ビデオ会議が定着する中で、仕事や学習用途を問わずPCのパフォーマンスは高い方がいい。MSIの「MSI Modern 15 H C13Mシリーズ」は、広い画面と高性能なシステムを持ち運びやすいボディーにまとめた注目の1台だ。
エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の「Modern 15 H C13Mシリーズ」は、持ち運びやすいスリムなボディーにパワフルな第13世代CoreプロセッサのHシリーズを搭載したパフォーマンス志向の15.6型ビジネスノートPCだ。
今やビデオ会議をしながら、マルチタスクでオフィス作業を行うのは当たり前になった。さらに会議の録画映像を管理用に編集したり、動画を使ったプレゼンテーションを作成したり、社内設備の案内や社内研修の教材を動画で用意するなど、オフィスでもPC性能の重要性は高まっているだけに注目の製品だ。
今回は、日本向けラインアップの中でも直販限定の最上位モデル(Modern-15-H-C13M-1101JP)を評価機として入手した。実機で内容をチェックしていこう。
シンプルなデザインのボディーは、15.6型の大きな画面とゆとりのあるキーボードを備えながら、薄型で扱いやすい。具体的なボディーサイズは、約359(幅)×241(奥行き)×19.9(厚さ)mm、重量は約1.9kgだ。社内の会議室や近場のカフェなどへの移動や、低頻度の通勤であれば苦にならないだろう。
ボディーは頑丈さや剛性も十分確保されている。開発段階では米軍調達基準を定めた「MIL-STD-810H」に準拠したテストもクリアしている裏付けもある。ボディーの保護に過剰な気を使うことなく持ち運べるのは好印象だ。
バッテリー容量は53.8Whで、JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0による公称の駆動時間は約8時間だ。後述するオフィスアプリを使ったPCMark 10のバッテリーテスト(PCMark 10/Modern Office Battery Life)では、7時間30分動作した。電源が取れない場所でも実利用に耐えるバッテリー駆動時間を備える。
ACアダプターも、実測サイズが75(幅)×75(奥行き)×29(厚さ)mm、実測重量が326gと小型軽量だ。ACアダプター用の端子とは別にUSB Power Delivery(PD)に対応したUSB Type-C端子も装備しているため、USB PD対応機器を活用した運用も可能な点はうれしい。
高性能なCPUを搭載している関係で、システム稼働中にフル性能を発揮しつつバッテリーの充電も行うには90W以上のPD対応機器が必要だが、90W未満のPD機器でも給電は可能で、スリープ中や電源オフ時のバッテリー充電は45W以上のPD機器であれば対応する。
当然ながら全てのUSB PDが正常に利用できることは保証されていない(これは他社製品も同様だ)が、いざという時に汎用(はんよう)のPD機器を活用して稼働/充電が行えるのは心強い。
本機のCPUは、第13世代のCore i9-13900Hを搭載する。ビジネスノートPCで採用例の多いのはUシリーズ(PBP 15W)やPシリーズ(PBP 28W)だが、本製品はゲーミングPCやクリエイター向けPCなど比較的大柄なノートPCへの搭載を想定したHシリーズ(PBP 45W)のプロセッサを内蔵している。
Core i9-13900Hは、第13世代CoreのHシリーズの中でも高性能なモデルで、14コア20スレッド、最大周波数5.4GHzというパワフルな仕様をもつ。背景効果を利用したビデオ会議をしながらExcelやPowerPointなどのオフィスアプリを使った作業を並行して行うマルチタスク作業も楽々とこなせるし、動画エンコードなどマルチスレッドに最適化された高負荷処理も高速に行える。
メモリはDDR4 SDRAMを32GB(16GB×2)、ストレージもNVMe SSDを1TBと、いずれも余裕のある容量を搭載する。
ビデオ会議とオフィスアプリのマルチタスク作業や、動画編集など大容量のデータを扱う高負荷処理の際にも高性能なCPUの足を引っ張ることなく、高いパフォーマンスを期待できる。
本機の液晶ディスプレイは、15.6型で1920×1080ピクセル表示に対応する。パネル表面は照明などが映り込みにくいノングレア仕上げだ。視野角が広いため斜めの角度からも視認性が悪くならず、長時間の作業でも目の負担が少なく、疲れにくい画面だ。
液晶ディスプレイは約180(厳密には約176度)まで開き、見やすい角度に自由に調整できる。F12キーの位置には、ワンタッチで画面を180度回転できる画面回転ボタンが用意されている。対面でのプレゼンテーションやミーティング、画面の情報を複数人で共有したい場合に便利だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年5月28日