特定用途からオフィスまで、さまざまな場面で活躍するエプソンダイレクトの定番ウルトラコンパクトPCが進化! 担当者に聞く「Endeavor ST210E」の強み(1/2 ページ)

» 2023年10月31日 10時00分 公開
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 エプソンダイレクトの「Endeavor ST210E」は、優れたパフォーマンスと省スペース性を両立させたウルトラコンパクトPCだ。特に医療、製造業などの業務用途で活用が見込まれているシリーズだが、新製品はどのようなコンセプトの下で開発されたのか。

 安定稼働が求められるビジネスの現場で安心して使ってもらうために、どのようなポイントにこだわりを持って作られているのか。開発陣へのインタビューを通じて、新製品の全貌を明らかにしていこう。

photo 左からエプソンダイレクトの岡田卓也氏(技術部 技術一グループ)と、原太陽氏(事業推進部 マーケティンググループ)

17年にわたる実績を積み上げてきたエプソンダイレクトのウルトラコンパクトPC

―― 2023年9月に最新のウルトラコンパクトPC「Endeavor ST210E」が発売されました。エプソンダイレクトのウルトラコンパクトPCとは、そもそもどのようなコンセプトの製品なのでしょうか。

 エプソングループは創業以来、無駄を省き、より小さく、より精緻にするという考え方に基づいた「省・小・精の技術」を大切に磨き上げてきました。エプソングループが2022年に制定した“「省小精」から生み出す価値で人と地球を豊かに彩る”というコーポレートパーパスにも通じる製品になります。当社のウルトラコンパクトPCは、2006年11月に登場した初代モデル「Endeavor ST100」から17年にわたって開発/販売を続けています。当初の国内PC市場では省スペースPCに対するニーズが高まっていましたが、当時はこのような製品はほとんど存在していませんでした。

 そこで当社が高品質の自社ブランド製品を安心して利用いただけるように開発、製品化したのが、このウルトラコンパクトPCです。発売以来、超小型デスクトップPCでありながら仕様やOSの選択肢を豊富に用意し、幅広いニーズに応えていくことをコンセプトに掲げ、製品作りに取り組んでいます。

―― ウルトラコンパクトPCの製品ラインアップには、それぞれ形状が異なる3モデルが用意されています。それぞれのモデルはどうすみ分けているのでしょうか。

photo 左から小型のウルトラコンパクトPC「Endeavor ST55E」、新製品の「Endeavor ST210E」、高性能モデルの「Endeavor SG100E」
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 新製品のST210Eは、ST100の系譜を引き継いだ最もベーシックなモデルです。超小型ボディーにCeleronからCore i7までを選択でき高い性能と拡張性を両立したモデルとなります。

 ST210Eよりもさらに小型のウルトラコンパクトPCとしてラインアップに置いているのが、「Endeavor ST55E」です。これは当社のデスクトップPCで最小のモデルであり、タッチディスプレイと組み合わせたPOSなどで使われています。本体が約33mm(幅)×150mm(奥行き)×150mm(高さ)という超小型サイズなので、POS用途を想定した専用ドッキングスタンド内にPCを格納したモデルもあります。

photo POS用途を想定したドッキングスタンドタイプでは、スタンド部分にST55Eを格納することで見た目をスッキリさせられる

 ウルトラコンパクトPCの製品ラインアップにはもう一つ、高性能モデルの「Endeavor SG100E」があります。これはIntel Core i9 プロセッサを選択でき、NVIDIA GeForceシリーズなど、グラフィックスカードを増設可能なPCI Express拡張スロットを備えた高性能モデルです。グラフィックデザインなどのクリエイティブ用途やCAD/3Dモデリングといったエンジニアリング用途など、マシンパワーを必要としながら省スペース性も求められる場面で使われています。

性能向上を中心に機能強化が図られた最新モデル「ST210E」

―― 従来モデル「Endeavor ST200E」の登場から約2年ぶりのモデルチェンジになりました。スペックの変更点、こだわりのポイントについて教えてください。

岡田 まず本体サイズについては、光学ドライブなしのモデルが約45mm(幅)×184mm(奥行き)×195mm(高さ)、光学ドライブありのモデルが約67mm(幅)×184mm(奥行き)×195mm(高さ)であり、これは従来のST200Eと変わりません。お客さまから好評のボディーサイズをそのまま踏襲しています。ちなみに光学ドライブありのモデルについては、医療分野のお客様などで光学メディアへ出力するというニーズが残っているため、提供を継続しています。

 CPUは第10世代から第13世代へと進化させました。従来モデルが第10世代を採用したのは供給サイクルを長くすることが目的でしたが、今回は最新プロセッサに変更して大幅な性能向上を実現しました。ストレージはM.2 SSD増設スロットを1基から2基へと増やし、従来のSATA接続からNVMe接続へと変更しています。これにより、従来よりも高速なアクセスが可能になりました。

 インタフェースは本体前面のUSBポート3基(Type-C USB 3.2 Gen 2×1、Type-A USB 3.2 Gen 2×1、Type-A USB 3.1 Gen2×1)に変更はありませんが、背面のUSBポートは5基から7基(Type-A USB 3.2 Gen1×3、USB 2.0×4)に増やしています。

photo Endeavor ST210Eの背面

 その分、キーボード用のPS/2互換ポートは廃止しています。なお、ディスプレイ出力用に用意した3系統のHDMI/DisplayPort/VGAポート、最大2基のデュアル構成が可能なLANポート、組み込み機器制御用として根強いニーズのあるシリアルポートについては従来モデルを継承しています。

 製品開発において特にこだわったのは、静音性です。ST210Eでは最大TDP(Thermal Design Power:熱設計電力)35Wのプロセッサを小型の本体に内蔵しているため、ファンによる排熱は必須ですが、熱伝導効率の高い銅製ヒートシンクと独自のファンカーブ調整を組み合わせることで医療現場のような静かな場所でも気にならない静音性を実現しています。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年12月4日