本機の端子類も、使いやすい構成だ。画面出力については、PC用ディスプレイから家庭用TV、プロジェクターまで広く普及しているHDMI端子に加え、充電を兼ねるUSB Type-C(DisplayPort Alternate Mode)端子でも行える。モバイルディスプレイの利用や、USB Type-Cケーブル1本で充電と画面出力、USBハブ機能が使える最新の外付けディスプレイを使った環境まで柔軟に対応可能だ。
USB端子については、USB Type-Cの他にUSB Standard-A(USB 3.2 Gen 1)端子が2基あり、USB Standard-A/USB Type-Cのどちらの周辺機器も変換アダプターなしでスマートに使うことができる。
また、通信機能はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LAN対応と、Bluetooth 5を標準装備する。Wi-Fi 6から通信機器が多数ある状況での通信速度と安定性が大きく改善されているため、教室などでの運用ではWi-Fi 6対応の効果が大きい。文部科学省でもWi-Fi 6以降への対応を必須要件と定めているが、これにもしっかり対応している。
右側面にUSB Type-CとHDMI、ヘッドセット(CTIA/ヘッドフォン兼用)の各端子と電源ボタンがある。一番奥のセキュリティロック・スロットの手前にACアダプター用と思われる丸型端子があるが、本製品はACアダプターはUSB PD仕様のため、この端子は使用しない基本スペックは、CPUがIntel N100(開発コード名:Alder Lake-N)、メモリが8GB(シングルチャンネル)、ストレージが128GB(PCI Express SSD)という内容だ。いずれも文科省が定める学習用コンピュータの最低スペック(メモリを除く)を上回っている。
Intel N100は、最新世代のエントリー向けCPUだ。電力効率優先のEコアのみ4基で構成した4コア4スレッドのCPUで、最大周波数が3.4GHzというスペックだ。文科省提示の最低スペックにあるCeleron N4500は2コア2スレッドで最大周波数が2.8GHzだから、それより大幅に良い性能を備えているのが分かる。
メモリがシングルチャンネル構成なのでパフォーマンス(特にグラフィックス)は少し割り引いて考える必要があるが、ストレージがeMMCではなく、より高速でレスポンスに優れるPCI Express SSD(NVMe SSD)である点は良いところだろう。
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