マウスコンピューター「G TUNE」が20周年! ゲーミングPC業界の先駆者としての軌跡を創刊30周年のPC USER編集部が振り返る(1/3 ページ)

今や「ゲーミングPC」という言葉は世間でもすっかり定着しているが、20年前はeスポーツやプロゲーマーといった認知度は極めて低かった。日本ではまだ黎明(れいめい)期だった2004年に、マウスコンピューターのゲーミングブランド「G TUNE」が産声を上げた。今につながる20年の歩み振り返ろう。

» 2024年12月06日 10時00分 公開
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 マウスコンピューターのゲーミングブランドG TUNEが誕生したのは2004年1月だ。この2024年で20周年を迎え特設サイトが公開され、20周年記念クーポンの配布や20周年記念のセットモデルなどを販売している。

 JeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合/Japan esports Union)のオフィシャルサプライヤーとしても知られるG TUNEは、長年に渡ってゲーミングPCの普及に尽力してきた経緯がある。ここでは同じく2024年で創刊30周年を迎え、G TUNEの歩みを追い続けているPC USERの記事を適宜引用しつつ、G TUNEや業界の歴史を振り返ってみよう。

マウスコンピューター G TUNE 20周年 ゲーミングPC eスポーツ プロゲーマー マウスコンピューターのゲーミングブランドG TUNEは、2024年で20周年を迎えた

登場人物

ライターY とあるイベントでPCとPCゲーム好きが発覚してスカウトされ、10月からPC USER編集部に入り浸っている大学院生兼ライター。素直で先輩編集部員の無駄話にも付き合ってしまうため慕われている。

井上 パソコンとスマートフォンを愛してやまないベテラン編集部員。その他のデバイスにも詳しいが、本職は鉄道関連なのではないかとのウワサが今でも絶えない。


G TUNE 20周年×PC USER 30周年

ライターY

ライターY パイセン、大変です! マウスコンピューターG TUNEがブランド創設20周年なんですって!


井上

井上 ほうほう、そうか。ついこの間までこんな小さかったのに、大きくなったのう……。


ライターY

ライターY  何で孫に久しぶりに会ったおじいちゃんみたいなことを言っているんですか? まだ業務時間内ですよ。まじめに仕事をしてください!


井上

井上 いや、時の流れは早いなと思ってな。何を隠そう、我らがPC USERも2024年9月で創刊30周年を迎え、30周年イヤーの真っ最中じゃ。つい言葉遣いも変わってしまうのよ。


ライターY

ライターY 30年前といったら、僕はまだ生まれていません! 今はWebメディアですが、最初は雑誌だったんですよね?


井上

井上 そうじゃ。1994年の創刊当時は「Hello! PC」という名前の月刊誌でなぁ、月2回刊だった時期も長かったんじゃ。「PC USER」に改題したのは1999年のことじゃよ。


ライターY

ライターY 月に2回も雑誌を作っていたんですか? てゆうか、何でまたおじいちゃん言葉になってるんですか!


井上

井上 いや、それはそれは大変じゃった。締め切り後の校了(校正が完了すること/雑誌のほぼ完成を意味する)前までは毎日始発帰り、会社に泊まること珍しくなかったのよ。会社にはシャワー室があったりしてな。それが月2回じゃからのう――。


ライターY

ライターY (゚Д゚)…… それでは年の経過が早いですよね、老けるわけです! その口調も今はガマンしましょう。ところで、おじいちゃん、マウスコンピューターも2024年で31周年らしいです。ほぼ同期ですが、当時はどんなメーカーだったんですか?


2004年の創設以来、業界をけん引してきた「G TUNE」

井上

井上 その当時、それはそれはたくさんのPCメーカーがあってのう。勢いのあるメーカーという印象じゃった。埼玉の遠いところに会社があってな、取材に行くのも大変じゃった。


ライターY

ライターY そんなことを言っていると、埼玉県民に怒られますよ。思わず“埼玉ポーズ”がでちゃうじゃないですか。


井上

井上 ま、まさか……き、貴様も埼玉関係者か!


ライターY

ライターY 現在、マウスコンピューターの本社は東京に移転していますが、創業の地である埼玉県春日部市のダイレクトショップは健在です(現在、店舗建て替え中で2025年1月に新規開店予定)。最近でもmouseブランドで「浦和レッズモデル」を出しているなど、当時の縁を大事にしていることが伺えますね。


マウスコンピューター G TUNE 20周年 ゲーミングPC eスポーツ プロゲーマー マウスコンピューターが手掛ける浦和レッズオフィシャルパソコン(写真は2021年モデル)
井上

井上 そういう企画力は、マウスコンピューターの成長の原動力の1つだったと思うのじゃ。G TUNEブランドを2004年に誕生させたというのも、かなりの先見の明を感じるのう。


ライターY

ライターY 2004年といえば、自作PCかいわいで有名な「Fatal1ty」ことジョナサン・ウェンデル氏がまだ活躍していた時代ですね。「The Beast」として活躍していた梅原大吾氏が格闘ゲームのイベント「EVO 2004」で伝説の「背水の逆転劇(The Daigo Parry)」を起こしたのもこの年です。もちろんリアルタイムではないですが、僕も伝説の瞬間の動画を見て興奮しましたよ!


井上

井上 まだeスポーツという言葉も、プロゲーマーもほとんどいなくて認知度が低かった時代じゃ。今では多くのメーカーがゲーミングブランドを持っているが、当時は「ゲームをするならグラフィックスカード、GPUが重要」という共通認識はあったものの、ブランド化して展開するという発想はあまりなくてのう。G TUNEは業界内でも先駆者的な存在といえるのじゃ。


ライターY

ライターY そうなんですか。ブランドとしてカテゴリー化されていると、買う側は分かりやすいですよね。詳しい人ならブランドを関係なく選んでBTOでカスタマイズしたりするんでしょうけれど。


井上

井上 確かにそうじゃ。昔はPCゲームをする層とPCマニアの層が、今よりももっと被っていた気がするのう。G TUNEのようなゲーミングPCブランドやゲームソフトウェアベンダーとコラボしたゲームタイトルの推奨PCがあることによってPCに詳しくない人でも買いやすくなり、PCゲームの裾野が広がってきたという一面は見逃せないのじゃ。


マウスコンピューター G TUNE 20周年 ゲーミングPC eスポーツ プロゲーマー G TUNEの誕生を伝える2004年のプレスリリース。搭載CPUはPentium 4だ
ライターY

ライターY 当時のリリースを見ると、ノートPCは影も形もなくてデスクトップPCのみ、見た目からはゲーミングPCというイメージはないですね。


井上

井上 そういうところからも、ゲーミングPC黎明(れいめい)期の先駆者だということが分かるな。タワー型ボディーのデザインが変更され、ブラックで近未来的なイメージが確立するのはその少し後のことじゃ。後にタワー型で長く使われていた仮面のようなデザインが印象深いのじゃ。


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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年12月19日