日本のビジネスパーソンをロックオン！ 1kg切りの13.3型スタミナモバイルPC「Prestige 13 Evo A12M シリーズ」はどこがスゴイ？ プロダクト責任者に聞いて分かったこと（2/3 ページ）

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13.3型の液晶はフルHDよりも情報量が多い1920×1200ピクセル

――　本機はアスペクト比16：10の13.3型液晶ディスプレイを搭載しています。14型や他のアスペクト比という選択肢もある中で、この仕様に決定した理由は何でしょうか？

新井氏　1kgを切る重量、20時間を超えるバッテリー駆動時間という条件が最優先でしたので、14型よりも軽量化しやすい13.3型を選びました。もっとも、ただ小さくするのではなく、画面解像度は1920×1200ピクセルとフルHD（1920×1080ピクセル）よりも縦の情報量を増やし、オフィスソフトの利便性を高めています。

　また、13.3型を採用しつつ画面の非表示（ベゼル）部分を狭くしたことでフットプリントもコンパクトになり、ハンドリングもしやすいサイズに仕上がっていると思います。

液晶回りのベゼルはスリムで、シャープかつフラットな形状が印象的だ。解像度1920×1200ピクセル（アスペクト比16：10）の13.3型液晶ディスプレイを備える。映り込みが少ないノングレア仕上げで視野角も広く、視認性は良好だ

ヒンジは水平に対し、180度まで開く。画面表示を180度回転させるホットキー機能もあり、ミーティングの際などに画面の情報を共有したい場合に便利だ

超軽量でも20時間超ロングバッテリーで2種類のACアダプターも付属

――　バッテリーが75Whと大容量で、公称のバッテリー駆動時間も最大23時間15分（Core i5モデル）と非常に長いです。もう少しバッテリー容量を減らし、さらに軽量化するという選択肢もあったと思いますが、そうしなかった理由を教えてください。

新井氏　この長時間のバッテリー駆動という点も、お客さまのフィードバックが多かったところです。それも公称値で12〜13時間というレベルではなく、20時間を超える長時間駆動が求められています。実運用の際に、省電力で運用してギリギリでビジネスタイムの定時となる8時間使えるというレベルはなく、家を出る時から帰宅するまで、バッテリーを気にすることなく使っていただけるようになっています。

――　端子が異なるACアダプターを2つ付属するのはユニークですね。USB Power Delivery（PD）に対応しながら独自端子も備えています。

新井氏　はい。USB PDに対応していますが、独自のACアダプター用端子も備えており、USB Type-C（USB PD対応）と独自端子両方のACアダプターを付属することにしました。現代のビジネスPCとしてUSB PD対応はマストの仕様といえますが、充電中にType-Cポートが1つ埋まってしまうことを不便に感じるお客さまもおりますので、お好きな方を使っていただけるようにしました。

　ACアダプターが2つあれば、通勤する方でも自宅とオフィス、それぞれ置いたままにしておいて、ACアダプターを持ち歩くことなく運用していただくことが可能です。

バッテリーは75Whと大容量を内蔵する

公称駆動時間はCore i7搭載モデルで約21時間、Core i5搭載モデルは約23時間15分と非常に長い。実際の利用シーンを想定したバッテリー駆動時間をテストするPCMark 10／Modern Office Battery Life（ユーザーシナリオはSmart Auto／画面輝度は100％）では、11時間12分動作した。これなら1日仕事でもACアダプターは不要で、画面輝度を下げればさらに長時間移動が可能だ

ACアダプターは標準で2つ付属する。端子部分が異なり、1つはUSB Type-C（USB PD）対応で、もう1つは独自端子（丸型）に差して使うタイプだ

日本向けに最適化されたキーボード　インタフェースも使いやすい構成

――　キーボードについても日本向けということですが、具体的にはどのようなところでしょうか。

新井氏　キーボードについては、これまでたくさんご指摘をいただいていましたので、それらをきちんと反映させました。DeleteキーとEnterキーの右側にキーを配置しないこと、極端に幅が狭いなど変則的なキーをできるだけ避けること、電源ボタンをキーボード右端に配置しないといった内容ですね。

――　インタフェースもかなり豊富ですね。USB Type-C（Thunderbolt 4／USB PD対応）に加えて、USB Type-A（USB 3.2 Gen 2）やHDMI出力、microSDカードスロット（SDXC対応）も搭載します。こちらもUSB Type-C（Thunderbolt 4）のみに集約して軽量化するという選択肢もあったと思います。

新井氏　やはり、こちらも法人営業部のヒアリングの結果を反映したものです。USBは、2基のType-C（Thunderbolt 4）だけでなく、Type-Aも備えており、変換アダプターなしでどちらの周辺機器も利用していただけます。HDMIについても、外付けの液晶ディスプレイやプロジェクターなどに必要だというお声が多く、変換アダプターやドッキングステーションなしで接続できた方がよいというご要望が多数でした。

――　通信機能として、Wi-Fi 6E対応の無線LAN機能を内蔵しています。日本国内での6GHz帯での通信利用は可能でしょうか？

新井氏　はい。技術基準適合証明を取得していますので、Wi-Fi 6E対応のルーターと組み合わせて利用していただければ、6GHz帯での通信利用が可能です。

――　セキュリティロック・スロット（ケンジントンロック）も標準で備えています。これもビジネス用途を意識して搭載されたのでしょうか？

新井氏　はい。学校法人のお客さまで、備え付けの設備として使うのに必要だというフィードバックがありましたので装備しています。

国内カスタマーのフィードバックを反映したキーボード。EnterキーやBackSpaceキー、Deleteキーの右側にキーを置かず、極端に小さいキーもなくなっている。タッチパッドも大きく確保する

電源ボタン（指紋センサー内蔵）もキーボード最上段の右端ではなく、Deleteキーの左側に配置する。通常のキーとは押下圧を変えているので、仮に誤って軽く触れても反応しないようになっている

左側面には、奥側からDC入力（ACアダプター）、HDMI出力、USB Type-C（Thunderbolt 4／USB PD対応）×2、オーディオコンボ端子が並ぶ

右側面には、microSDカードリーダー、セキュリティロック・スロット（ケンジントンロック）、USB Type-A（USB 3.2 Gen 2）端子、が用意される