ここからは、ベンチマークテストの結果を見よう。Mouse Control Centerユーティリティーでは動作モードを選べるが、特に言及がない限り、最高性能の「パフォーマンス」に設定している。参考として、2019年発売の旧世代ゲーミングノートPCのスコアも掲載した。
CPUのパワーがダイレクトに反映されるCINEBENCH R23(最低測定時間10分)では、旧世代PCとのパワーの差が歴然だ。Core i7-12650Hの性能をしっかりと引き出すことができているといえるだろう。
ゲーム向けの3D描画性能のテストである3DMarkのスコアも優秀だ。リアルタイムレイトレーシングなど先進の技術を活用したゲームも、高画質で楽しめる性能がある。NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUのパフォーマンスもしっかり発揮できている。
またPCMark 10は、実際のアプリを利用してPC作業をシミュレートしてスコアを出す。日常操作(Essentials)、オフィス(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)、いずれの項目も旧世代PCにはっきりと差をつけており、総合力も高いことが分かる。
実ゲームベースのテスト結果も見てみよう。FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークでは、「最高品質」で「非常に快適」の最高評価だった。STREET FIGHTER 6 ベンチマークツールの「HIGH」設定も同様に最高評価(93/100)、Far Cry 6の「最高」画質設定で最低フレームレートが64fpsだ。いずれも、ハイレベルのゲーミング体験ができることを実証するスコアが出ている。
また、高フレームレート/高リフレッシュレート環境がプレイに有利になるレインボーシックス シージでは、最低FPSが231fpsと144fpsを大きく上回り、コマ落ちの不安皆無で144fps/144Hzのプレイができるスコアが出ている。
放熱設計も優秀だ。高負荷時はボディーの奥側を中心に発熱があるが、手がよく触れるパームレストの発熱は体温程度に抑えられている。テスト時の室温が高かった(28.5度)ことを考慮すると、非常に優秀といえる。
動作音は利用する動作モード次第だ。パフォーマンスモードでは低負荷時から敏感にファンが反応し、ピークの動作音も非常に大きい。バランスモードもピークの動作音は大きいが、低〜中負荷時は穏やかな動作音で利用できる。静音モードでは高負荷時でもアイドル時と、さほど変わらない静音運用が可能だ。必要に応じて選ぶといいだろう。
ベンチマークテストの結果が示すように、G-Tune E4-I7G60DB-Bのゲーミング性能は高い。リフレッシュレート144Hzの液晶ディスプレイと合わせて、良質なゲーミング体験ができることが実証された。
14型の画面は表示品質も良好で、Thunderbolt 4端子やWi-Fi 6E対応の無線LANを装備するなど、汎用(はんよう)のPCとしても快適に使える内容になっており、ゲーミングだけでなく、ビジネスやクリエイティブ用途など、幅広い用途で快適に活用できるだろう。
可搬性の高さも本製品の魅力だ。高性能GPUを搭載するノートPCにおいては、ACアダプターの大きさが持ち運びのネックになっていただけに、180Wの軽量なACアダプターが付属していることや、さらに軽量なUSB PD対応ACアダプターが公式オプションで用意されている点は心強い。本機の直販価格は税込み19万9800円と20万円を切っており、この内容を考えれば納得の価格だろう。
同社の直販サイトではセールが随時開催されていたり、クーポンの配布なども不定期で行われていたりするので、思わぬ掘り出し物が見つかることもある。気軽に訪れてみるとよいだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年8月11日