスは良いといえ、割高感を感じない。テクノロジーの進化が円安の影響を凌駕していることもあるが、メーカーとしても相当に頑張った価格設定ではないだろうか。
特に第12世代Coreプロセッサのパフォーマンスは、数年前のモバイルPCとは完全に別物のレベルに達している。それをきっちり引き出しつつ、使い勝手も良い内容にまとめているのは見事だ。ビジネスはもちろん、エンターテイメントやクリエイティブなど、幅広く活用したいホームユースにも最適な製品となっている。
ビジネス用途や学習の効率を向上させたい人、USB Type-Cを中心とした先進的なワークスタイルを構築したい人、現在使っているPCの性能に不満がある人などは、導入を検討してみてはいかがだろうか。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年12月22日