実ゲームベースのテストの結果も見てみよう。FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークでは、2560×1440ピクセルの最高品質で「非常に快適」の最高評価をマークした。
Far Cry 6でも、同じく2560×1440ピクセルの最高画質で平均fpsが89fps(最低69fps)と高画質/高解像度で快適なプレイができることを実証している。
最新技術を駆使したサイバーパンク2077でも、1920×1080ピクセル/レイトレーシング・ウルトラ(DLSSフレーム生成有効)で平均99fpsと、レイトレーシングを活用した高画質プレイもできるのも見逃せない。
実際のクリエイティブアプリでも快適に利用できるかを見ていこう。
Premiere Proでは11本のビデオクリップで構成し、カラーグレーディングを含む4K/60pのシーケンス(合計約5分)を書き出すのにかかった時間を計測した。H.264/H.265どちらのコーデックでも、比較対象PCよりも大幅に高速に作業が終了している。
Lightroom Classicでは、2つのテストを実施した。1つは、RAWデータ500枚に現像設定を行い、JPEGファイルへ出力するのにかかった時間だ。もう1つはAI推論を活用し、画像のノイズをきれいに除去する作業を50枚のRAWデータに対して行った時間を計測した。
特に後者はGPUの影響が大きいテストだが、NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUが統合するAI推論用のTensorコアの効果もあって、比較対象の半分程度の時間で終了している。
これまで見てきたように、Stealth 17 Studio A13Vシリーズは、ゲーミングノートPCであるがパフォーマンスや機能ともに、本格的なクリエイティブ用途でも活躍できる内容を備える。
もともとゲーミングPCとクリエイターPCは、どちらも高性能なCPUとGPUを必要しており、性格的に近い存在にある。ゲーミングノートPCを購入してクリエイティブ用途に使っているクリエイターも少なくない。「クリエイターPC」というジャンルが確立する以前はそれが普通であった。
もちろん、ジャンル分けされていることにも理由がある。ゲーミングではCPUよりGPUが優先だが、クリエイティブシーンではどちらかといえばCPU、特にマルチスレッド性能が最重要だ。画面についても、ゲーミングではリフレッシュレートが優先されるが、クリエイティブ用途では色域や精細さが求められ、Thunderbolt 4の需要も高い。
このように優先順位の違いがあるため、全てのゲーミングノートPCがクリエイティブ適性があるわけではないが、本製品は「全部入り」の仕様だ。ゲーミング適性はもちろん、NVIDIA Studio認定PCでもあるように、クリエイティブ適性にもおいても文句なしの内容である。
同社直販となるMSIストアでの直販価格は、税込み39万9800円となっている。高価ではあるが、内容を考えれば妥当といえるだろう。ラインアップには16型で重量が約1.99kgの「Stealth 16 Studio A13V」、14型で同約1.7kgの「Stealth 14 Studio A13V」もあり、どちらもStealth 17 Studio A13Vシリーズと同様にNVIDIA Studio認定モデルだ。
さらには、Mercedes-AMG Motorsportとコラボレーションして開発した限定デザインの 16型クリエイティブゲーミングノート PC「Stealth 16 Mercedes-AMG Motorsport A13V シリーズ」もあるので、画面サイズや重さ、ビジュアルなどの好みで選ぶと良いだろう。
「Stealth 16 Studio A13Vシリーズ」は、16型で2560×1600ピクセル表示の画面を搭載した薄型ハイスペックモデルだ。マグネシウム合金を採用し、重量は約1.99kgと17.3型モデル(約2.8kg)よりもかなり軽量化されており、可搬性に優れている。画面のリフレッシュレートは240Hzで、DCI-P3相当と色域も広い。
「Stealth 14 Studio A13Vシリーズ」は、最薄部が約19mm、重量も約1.7kgとコンパクトなマグネシウムボディーを採用した14型の薄型ハイスペックPCだ。ブラック&ホワイト(スターブルーのバリエーションもある)に、イルミネーションが映える派手目のビジュアルもインパクトがある。画面解像度は2560×1600ピクセル、リフレッシュレートは240Hz、さらにDCI-P3相当の広色域と、こちらも画面品質は優秀だ
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