Claw A1Mシリーズは、画面とゲームパッドを一体化したスタイルのため持ち運ぶ際の収納が気になる人がいるかもしれない。
そのような人には、純正のアクセサリーキット「MSI Claw アクセサリーキット」がお勧めだ。Claw A1Mシリーズ専用ポーチと画面の保護ガラス、ストラップ、キーホルダーがセットになっている。
純正品だけあってポーチのサイズはピッタリだ。スティックやグリップ部分の厚みを考慮しつつフカフカのクッションが用意されており、本体や画面をしっかり保護して持ち運ぶことができる。microSDメモリーカードやUSBメモリなどの小物類を収納可能なポケットも付いている。内部の仕切り板は簡易的なスタンドとしても使えそうだ。
ポーチの外装はしっかりしたナイロン製で取っ手もついており、インナーバッグとしてだけでなく、ポーチ単体で身軽に持ち運んで使うこともできるだろう。
Claw A1Mシリーズが小型のボディーでどれだけのパフォーマンスを発揮できるのか、ベンチマークテストで検証していこう。参考に、同じCore Ultra 7 155Hを搭載した約1.32kgのノートPCの結果も掲載している。MSI Center Mのパフォーマンス設定はデフォルトの「AIエンジン」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」で実行している。
まずは定番ベンチマークテストの結果から見ていこう。結論からいうと、Claw A1Mシリーズのパフォーマンスは非常に素晴らしい。最近のCPUは、ボディーの放熱設計によって大きくパフォーマンスが変動する。Claw A1Mシリーズは約675gというコンパクトなフォームファクターのため、同じCPUを搭載したノートPCに対してはかなり見劣ることも想定していたが、ほとんどのテストで比較対象と互角で、CINEBENCH R23のCPUスコアでは比較対象を上回っている。
むしろCINEBENCHのCPU(シングルコア)のスコアや、PCMark 10のEssentials(日常操作)などの軽い処理では比較対象の方が良い傾向にあるので、おそらく安全のため周波数の上限値は低めには設定されているのだろう。しかし、放熱性能が良く、高負荷時の持続性に優れている関係でこのような結果になっていると思われる。さすがは放熱設計に定評があるMSIだけに、小型のフォームファクターでもしっかりとパフォーマンスを引き出している。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア。こちらはオフィス用途を想定し、画面輝度50%、Windows 11の電源設定「トップクラスの電力効率」で実行している。残量99%から4%まで6時間弱駆動したゲームベースのテストの結果も上々だ。FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル/ノートPC標準)では1万1000超え、レインボーシックス シージ(1920×1080ピクセル/画質設定:低)では平均フレームレートが156fps、最低フレームレートが119fpsだった。
描画負荷が比較的高いFar Cry 6(1920×1080ピクセル/低品質)でも平均/最低フレームレートがそれぞれ46fps/42fpsとなった。Far Cry 6は実際に少しプレイもしてみたが、特に違和感なくスムーズな進行で、サウンドも十分な迫力だ。ゲームパッドの操作感の良さもあり、ゲームの世界に没入して楽しめた。
なお、STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール(1920×1080ピクセル/LOW)は終了時の処理でエラーが出てしまい、正式なスコアが出なかったものの、対戦シーンのフレームレートは常時ほぼ60fpsが出ていた。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年7月22日