ProLite XUB2493HS-B6についても触れておこう。このディスプレイはiiyamaブランドのホーム&ビジネス向けモデルで、画面サイズは23.8型、解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)というスタンダードなスペックを備える。
セットになるディスプレイだけあって、単体でも1万9800円と安価ではあるが、IPSパネルで今どきの3辺フレームレスデザインを採用し、フリッカーフリーにブルーライト軽減、i-Style Colorカラーモード設定が行えるなど、かなり機能が充実している。
そしてこの製品、2万円弱のビジネス向けディスプレイでありながらリフレッシュレートが100Hzまで対応する。リフレッシュレートというのは画面の書き換え頻度で、100Hzなら1秒間に100回書き換えられることを意味している。TVで倍速機能として「120Hz」〜といううたい文句を聞くアレで、120Hzが倍速だから一般的には60Hzとなる。ProLite XUB2493HS-B6の100Hzは、一般の1.5倍ほどのイメージで良い。
また、セットとして付属するキーボードとマウスは、mouseブランドのPCでセットになるスタンダードな「mouse オリジナルワイヤレスキーボード・マウス」となる。どちらもワイヤレスなので視界に入るケーブルは最小限で済み、特にキーボードは省スペース配列(テンキー付き)とmouse CA-A5A01との相性はバッチリだ。どちらも乾電池で動作する。
ここからは、mouse CA-A5A01のスペックや使い勝手を見ていこう。
まずインタフェースだが、前面にUSB Type-A端子が4基、USB Type-C端子が1基、SDメモリーカードリーダーが並ぶ。背面にはUSB Type-A端子が2基、そしてHDMI出力とアナログRGB(D-Sub 15ピン)、ギガビット対応の有線LAN端子、3.5mmのヘッドフォンとマイク端子が用意されている。
必要な端子はまんべんなく、USB端子についてはやや豊富といったところだ。また、無線LANはWi-Fi 6E(Bluetooth 5機能も統合)が標準でサポートされる。
前面は上半分に端子を集約している(左)。電源ボタン、USB Type-A端子が4基、USB Type-C端子とSDメモリーカードリーダーが並ぶ。背面にはアナログRGB(D-Sub 15ピン)、HDMI出力、USB Type-A端子が2基、有線LAN端子、ACアダプター端子、ヘッドフォン端子とマイク端子がある(右)外観の特徴を挙げると、底面には縦置き時にスタンドを装着するネジ穴があり、天板部に排気口がある。ここでエアフローを説明しておくと、本製品は排熱効率が良い底面吸気、天面排気を採用している。小型ゆえに内部ファンやヒートシンクなど、ノートPCと同じ設計だが、排熱効率が良いのでそこまで大掛かりなものにはなっていない。この辺りが本機の軽さのヒミツだろう。
CPUはAMD Ryzen 5 7530Uを搭載する。Zen 3世代のスリムノートPC向けCPUになるが、メインストリーム向けの「5」グレードとあって6基のCPUコアを搭載しており、高いマルチスレッド性能を実現する。また、GPUはCPU内蔵のRadeon Graphicsになる。こちらは7基のGPUコアを備えており、事務/学習用途では採用例が多い統合型GPUの1つ上の性能を持つ。
冷却装置やCPUでノート向けと説明してきたが、メモリについても同様にノートPCで用いられるSO-DIMMを採用している。そして、ここは特に推したい点だが、mouse CA-A5A01は最小構成で16GB(8GB×2枚)を搭載する。
現在、多くのメインストリームPCのメモリで16GBが標準になってきている。つまり、一般的な使い方ならメモリ不足に陥る機会は少なくなるので、ここは重要だ。購入時のBTOメニューでは最大64GBまで増設可能なだけでなく、もしも数年後にメモリ不足になったとしても、SO-DIMMスロットが2基あるので換装することもできる(保証対象外の行為となるが)。
ストレージも今どきのスペックで、NVMe対応のM.2 SSDが採用されている。容量については最小構成で500GBとなるが、ここはBTOメニューを活用して大容量タイプ(最大2TB)など必要に応じてカスタマイズすることも可能だ。今回試した500GBのSSDベースで性能を語れば、シーケンシャルリード/ライトがともに毎秒3.3GBで、およそエントリークラス(PCI Express Gen 3 x4相当)だ。
なお、mouse CA-A5A01には2.5インチシャドーベイ(Serial ATA)も1基ある。ユーザー自身が追加することになるが、ここに2.5インチSSD/HDDを搭載すれば本体内に2基のドライブという充実したストレージスペックに発展させることができる(こちらも保証対象外の行為となるので注意したい)。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年12月2日