ここでは、ベンチマークテストの結果を掲載する。今回の評価機は、mouse B5-A5A01IS-Cの標準構成モデルだ。参考として、2018年発売のビジネスPCのスコアを掲載した。
なお、評価機の構成ではメモリが8GBでシングルチャンネルアクセスとなるため、CPU(内蔵GPU)の性能はフルに発揮できていない。16GB以上にすればさらに性能が改善するのは覚えておきたい。また、本製品にはパワーセッティングが複数用意されている。特に言及がない限りは、最大性能のパフォーマンスモードで実行した。
CINEBENCH R23のCPUテストでは、比較対象の2倍を上回るスコアをマークした。現行の高価なビジネスノートPCと比べても全く遜色ないパワーを持っていることが分かる。
実際のアプリケーションを使って計測するPCMark 10のスコアには、CPUだけでなくGPU、メモリ、ストレージなども含めたシステムの総合的な性能が反映されるため、メモリがシングルチャンネルの影響があるはずだが、それでも、Essentials(日常操作)、Productivity(オフィス作業)、Digital Content Creation(クリエイティブコンテンツ制作)の全項目で旧世代PCを圧倒した。最もスコアが低い静音モードでも旧世代を上回っている。
3DMarkのスコアは特にメモリがシングルチャンネルであることの影響が大きいが、それでも旧世代のPCからはしっかり優位が感じられる。メモリ16GB(8GB×2)以上の構成なら、もっと良いパフォーマンスが発揮できるだろう。
PCMark 10のスコア比較。Essentials(日常操作)、Productivity(オフィス作業)、Digital Content Creation(クリエイティブコンテンツ制作)、いずれの項目も旧世代に対してはっきりと良いスコアが出ている放熱設計もよくできている。排気口があるヒンジ奥が中心に熱を持つが、手がよく触れるパームレスト部分までは伝わってこない。動作音はパフォーマンスモードやエンターテイメントモードでは高負荷時にはそれなりに大きくなるが、静音モードなら高負荷時も静粛だ。
mouse B5-A5A01IS-Cは、7万円以下というプライスが最大の魅力だが、パフォーマンスも十分に高い。PCとしての基本的な機能、使い勝手、品質面にも手抜きを感じない良い仕上がりだ。標準構成はメモリが8GB(シングルチャンネル)、ストレージも256GB SSDのミニマムな構成なのでメモリは16GB、ストレージも512GB SSDに増やしておけば、さらに性能が向上し、より長く利用できるだろう。この構成でも8万5200円なので、コストパフォーマンスは十分に高い。
さらに、標準で3年保証が付帯し、長く安心して使える点も見逃せない。低価格な商品に延長保証を付けるのは割高に感じてためらってしまいがちなだけにありがたい。似たような価格帯の製品と迷った場合に積極的に本製品を選ぶ理由になるだろう。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年6月9日