ハイスペックなゲーミングノートPCで見逃せないポイントが放熱能力だ。近年のCPUやGPUはブースト機能(必要な際に動作クロックを引き上げ、パフォーマンスを高める機能)の比重が大きいため、同じCPUやGPUを搭載していても放熱設計やブーストのリミッター設定によって、実際に発揮できるパフォーマンスが変わってくる。
放熱設計については、グラフィックスカードやマザーボードなどのPCパーツでも高い実績を持つMSIの強みの1つだ。グラフィックスカードで培った技術はノートPCにも生かされており、ゲーミングノートPCにおける冷却機構の設計でも定評がある。
本製品では、CPU/GPUそれぞれ専用のヒートパイプとCPU/GPUを連結して冷やすシェアヒートパイプの2種、計6本のヒートパイプとデュアルファンで構成した大規模な冷却システム「Cooler Boost 5」を導入し、CPUとGPUを効率的に放熱できるようになっている。
さらに、GPUのブースト時でもCPUの電力リミッターを下げない「MSI OverBoost」テクノロジーにより、CPUとGPUに同時に負荷がかかる状況でもCPUとGPUのフルパワー動作が可能で、トータルで高いパフォーマンスを発揮できるようになっている。
液晶ディスプレイは標準的な15.6型より一回り大きい17.3型で、解像度は2560×1440ピクセル(WQHD)に対応し、フルHD(1920×1080ピクセル)の約1.8倍の情報量を表示できる。
大きな表示と広い作業領域、精細さと迫力を兼ね備えており、ビジネスやクリエイティブ用途での作業性が高く、ゲームやエンターテインメントコンテンツの臨場感も抜群だ。
また、アクション系ゲームで重要になるリフレッシュレートは、一般的な液晶ディスプレイ(60Hz)の4倍に相当する240Hzに対応しており、ゲームのアニメーションを滑らかに表示してくれる。(フレームレートがリフレッシュレートを上回る限り)リフレッシュレートが高いほど、より先のフレームを表示することが可能なため、対戦ゲームなども有利な条件でプレイできる。
本機のユニークなポイントとして、キーボードが挙げられる。ゲーミングキーボードで実績のあるSteelSeries製のPer-Key RGBキーボードを採用する。キーピッチは約1.9mmで、一部のキーを除けば主要キーのサイズもほぼ均等で、Enterキーなどの右側とテンキーの間も間隔を空けるなど、大柄なボディーを生かしたゆったり配置だ。ストロークも深めに確保されており、タッチ感も良好である。
1キーごとに制御できるPer-Key RGB LEDバックライトを搭載しており、光の演出も楽しめる。カラーやパターンはプリインストールのSteelSeriesのユーティリティーでカスタマイズ可能だ。
通信機能としては、2.5GBASE-T対応の有線LANとWi-Fi 6E対応の無線LAN、Bluetooth 5.4を標準装備する。ゲームでは回線速度も重要なだけに、一般的な1000BASE-Tよりも2.5倍高速な2.5GBASE-Tに対応しているのは強みだろう。
USBは、画面出力とUSB Power Delivery(PD)に対応するUSB Type-C(USB 3.2 Gen 2)を1基、Type-A(USB 3.2 Gen 1)を3基装備する。
液晶ディスプレイの上部に約92万画素のWebカメラとアレイマイクを内蔵しており、マイクのノイズキャンセリング機能も備える。
最後に、ベンチマークテストで本機の実力を確かめる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年11月17日