マウスコンピューター「G TUNE」が20周年！ ゲーミングPC業界の先駆者としての軌跡を創刊30周年のPC USER編集部が振り返る（2/3 ページ）

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多彩なゲーミングPCを展開する「G TUNE」　PC USERとのコラボも

井上　ゲーム業界の裾野の広がりといえば、秋葉原にオープンしたゲーミングPC専門ダイレクトショップ「G-Tune：Garage」も、PCゲーム市場の盛り上げに一役買ったのは間違いないところじゃ（2015年に移転し、2022年にビル建て替えのため閉店）。

2013年に秋葉原にオープンしたゲーミングPC専門店「G-Tune：Garage」

ライターY　あれ、当時の記事を見ると、「ITちゃんコラボモデル」のトピックが!?

井上　ITちゃん、実に懐かしい……。マウスコンピューターの20周年を記念したコラボモデルじゃ。当時、マウスコンピューターはさまざまコラボモデルをリリースしていてな、我がPC USERも20周年記念の機会にがっつりコラボさせたもらったんじゃ。

ライターY　いやいや、ガッツリどころじゃないですよ。コラボといっても、大抵はBTOの構成を変えたり特別価格で提供したりするくらいじゃないすか。天板デザインまで変えちゃうってのは思い切りましたね！

井上　当時はアニメ絵の公式キャラクターがちょっとした流行になっておってな、アイティメディアもITちゃんというキャラクターがおったんじゃが、当時のゲーム好き担当編集の暴走……いや多大な尽力によって、カスタムデザインの実現にこぎつけたんじゃ。

ライターY　ふぇえ、すごい！

今でもPC USERで執筆を続けるプロイラストレーターのrefeiaさんが天板デザインを担当した「ITちゃんコラボモデル」。限定30台の貴重なモデルだった

井上　アニメ絵の公式キャラクターといえば、G TUNEにもG-Tuneちゃんというキャラクターがおってな。G-Tuneちゃんをフィーチャーした特典がいろいろ付属していたんじゃ。中でもハイレゾボイスや3Dモデリングデータなど、テクノロジーとリンクした特典がギーク心をくすぐったもんじゃ。

G TUNE初の公式キャラクターである「G-Tuneちゃん」。「Gちゃん」と「Tuneちゃん」のコンビが、当時の同社Webサイトやダイレクトショップを彩った

ライターY　このくらいになると僕も記憶がありますよ！　G-Tuneちゃんもかわいかったですが、グラサンのGちゃんもイカしてましたね！　懐かしいなぁ。

ゲーム配信で盛り上がるゲーム業界を影で支えた「G TUNE」

井上　PCゲーム業界はゲーム実況の普及で一気に盛り上がったんじゃ。中でも2017年に配信されたバトルロイヤルゲーム「PUBG」（PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS）の登場は大きな転機じゃったと思うぞ。この頃からIntelやAMDも本格的にゲーミングPCというジャンルを強く意識してCPUを開発するようになってきたように感じるのう。

ライターY　PUBGは僕もやりましたよ、ドン勝！　「G TUNE」もアキバでイベントを開催したりしていましたね。

井上　G TUNEは製品の魅力でも業界を牽引してきた歴史があるぞ。デスクトップ向けCPUにマルチGPUというモンスター構成の「NEXTGEAR-NOTE i71130」、横幅が約22ミリという新感覚スタイルの「NEXTGEAR-SLIM is100」、重箱サイズの「NEXTGEAR-C」、ハンドル付きで持ち運べる「LITTLEGEAR i310」など、ざっと思いついただけでも新鮮な意欲作がたくさんあったんじゃ。

ボディーの厚さが約22mmという新感覚のゲーミングデスクトップPC「NEXTGEAR-SLIM is100シリーズ」。採用CPUはCore i7-6700HQだ

ライターY　へぇ、いろいろあったんですねぇ。今見ても、思わず欲しくなるモデルがありますね！

井上　マウスコンピューターは、さまざまな展示会やイベントで機材提供も積極的に行ってきて、今でも続いているんじゃが、コンパクトで扱いやすいLITTLEGEARシリーズは、こういうイベントでも大好評だったそうじゃ。

ライターY　当時の記事を見ると、eスポーツチームやeスポーツ大会のサポートはもちろん、インディーゲームのイベントやVR関連だけでなく、ゲーム開発イベントやTVドラマと手広くサポートしているんですね。ゲーム業界の発展を影で支えてきたことが分かりますよ！

井上　そういった経緯もあって、2018年にはJeSUに正式加盟し、2020年にはオフィシャルサプライヤー契約を締結して競技用の公式PCを提供しているんじゃ。

ライターY　最大5年間の延長保証も選べる公認PCを販売しているだけでなく、競技大会で実際に使われていたPCがアウトレットで販売されていたりもしますね。競技ゲーマーにとってはうれしいですね。

プロゲーミングチームの「SCARZ」と「YOSHIMOTO Gaming」をスポンサードし、eスポーツの普及に貢献している。後者は「おすすめゲーミングPC」も用意されている

井上　eスポーツチームのサポートも以前積極的じゃ。近年では、吉本興業が運営するプロチーム「YOSHIMOTO Gaming」や、XENOZ の「SCARZ」とスポンサー契約を締結してバックアップしているのじゃ。

ライターY　どっちもビッグネームですね、すごい！