レノボ・ジャパンが2月に発売した「Lenovo Chromebox Micro」は、コンパクトながらもポート類が充実しているChromeboxだ。特にキオスク端末やデジタルサイネージにピッタリな本機の特徴をチェックしていこう。
最近は「Google Workspace」を始めとするグループウェア、「Slack」などのビジネスコラボレーションツールなど、WebベースのSaaS製品で業務が完結する企業が増えてきた。そのこともあって、業務用PCとしてGoogleのChromeOSを搭載する「Chromebook」「Chromebox」を導入する動きが広がっている。
ChromeOS端末というと、大抵の人はノート型のChromebookを想像されるだろう。従業員に貸与する端末であればChromebookで問題ないが、例えばシフト交代制のコールセンター業務で使う共有端末や、キオスクやデジタルサイネージ用端末として考えると、ノート型ではなくデスクトップ型の方が好ましい。
そこで登場するのが、デスクトップ型のChromeOS搭載端末であるChromeboxだ。この記事では、レノボ・ジャパンが2月6日に発売した「Lenovo Chromebox Micro」(直販価格6万6000円から)を通して、Chromeboxがカバーできる用途を実機を踏まえてチェックしていこう。
Chromebox Microを実際に手に取ると、何よりもそのコンパクトさに驚く。本体の寸法は約163(幅)×79(奥行き)×19.7(厚さ)mmと、厚さを除けば大画面のスマートフォンと同じサイズ感だ。さすがに厚みはあるものの、デスクトップPCであると考えるとコンパクトさは際立つ。
本機は、単に「小さいChromebox」というだけではない。米国防総省の物資調達規格「MIL-STD-810H」に準拠する耐環境性能と(※1)、IP5X等級の防じん性能を備えている。メーカーも一般的な環境(※2)であれば24時間/365日の連続稼働もできるとしており、デジタルサイネージ端末やキオスク端末として運用する場合も安心だ。
(※1)本機では、MIL-STD-810Hに定める試験のうち「降雨」「砂/粉じん」「耐寒(解凍を含む)」を実施しています
(※2)標高2438mまでの環境では気温は5〜35度、湿度は8〜95%を想定(ただし結露がない場合)
本機のようなコンパクトなデスクトップPCの場合、ディスプレイの裏面への設置を想定して「VESAマウント」が用意されていることもある。しかし、本機にはVESAマウントではなくフックや取り付けネジに引っかけるための穴が用意されている。
このようになっているのは、デジタルサイネージ端末やキオスク端末としての利用を想定しているからだと思われる。
Chromebox Microの主なスペックは以下の通りだ 。
小さなボディーにも関わらず、外部ポートが充実しているのが大きな特徴だ。ディスプレイ出力は、HDMIとUSB Type-C(DisplayPort Alternate Mode)で合わせて2画面まで対応できる。
別OSで稼働するPCを普段利用している人からすると、スペックが控え目に見えるかもしれない。しかしChromeOSはシンプルな設計で動作が軽いため、Webベースの業務システムやデジタルサイネージ、キオスク端末としては十分過ぎるほど快適に動く。ストレージについてもデータは「Google ドライブ」に保存することが基本となるため、必要な容量も抑えられる。
こうすることで、ハードウェアのコストを抑えられることがメリットだ。
Chromebox Microのメリットは、高い信頼性と拡張性だけにとどまらない。
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提供:レノボ・ジャパン合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年4月28日