ここからは、ベンチマークテストの結果を見よう。CPUパワーがダイレクトに反映されるCINEBENCH R23、実際のアプリを使ってPCの用途をシミュレートするPCMark 10、いずれも2015年発売の旧世代PCと同程度のスコアだった。
なお、本製品はファンレス仕様であり、試しにノートPCクーラーを利用した状態でも計測している。ノートPCクーラーがあった方が少しスコアが良くなっているものの、大きな差ではない。
バッテリー駆動時間のテストは、画面輝度を50%、Wi-Fi 6E対応の無線LANで常時つなげた環境で、PCMark 10/Modern Office Battery Lifeを実行した。残量98%から7%まで6時間52分動作した。実用十分な駆動時間を確保できているといえるだろう。
ファンレスでも無理なく運用できており、人間が快適に過ごせる環境であれば、ノートPCクーラーも特に必要ないだろう。
ファンレスなので、動作時も当然無音だ。発熱についても、ノートPCクーラーの有無にかかわらず、手がよく触れる部分の発熱はしっかり抑えられている。キーボード右奥や底部はそれなりに熱くなるが、パームレスト部分は最大でも体温よりやや低い程度とクールに保たれていた。
今回レビューした上位構成の直販価格は6万9800円だ。このプライスが最大の魅力ではあるが、ファンレス仕様に加えて高速な無線通信機能のサポート、USB PD対応でプライバシーシャッター付きWebカメラの標準搭載など、単に安いだけでなく、現代のPCの使われ方に適応した仕様をきっちり盛り込んでいるところがポイントだ。また、標準で3年保証が付帯し、長く安心して使える点も見逃せない。
普段使いのPCのリプレースを考えている人、テキスト処理やビデオ会議用に持ち運びができるサブ機の導入を考えている人などは要注目の製品だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年9月1日