忙しい人にこそ使ってもらいたい! デュアルRGBカメラ×デュアルAIチップで賢く掃除する全自動ロボット掃除機「Freo Z Ultra」を試して分かったこと(1/2 ページ)

多機能なロボット掃除機が増えてきた。多機能な分、値段も高い。高いからこそ失敗したくない。今回試したのは、Narwal Japanの「Freo Z Ultra」だ。AIが障害物や汚れの種類を判別するというこの掃除機は、どこまで“お任せ”にできるのだろうか?

» 2024年11月15日 10時00分 公開
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 最近のロボット掃除機は、多機能だ。掃除機がけ(吸引掃除)だけでなく、自身が吸い込んだゴミを「ベースステーション」で自動収集する機能や、装備したモップで水拭き掃除まで行えるモデルが増加傾向にある。フラグシップ/ハイエンドクラスでは、本体のモップの洗浄から乾燥まで自動で行うモデルまで存在する。

 こうして多機能(高機能)化が進むにつれて、ロボット掃除機の価格レンジは大きく広がった。フラグシップ/ハイエンドモデルでは、価格が20万円前後になることも珍しくない。しかし、それでもロボット掃除機はハイエンド/フラグシップモデルを中心に売れているという。それなりに値が張るものの、掃除そのものだけでなくメンテナンスの頻度も激減することに価値を見出されているからだ。

 とはいえ、ハイエンドなロボット掃除機は“高機能”であるがゆえに「使いこなすのが難しそう」「買っても宝の持ち腐れになるのでは?」と、購入をためらう人もいる。この記事を読んでいる皆さんの中には、購入しようかどうか迷った結果、この記事にたどり着いたという人もいるだろう。

 手間のかからないハイエンドロボット掃除機に興味があるけれど、購入に向けた踏ん切りが付かない――そんな人に選択肢の1つとして提案したいのが、Narwal Japan(ナーワルジャパン)の新型フラグシップロボット掃除機「Freo Z Ultra」だ。実機のレビューを交えつつ、本機のお勧めポイントを紹介したい。

「Freo Z Ultra」 Narwal Japan「Freo Z Ultra」

2基のRGBカメラとデュアルAIチップで障害物を賢く回避

 実をいうと、筆者は階段の掃除“だけ”は大好きで、気が向いたらドライタイプのモップで掃き掃除を行っている。理由はシンプルで、階段には何も置いておらず、掃除のハードルが低いように感じるからだ。

 しかし、リビングは違う。取り込んだ洗濯物が床に置きっぱなしになっていることもあれば、2匹のネコたちと遊んだ後に疲れてネコのおもちゃが出しっぱなしになっていることも多い。さらにいえば、ネコたちがおもちゃを勝手に引っ張り出して遊んでいることもある。

 仕事を終えてリビングに戻ったとき、あるいは朝の忙しい時間に、掃除機がけの前にネコたちのおもちゃを片付けるというステップを踏まなければならないのか――そう考えるだけで、げんなりしてしまう。そして、これらがロボット掃除機に掃除を任せられない一因にもなっている。

 というのも、過去にひものついた「ネコじゃらし」をロボット掃除機が回避できず、サイドブラシに巻き込んでしまうという事故が何度も発生したのだ。そのロボット掃除機は前方にカメラを搭載しており、それを使った障害物の自動回避機能を備えているにも関わらず、だ。

 その点、Freo Z Ultraは「TwinAI Dodge障害物回避」という機能を備えている。これは1080p解像度で視野角136度のRGBカメラを2基搭載した上で、その視覚データを2基の「AIチップ」で高速処理して障害物の自動回避を行うというものだ。

 2基のカメラは、人間の両目と同じように一定の間隔を空けて設置されている。カラーかつ視差のある画像データを取得することで、物体や自分の位置を立体的に捉えて、正確に把握できる

 取り込んだデータは2基のAIチップで処理され、迅速に物体の有無を判定する。掃除機が最初に巡回した時になかった物体が現れたとしても、それを避けつつ、しっかりと掃除を継続してくれる。

Freo Z Ultraのカメラ 人間の瞳孔間距離に近い距離で搭載されている2基のRGBカメラ。あえて視差をもうけることで、物体や自分の位置を立体的かつ正確に捉えている
一般的な棒のついたネコじゃらしと、ひものついたネコ用おもちゃを床に置いてみた。すると、Freo Z Ultraのサイドブラシとモップが、上手に避けながら掃除をしていた。曲線を描くようひもを置いたにもかかわらず、その隙間をぬっと動いている
紐を避ける ひもを避けていく
毛玉も避ける もちろん、その先についている「ポンポン」も賢く避けていく
椅子の脚の間 椅子のような家具が置いてあっても、脚にぶつかることなく、避けながら掃除する。この椅子の脚と脚の間は、ほぼFreo Z Ultraのロボット掃除機と同じ幅なのだが、上手にすり抜けていた(実際に動きを見てビックリしてしまった)

 ここで気になるのは、カメラの捉えた映像の扱い方だ。カメラが家の中や片付いていないものを撮影して、AI処理するということは、データを“どこかで”処理しないといけない。もっと具体的にいえば、インターネットを介して外部に送信されていないかという不安だ。

 本機の障害物回避機能は、本当によくできている。ここまでしっかり動くとなると、「データを外部に送ることで、高度な処理を実現しているのでは?」と思ってしまうほどだ。

 しかし、結論からいうと物体の回避に関わる処理は、全てローカルで行われている。なぜそう言い切れるかというと、障害物回避機能をレビューをする際に、筆者は本機をWi-Fi(無線LAN)アクセスポイントに接続する設定はもちろん、スマホアプリでの設定もあえて行わなかったからだ。

 クラウドの力を借りることなく、ここまで巧みに障害物回避を行えるのは、本当に驚きだ。このセキュリティの高さは、第三者機関(TUV Rheinland)からの認証も取得している。

 ロボット掃除機のセキュリティが気になる人にとって、Freo Z Ultraは間違いなく一押しの選択肢といえる。

ベースステーションのコントロールパネル 電源を接続すると、自動的にベースステーション上部のコントロールパネルが表示される(電源投入後も、普段は非表示となっており、タッチすることで表示される)。筆者が行ったのは、コントロールパネルの起動/停止ボタンをタップしただけで、スマホアプリでのセットアップは行っていない

AIの力で瞬時に「掃除の仕方」を切り替え

 Freo Z UltraのAIは、障害物を回避するためだけに用意されているわけではない。床の汚れ具合や清掃の対象物に応じて掃除の仕方を自動変更する際にも用いられる。

 掃除するのが人間であれば、汚れのこびりついた箇所は何度もゴシゴシとぞうきんがけをする。また、獣毛が落ちている場合はホウキとチリトリを使うし、液状の汚れであればぞうきんを使う。Freo Z Ultraでは、これと同じことを「AI DirtSense 2.0」の力で行う。

 ある日、キッチンに入っていったFreo Z Ultraが、今までと違う音を立てていた。「何事か?」と見に行ったところ、往復しながら何度も水拭きを行っていた。「ここ、こんなに汚れてますけど!」と言われているような気がしたが、確かにその箇所はほとんど雑巾がけをしていなかった。汚れがかなりたまった場所をしっかりと検知できていたということなのだろう。

 念のため、検証として(というより、普段であっても散らばりがちなのだが)ネコ砂を床にまいて掃除させてみたところ、砂をまいた近辺では「ゴミがたくさん!」と認識して吸引力が急激に上がったことを確認できた。

「ゴミがたくさん!」とばかりに、吸引力を上げているロボット掃除機

 なお、今回は試せなかったが、本機にはオプションで床用ワックスが用意されている。筆者宅も転居前の下準備としてフローリング部にワックスがけをしたが、思った以上に手間がかかって、途中でやめてしまった。

 ロボット掃除機任せでワックスをかけられたら、どれほど良いことか――寝ている時間帯や誰も家にいない時間帯にセットすれば、徐々に床の光沢がよみがえるに違いない。

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提供:Narwal Japan株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年12月5日